イタリア人の僕が選ぶ乾麺パスタのおすすめ10選【本当においしいもの厳選】

※英日翻訳文(原文:ニコラ)

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チャオ!グルメを愛するイタリア人、ニコラです!
「Hey Nicola!11:45になったから、パスタの水を沸かしておいて!」

これは僕の母が毎日言っていたセリフだ。僕が子どもの頃から、耳にタコができるほど何度もこのフレーズを聞いているよ。
イタリア人は世界中のどの国よりも乾麺パスタを消費している人種だ。だから僕たちは「スパゲッティ・イーター(スパゲッティを食べる人)」と呼ばれているんだ(笑)

最近はイタリアブランドの乾麺パスタを、世界中のどこでも手に入れることができるようになった。
ふふふ、僕たちイタリア人は「食」で世界を征服しているのさ!

この記事ではイタリア人の僕が、おすすめのパスタの種類18選とともに、イタリアブランドのおすすめ乾麺パスタ10選をご紹介しようと思う。
日本でも通販などで購入できるものをまとめているから、ぜひ乾麺パスタを選ぶ際の参考にしてね。

イタリアのパスタについて

イタリアのスーパーのバリラ (Barilla)の陳列棚

イタリアにはどのくらいの種類のパスタがあるか知ってるかい?
驚くことなかれ・・・なんとその数、300種類以上だ!

またイタリア人は一人当たり、年間23kg以上ものパスタを消費しているんだよ。
イタリアでのパスタ関連事業は巨大なもので、毎年新しい種類のパスタが市場に出る。スパゲッティだけを毎日食べるわけにはいかないからね。

だからイタリアには120以上ものパスタ製造会社があり、彼らは毎年3,330,000トン以上もの乾麺パスタを製造しているんだ。これもすごい数字!
僕たちはパスタを食べる第一人者であるとともに、乾麺パスタを製造する第一人者でもあるってことだ。これはイタリア人が胸を張るべき事実だろう。

パスタについてはイタリアの方が日本より優れているけど、心配しないで。イタリア人は日本の車をよく買っているんだよ・・・僕の父も含めてね(笑)

おすすめのパスタの種類

いろんな乾麺パスタの画像

パスタの種類について少しお話ししよう。乾麺パスタを選ぶ際はぜひこの情報を参考にしてね。

パスタや乾麺パスタは、主に形、パスタのダイス(表面の仕上がりに影響する)、生地の種類・原材料によってカテゴリ分けされる。

カテゴリー種類
パスタの形ロングパスタ、ショートパスタ、シートパスタ、詰め物(肉など)入りパスタ、団子状パスタ
パスタのダイス(表面の仕上がりに影響)ブロンズダイス(ざらざら)、テフロンダイス(つるつる)
生地の種類・原材料デュラム小麦セモリナ、全粒デュラム小麦セモリナ、エッグパスタ、生パスタ

ダイスについて少し補足がある。パスタ表面の仕上がりはパスタを作る際に使われる型「ダイス」によって決まってくるんだけど、各ダイスの特徴は以下の通りだ。

ブロンズダイス:伝統的な製法で、さらざらな表面に仕上がるのでソースと絡みやすい。一般的に高品質の小麦が使われる。クリーム系などの濃厚なソースと相性が良い。

テフロンダイス:比較的新しい製法で、日本製のパスタに多い。つるっとしていてソースと絡みにくい。

一般的にはブロンズダイスのパスタの方が高品質で、値段も高くなる。

このように色んな種類のパスタがあるけれど、パスタによって合わせるべきソースも変わってくる。
また詰め物入りや団子状のパスタは、よく生パスタとして売られていて賞味期限が短い。

それでは、おすすめのパスタの種類をご紹介しよう。相性がいいソースについても記載しているよ。

>参考:イタリア人が選ぶ本格派パスタソースのおすすめ10選!市販からお取り寄せまで

ロングパスタの種類

スパゲッティ(Spaghetti)

ミートソーススパゲッティの画像

スパゲッティを知らない人はいないだろう。円筒形の細長いパスタで、直径1.5~2.5 mmほどの太さのものだ。
イタリアでも世界中でも一番よく知られているパスタだ。

おすすめのソースの種類:ボロネーゼ、トマトソース、カルボナーラ

カッペリーニ(Capellini)

乾麺パスタ  カッペリーニ

カッペリーニはスパゲッティに似ているけれど、直径0.85~0.92ほどのより細くて繊細なパスタだ。

おすすめのソースの種類:アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ、トマトソース、エビとトマト

リングイネ (Linguine)

乾麺パスタ  リングイネ

リングイネはスパゲッティの太くて平べったいバージョン。

おすすめのソースの種類:イカスミソース、ボンゴレ、キノコクリームソース、ジェノベーゼ

フィットチーネ (Fettuccine)

乾麺パスタ  フィットチーネ

フィットチーネは卵で作られるパスタの一つだ。長くて平べったく、そして厚みがある。通常1人分ずつくるくるとまとまって売られている。

おすすめのソースの種類:カルボナーラ、ボロネーゼ、クリームソース

タリアテッレ (Tagliatelle)

乾麺パスタ  フィットチーネ

タリアテッレはフィットチーネに似ているけど、サイズが違う。太さ6.5mm~10mmほどの太いパスタだ。
ボロネーゼソースと相性最高だ!

おすすめのソースの種類:ボロネーゼ、キノコクリームソース

ブカティーニ(Bucatini)

乾麺パスタ  ブカティーニ

ブカティーニはスパゲッティよりも太く、中が空洞になっているパスタだ。

おすすめのソースの種類:アマトリチャーナ、ツナトマトソース、カチョエペペ

ショートパスタの種類

マカロニ (Macaroni)

乾麺パスタ マカロニ

マカロニは短くて真ん中に穴が開いているパスタだ。
ご存じの通り、日本でよくサラダやマカロニグラタンに使われている。

おすすめのソースの種類:ボロネーゼ、トマトソース、チーズグラタン

ペンネ (Penne)

乾麺パスタ ペンネ

ペンネは両端が斜めにカットされた筒状のパスタだ。

おすすめのソースの種類:ボロネーゼ、アラビアータ、クリームソース

ファルファッレ(Farfalle)

乾麺パスタ ファルファッレ

ファルファッレはイタリア語で「蝶」の意味。その名の通り、ちょうちょの形のパスタだ。
僕が子どもの頃に一番好きだったパスタだよ。
「パスタフレッダ(冷製パスタ/パスタサラダ)」を作るのによく使われる。

おすすめのソースの種類:トマトソース、サーモンソース、パスタサラダ

リガトーニ (Rigatoni)

乾麺パスタ リガトーニ

リガトーニは真ん中に大きな穴が開いているチューブ型のパスタだ。
ミートソースならなんでも相性抜群だ。

おすすめのソースの種類:ボロネーゼ、チーズグラタン、クリームソース

フジッリ(Fusilli)

乾麺パスタ フジッリ

フジッリはらせん状にツイストされたショートパスタだ。
僕の一番のお気に入りだ!自宅にいつもフジッリを常備しているよ。
また、イタリアで一番売れているパスタの一つでもある。

おすすめのソースの種類:ハムとクリームソース、ボロネーゼ、オリーブとマグロ缶

コンキリエ(Conchiglie)

乾麺パスタ コンキリエ

コンキリエはイタリア語で「貝」の意味。その名の通り貝殻のような形で、くるんと丸まっている。

おすすめのソースの種類:ボロネーゼ、クリームソース、トマトソース

オレッキエッテ・オレキエッテ(Orecchiette)

乾麺パスタ オレッキエッテ オレキエッテ

オレッキエッテ(オレキエッテ)は南イタリアのプリッシャ州を代表する耳の形のパスタだ。
オレッキエッテという名前は、イタリア語で「小さな耳」という意味。

おすすめのソースの種類:ブロッコリーとソーセージ、クリームソース

シートパスタの種類

ラザニア(Lasagna)

乾麺パスタ ラザニア

ラザニアは平べったい長方形の板状のパスタだ。
ラザニアは有名なイタリア料理だよね!パスタの名前=料理名なんだ!

おすすめのソースの種類:ボロネーゼ

Filled pasta to translate

トルテリーニ(Tortellini)

乾麺パスタ トルテリーニ

トルテリーニは詰め物をし、両端を合わせてリング状に折ったパスタだ。肉やチーズを入れることが多い。
ソースと混ぜ合わせたり、ブイヨンスープに入れて食べる。

おすすめのソースの種類:クリームソース、ジェノベーゼ

ラビオリ(Ravioli)

乾麺パスタ ラビオリ

ラビオリはトルテリーニと同様に、中に詰め物が入っているパスタだ。2枚のパスタで閉じられている。
形は様々で、四角いものや丸いもの、半円状のものなどがあり、端がギザギザの波型に切られているものが多い。

おすすめのソースの種類:バターとパルメザンチーズ

カネロニ(Cannelloni)

乾麺パスタ カネロニ

カネロニは大きな筒形のパスタ。詰め物をし、ソースをかけて焼いて食べるのが一般的。

おすすめのソースの種類:リコッタチーズとほうれん草、ボロネーゼ

団子状パスタ

ニョッキ(Gnocchi)

pasta-gnocchi-dish

ニョッキは団子状のパスタで、じゃがいもと小麦粉から作られる。
またじゃがいもの代わりにかぼちゃやホウレンソウを使ったものなど、色んなバージョンがある。

おすすめのソースの種類:ボロネーゼ、クリームソース、チーズグラタン

イタリアメーカーのおすすめ乾麺パスタ12選

日本のスーパーの乾麺パスタの陳列棚

まずはイタリアの乾麺パスタメーカーをご紹介してから、おすすめのパスタ12選をご紹介しよう!

イタリアのおすすめ乾麺パスタメーカー

イタリアではどの家庭も「推し」の乾麺パスタブランドがある。
低価格が強みのメーカーもあれば、高品質のパスタを高値で販売しているメーカーもあるんだ。
質で選ぶか価格で選ぶかは、君次第だろう。

例えば僕の母は有名メーカー「バリラ」のペンネやスパゲッティをよく買っていたよ。
バリラは低価格だしコスパが良いから、よく食べる子どもたちがいる家庭の強い味方なんだ。

でも僕が実家を出てからは「ガロファロ」や「モリサーナ」などの、より上質の乾麺パスタを買うようになった。食べるのが自分だけでそんなに消費しないから、良いものを買ってたんだよね(笑)

僕がオススメするイタリアの乾麺パスタメーカーは以下の通りだ。
どれも本格的なイタリア式パスタを製造していて、日本でもスーパーや輸入食品店(カルディ、やまやなど)、ネット通販などで買えるよ。

・ブイトーニ (Buitoni)
・モリサーナ (Molisana)
・ディチェコ(De Cecco)
・アルチェネロ (Alce nero)
・バリラ (Barilla)
・マンチーニ (Mancini)
・ヴォイエッロ (Voiello)
・ガロファロ (Garofalo)
・ディ・マルティーノ(Di Martino)
・ディヴェッラ(Divella)

それでは、オススメの乾麺パスタ12選をご紹介していこう!

ブイトーニ(Buitoni)ペンネリガーテ No.311

ブイトーニのペンネリガーテは100%デュラム小麦セモリナで、500gを買うとコスパ抜群だ!
ブイトーニは1827年にトスカニーで創業した老舗メーカーで、ブイトーニのパスタもパスタソースもイタリアですごく人気なんだ。

ペンネリガーテはイタリアで一番よく使われるショートパスタの一つで、どんなソースにも合わせやすいから日常使いにぴったり。特にジューシーなソースと相性が良い。
ソースがペンネリガーテの穴に詰まって、ソースと絡めやすい。ラグーソース(ミートソース系)が一番オススメだ。

ラ・モリサーナ(Molisana)ペンネ・リガーテ・ブロンズ No.20

僕がいつも日本で買っているメーカーがこの「ラ・モリサーナ」。
モリサーナは1912年に南イタリアのモリーゼ州で創業した、これまた老舗メーカーだ。

「ラ・モリサーナ ペンネ・リガーテ・ブロンズ」は高品質のデュラム小麦セモリナを使ったブロンズダイスのパスタで、ソースが絡みやすい。
「アルデンテ」に茹でやすいのもいいね。

ラ・モリサーナ(Molisana)フジッリ・ブロンズ No.28

僕はいつもラ・モリサーナのフジッリでお弁当用のパスタを作っている。
簡単に調理できるし、どんなソースともよく合うしソースがよく絡む。

翌日職場でレンチンしても、もちもちの歯ごたえが残ったままでおいしく食べられるんだ。
かわいいスパイラルの形で、子どもにも人気のパスタだ。

ディチェコ(De Cecco)スパゲッティーニ No.11太さ1.6mm

ディチェコは超有名メーカーで、世界で3番手のパスタ製造会社だ。
日本のイタリアンレストランがディチェコのパスタを使っているのをよく見るよ。

スパゲッティーニ No.11は細くて食べやすい人気のサイズだ。
トマト系ソースやカルボナーラと相性が良い。

ディチェコ(De Cecco)フェットゥチーネ No.303(250g)

フィットチーネ(フェットゥチーネ)は平べったいエッグパスタで、イタリア人は以前よく日曜日にこのパスタを食べていたものだよ!

ミートソースやクリームソースと相性最高なパスタだ。

アルチェネロ(Alce nero)有機スペルト小麦・スパゲッティ

アルチェネロはイタリアで一、二を争うほど有名なオーガニック乾麺パスタのメーカーだ。
彼らは「オーガニックの食材のみ」を使ってパスタを製造しているんだよ!

この「有機スペルト小麦・スパゲッティ」は有機スペルト小麦で作られていて、小麦の強いフレーバーを味わえる。
普段のパスタに飽きたら、ぜひ一度こちらを試してみてね。

またこのパスタは、野菜系のソースと相性が良い。

アルチェネロ(Alce nero)有機グルテンフリー スパゲッティ

このアルチェネロのパスタは有機米粉と有機とうもろこし粉から作られており、グルテンフリーの乾麺パスタを探している人にぴったりだ。

デュラム小麦セモリナよりも軽やかで甘味がある味をしている。
また小麦のパスタより柔らかいから、子どもや年配の方々にも人気だ。

バリラ(Barilla)スパゲッティ No.5 1.8mm

バリラは世界一大きいパスタメーカーで、イタリアでも人気No.1だ。
僕の母はいつもこのブランドを買っていたから、僕もバリラについてはよく知っているよ。

バリラのスパゲッティ NO.5は世界的にも一番よく使われているパスタだろう。トマトソースやパルメザンチーズと相性抜群だよ。
日常的に食べるのに最適なパスタで、コスパ優秀だ。

マンチーニ(Mancini)スパゲッティーニ 1.8mm

マンチーニは高品質な乾麺パスタを製造しているメーカーだ。自然農法および自然製法に基づいてパスタを作ることに注力している。

マンチーニは地元のデュラム小麦セモリナのみを利用してブロンズダイスの乾麺パスタを製造しているので、クオリティ重視の人にぴったりだ!

また、イタリア旅行のお土産として持って帰っても喜ばれるだろう。

ヴォイエッロ(Voiello)リガトーニ

ヴォイエッロはナポリ発のプレミアム乾麺パスタメーカーだ。
種苗会社と共同開発して生まれた、100%イタリア産でハイプロテインのAUREO小麦を使用している。

日本でリガトーニはあまり食べないかもしれないけど、イタリアではよく食べるよ。
ラグーソース(ミートソース)と相性が良いパスタだ。

ガロファロ(Garofalo)フィジリ

ガロファロは1789年にパスタ発祥の地である南イタリア・ナポリ近郊のグラニャーノで創業し、イタリアで最初にパスタ製造のライセンスを獲得した、歴史と伝統あるメーカーだ。

品質の高さとコスパの良さから、個人的にはガロファロのパスタが大好きだ。
「ガロファロシグネチャー グラニャーノIGP フィジリ」は上質のデュラム小麦セモリナを利用しているブロンズダイスパスタだ。

パスタからはしっかりした小麦の旨味が感じられ、クリームソースやミートソースと相性抜群だよ。

ディ・マルティーノ(Di Martino)スパゲッティ 2.4mm

ディ・マルティーノはガロファロのご近所さんだ。
こちらも高品質のイタリア産デュラム小麦のみ利用しており、質の高い乾麺パスタを作っている。
またブロンズダイス製だからソースも絡みやすい。

なんと、ハイブランドの「ドルチェ&ガッバーナ」とコラボした期間限定パッケージも度々販売している。これはクールだよね!ぜひ買いたいと思ったよ!

またこの「ディ・マルティーノ ヴェルミッチェローニ(2.4mm) No6」は商品名の通り2.4mmというかなり太いスパゲッティだ。
アルデンテに茹でてミートソースと絡めて食べると、めっちゃくちゃうまい!忘れられない味になること間違いなしだ!

まとめ

自家製パスタ

母と一緒にトルテリーニを作ったよ!

この世界には膨大な種類の乾麺パスタがあり、形や原材料、メーカーは様々だ。
イタリア人として、イタリアのパスタを日本人に紹介したいと思ってこの記事を書いたけれど、君の役に立ったかな?

ここで紹介したメーカーや商品は日本でもスーパーや輸入食品店、ネット通販で手に入る。
申し訳ないけれど、僕的にはイタリアのパスタが簡単に入手できる限り、日本のメーカーを買う理由は無いよ(笑)

メーカーや商品によって品質・特徴が異なるから、ぜひいくつかの商品を食べ比べしみてお気に入りの一品を見つけてほしい。

ちなみにおすすめパスタソースについては「イタリア人が選ぶ本格派パスタソースのおすすめ10選!市販からお取り寄せまで」の記事に詳しくまとめているから、ぜひ乾麺パスタと併せてチェックしみてね。

パスタにかけるチーズについては「イタリア人が教えるイタリアのおすすめチーズ20選!種類と食べ方 」の記事を参考にしてほしい。

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