濃密セミナー!ベルトラのルーブル美術館オンラインツアーの体験談と感想

コロナ禍で海外旅行に行きたくても行けない!というフラストレーションが溜まっていたので、今話題の「オンラインツアー」に参加してみました!今回は2回目の参加です。
オンラインツアーは、自宅にいながら旅行気分が味わえるという新しい旅のカタチなんです。
先日記事にした「台湾の九份オンラインツアー」に続いて、今回参加したのは「ルーブル美術館オンラインツアー」!
どちらのツアーも、現地ツアーの大手代理店「Veltra(ベルトラ)」を利用しました。
この記事ではルーブル美術館オンラインツアーの詳細や体験談・感想をご紹介したいと思います。
メリット・デメリットや口コミについても詳しくまとめています。
1. ベルトラのオンラインアカデミー(オンラインツアー)とは?
2. ベルトラのルーブル美術館オンラインツアーの体験談
3. ベルトラのオンラインツアー(講座)の感想とメリット・デメリット
4. ベルトラのルーブル美術館オンラインツアーの口コミ
5. まとめ
ベルトラのオンラインアカデミー(オンラインツアー)とは?
オンラインツアーとは、自宅で手軽に旅行気分が味わえる「オンラインの疑似旅行体験」のこと。バーチャルツアーとも呼ばれています。
オンラインで現地の景色を見ながら、その国に精通したガイドが現地を案内してくれます。
多くのツアーではライブで現地の映像を見ながら、ガイドや地元の方々との交流が楽しめるので、テレビとは一味違う体験になること間違いなし!まるで実際に現地にいるかのような臨場感が味わえます。
ベルトラのオンラインツアーは「オンラインアカデミー」と呼ばれていて、現地の様子を楽しむのはもちろんのこと、その国の歴史や文化、芸術などを学ぶことに注力しています。
ベルトラが誇る旅のプロフェッショナル「コロリエ(旅を彩る人)」や、現地に精通したガイドがオンラインで旅の体験をお届けしてくれますよ。
また、ベルトラでは今回私が体験した「ルーブル美術館 フランス政府公認ガイドが解説」のように、ライブ映像ではなくスライドや動画を見ながら解説を聞くセミナータイプのものや、現地料理・ヨガなどのレッスン、現地の占い師による占い体験など様々なプランを提供しています。
地域・国
ベルトラでは下表の地域・国のオンライン・アカデミーに参加することができます。ハワイ、ヨーロッパ、アジアはもちろんのこと、中南米やアフリカまで幅広く提供しています。
大陸 | 国 |
---|---|
アジア | 韓国、カンボジア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、スリランカ、台湾、タイ、ベトナム |
ヨーロッパ | デンマーク、イギリス、フィンランド、フランス、ハンガリー、イタリア、オランダ、ポーランド、ロシア、スペイン |
中東 | アラブ首長国連邦 |
アメリカ・カナダ | ボストン、ラスベガス、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、ポートランド、オーランド、サンフランシスコ、セドナ、ワシントンDC、デンバー、カナダ |
ハワイ | ハワイ島、マウイ島、オアフ島(ホノルル) |
オセアニア | オーストラリア、ニュージーランド |
ビーチリゾート | モルディブ、グアム、パラオ、サイパン、ニューカレドニア |
中南米・カリブ海 | ブラジル、メキシコ、ペルー、コスタリカ、グアテマラ、ジャマイカ、ドミニカ共和国、ベリーズ、スリナム共和国、トリニダード・トバゴ、アンティグア・バーブーダ |
アフリカ | ケニア、チュニジア |
日本 | 東京、京都、北海道、奈良、山梨、和歌山、岩手、伊勢・三重、広島、奄美大島、兵庫、鹿児島、千葉、宮崎、山口、石川、香川(小豆島・直島) |
参加方法
オンラインアカデミーはウェブアプリのZoom上で開催されるため、参加にはZoomが必要です。当日までに手持ちのパソコンやスマートフォンにインストールしておきましょう。
インストール方法について詳しくは以下のビデオやPDFで解説されています。
>Youtubeビデオ:Zoomインストール手順(ベルトラ公式)
>PDF:Zoom操作方法(ベルトラ公式)
ツアーの開催日までにZoomのURLとパスワードが送られてくるので、当日はそのURLをクリックし、パスワードを入力するとツアーに参加できます。
料金
オンラインアカデミーの料金はツアーによってピンキリで、安いものは1,000円前後、高いツアーだと5,000円を超えるものもあります。
一番多いのは3,000円前後の価格帯です。たまにですがモニター価格で半額になっているツアーや、なんと無料になっているツアーもありますよ!
また2~3名の複数人で参加できるツアーもあり、その場合は1人当たりの金額が安くなります。
所要時間
所要時間はツアーによって異なりますが、だいたい1時間~1時間半程度です。
ベルトラのルーブル美術館オンラインツアーの体験談
それでは、オンラインツアーの体験談をご紹介しましょう!今回参加したツアーは「ルーブル美術館 フランス政府公認ガイドが解説 モナリザ、ミロのヴィーナスなど王道10作品を紹介」です。
>【オンライン・アカデミー】ルーブル美術館 フランス政府公認ガイドが解説 モナリザ、ミロのヴィーナスなど王道10作品を紹介<Zoom>
こちらはツアーというよりも講座で、スライドや動画を使いながら美術品の解説を聞くことになります。
Zoomの参加方法
集合時間(今回はツアー開始10分前)に間に合うようにZoomにアクセスしましょう!
まずは事前に送られてくるZoomのURLをクリック。すると下図のページが表示されるので、「ミーティングを起動」をクリックします。

「ミーティングパスコードを入力」という欄にパスワードを入れましょう。パスワードもURLと一緒に送られてきます。

ミーティングルームに入ると画像でZoomの使い方や講座の注意点が流れています。

指示通り、画面左下の「ミュート」をクリックして、マイクをオフにしておきましょう。

講座で必要になるチャットの使い方についても画像で解説してくれます。ありがたいですね!

ルーブル美術館オンラインツアースタート!
※今回記事執筆のために許可を取ってスクリーンショットを撮影・掲載していますが、通常は禁止されています。あらかじめご了承ください。
まずはガイドさんが軽く自己紹介をしてからツアーが始まります。ガイドさんはすごく上品な印象の方でした。
今回は合計3名の参加者がいました。
ちなみに顔を見せるかどうかはZoomの画面左下にある「ビデオの停止」ボタンで設定できます。
ツアーは以下のような流れでした。
・人気の10作品の解説
・質問タイム
まずはルーブル美術館の歴史や背景についての解説。メインは10作品の解説なので、ルーブル美術館自体の説明はさらっとしたものでした。

そしてメインの厳選10作品の解説に入ります!解説してもらった10作品はこちら。
2.サモトラケのニケ
3.若い婦人に贈り物を捧げるヴィーナスと三美神
4.岩窟の聖母
5.モナリザ
6.聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ
7.カナの婚礼
8.ナポレオン1世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠
9.オダリスク
10.民衆を導く自由の女神
名前は知ってるという作品も多いんじゃないでしょうか。
上記の作品について、鑑賞ポイントや歴史的・政治的背景、宗教画に隠された意味、技術面などを含めて解説してくれました。
また作品の解説に入る前に、西洋美術を鑑賞する上でものすごく大事なポイントである「アトリビュート(持物)」の説明がありました。
アトリビュートを知っていると、作品で描かれている人物が「誰か」を特定することができるんです。
ガイドさんはどの作品についてもすご~く濃い解説をしてくれました!
その中の一部の作品のみ、さらっとご紹介したいと思います。といってもガイドさんの仕事を奪うわけにはいけないので、かなりはしょっていますが。
各作品についてもっと詳しく知りたければ、ぜひこのツアーに参加してみてくださいね。
ミロのヴィーナス

これはみんな知ってるでしょう!かの有名なミロのヴィーナス。紀元前2世紀の作品です。
顔や体をズームインしながら顔や体、衣服、まだ見つかっていない腕、そして美術史上の価値などについて解説してくれました。
鼻の長さや頭の大きさの比率も計算づくだそうで、それについても詳しく説明してくれます。

体つきも当時の理想の美人像にならっているらしいです。官能性を出すために、衣服の表現も工夫されています。
こうゆう情報を知ってるのと知らないのとでは、実際に作品を見るときの姿勢が変わってきますよね。
サモトラケのニケ

サモトラケのニケも超有名作品。私がルーブル美術館で実際に見た時には、その迫力に圧倒されました。
ニケとはギリシャの勝利の女神のことで、ミロのヴィーナスと同時期の作品です。
歴史的背景や表現、体、翼、土台、後ほど発見された欠損部分などについて詳しく解説してくれました。
オヘソが透けた表現がセクシーですね。この繊細な表現にビックリ!

そして翼には涙ぐましい修復秘話があるんです。解説を聞いてビックリしました。
ルーブル美術館に行く前にこの情報知りたかった・・・知ってたら翼をガン見したと思います。
モナリザ

そして待ちに待ったモナ・リザ!
ルーブル美術館の三大人気作品の一つで、言わずと知れた、レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作です。
ダ・ヴィンチ自身についてはもちろんのこと、歴史的背景やモナ・リザのモデルとなった人物、アトリビュート、ダ・ヴィンチが開発した革新的な技法、後世の画家たちへの影響などを含めて解説してくれました。
ほほ笑みが神秘的ですね!眉毛やまつげはあるの?ないの?ということについても解説があります。
すごく興味深かったのがこの背景についての話。

架空の背景だそうで、なんの光景かについては色んな説があるらしいんです。
ガイドさんが説明してくれた説の一つがすごく怖くて・・・そうゆう視点で絵を見てみると、モナ・リザの顔に凄みを感じます(笑)
聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ

聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネはラファエロによる作品です。ラファエロもファンが多いですよね。
アトリビュートがあるので、右下の子供はヨハネだと分かります。アトリビュートについては当ツアーで確認してくださいね。

マリア様の憂い顔や服の色にも意味があり、特に服がなぜ赤と青なのか?という部分が興味深かったです。なるほど、宗教画って隠された意味がたくさんあるんですね。
ルーブル美術館に行ったときは正直、宗教画ってよく分かんなくてつまらないなーと思っていたんですが、こうやって意味が分かると面白いですね。
自分でアトリビュートやシンボルから読み解けるようになりたいです。
民衆を導く自由の女神

ドラクロワは私も大好きな画家です。彼の代表作は言わずと知れた「民衆を導く自由の女神」。
フランス革命を元にした作品です。自由のために戦う市民の熱気が伝わりますね!

この絵が発表された当時は、女神の描写がかなり批判されたらしいですよ。ここでは詳細は書きませんが、なんでだろう?と考えてから当ツアーに参加するのも楽しいと思います。ちなみに半裸だからという理由ではないです。
また、絵の中のある人物は映画「レ・ミゼラブル」の登場人物のモデルになりました。どれか分かる人いるかな?
クイズタイム
2回のクイズタイムもとってくれました!参加者は答えをチャットに書き込みます。
1時間半解説を聞くだけだと途中で集中力が切れてしまいそうなので、このクイズタイムはリフレッシュするのにちょうど良かったです。
クイズは「サモトラケのニケ」と「カナの結婚」についてでした。
私は両方ハズレ…アートリテラシー低いのかしら(笑)
ガイドはこの方でした

今回ガイドしてくださってのは東京出身の平野さん。
フランスに28年間住んでおり、フランス政府公認ガイドの資格を取って16年間というベテランさんです。
すごく上品な印象で、癒し系の方でした。そしてプロフェッショナルな仕事ぶりと知識量がすごい!
ガイドブックには載っていないような濃い解説をしてくださり、思わず聞き入ってしまいました。あっという間の1時間半です。本当に密度が高い時間でした。
10作品を選んだ理由も「これらの作品が集まっている展示室は閉まることがほとんどなく、常に見られる可能性が高いから」ということで、ここにもプロの力量を感じますね。
クイズなども利用しつつ、参加者を飽きさせないような工夫をしてくれます。
ベルトラのオンラインツアー(講座)の感想とメリット・デメリット
それでは、オンラインツアー(講座)のメリット・デメリットを含む感想をお伝えしたいと思います。
メリット
メリットはこちら!
- コロナ禍で自由に海外旅行や国内旅行に行けない今、自宅にいながら気軽に旅行気分が味わえる
- 美術館で個人ガイドの解説を聞いているのと同じような感覚で楽しめる
- TVと違い、ガイドと双方向型のコミュニケーションが取れる
- 美術鑑賞ツアーでは作品をズームインして細部まで鑑賞できる
- 予備知識が身につくので、実際に現地を訪れるときはより充実した観光ができる
- 2~3人のグループで参加できるツアーもあり、一人あたりの料金が安くなる
- 行きにくい場所や、健康上の理由で現地に行けない方も疑似旅行を楽しめる
コロナ禍の今、特に海外旅行には行きたくても行けないので、その代わりに疑似旅行が楽しめるというのが一番のメリットだと思います。
作品をズームインして細部まで鑑賞できるのもオンライン講座ならではの大きなメリットだと思います。特にサモトラケのニケとか5.5mもあるので実物だと上の方がなかなか見えないんですが、当ツアーでは体や翼の部分をじっくり見ることができました。
また、ルーブル美術館を訪問するための予備知識を身に付けられるのがいいな!と強く感じました。
実は以前ルーブル美術館に行ったときは、多くの作品について「上手だなあ、綺麗だなあ」ぐらいの感想で終わってしまったんです。
でもツアーのおかげで作品に隠された意味や歴史的背景などがよく分かったので、次回はルーブルの作品をより満喫できると思います。
さらには、アトリビュートやシンボルを知ることによって「アートを読み解く知識」が少なからず身に付きました。
アートを自分で読み解くことができれば美術鑑賞がもっと楽しくなると思うので、その点でもこのツアーに参加して本当に良かったです。
デメリット
デメリットはこちら!
- 場所や時間帯によっては通信状態が悪くなり、映像や音声が乱れることがある
- 実際に現地を生で訪れる体験には叶わない
今回のルーブル美術館ツアーは都会のパリなので通信が安定していましたが、辺鄙な場所だと通信状態が安定しないこともあります。
また当たり前ですがオンラインなので、現地を実際に訪れる体験には叶いません。
ベルトラのルーブル美術館オンラインツアーの口コミ
最後に、オンラインツアー参加者の口コミを一部ご紹介したいと思います。
オンラインツアーとは思えない素晴らしい体験でした!!
父と母の3人で参加させて頂きました。
何度もルーブルには行った事のある両親は、オンラインツアーにあまり期待してなかったのですが、ツアーが時刻通り開始し、ガイドの平野さんが話し出した瞬間からこのツアーに家族で引き込まれました。画像も見やすく、ガイドさんはスラスラとアナウンサーさんのような話し方で、お声も聞きやかったです。
まるでTVの中継番組を見ている以上のリアリティ感がありました。ガイディングの内容は、大変奥が深くて美術が好きな両親も前のめりになって平野さんの説明に聞き入ってました。
途中で、クイズがあったり動画があったりと視聴者を飽きさせない工夫もされいて、あっという間の1時間半でした。見終わった後の感想は、とにかく「平野さんの説明が素晴らしかった!又聞きたい!」と大満足でした。まるで本当にルーブルに行って個人ガイドをして頂いたような気持ちになれました。マイナス点は一つ。パリに行きたい気持ちが募ってしまったそうです!笑
ルーブルに行った事がある人にも初めての人にも是非お勧めのツアーです!!(引用:ベルトラ
)
ルーブルへ行きたくなった
こちら(客側)の様子がほとんど映っていないのにお話される様子に感動すら覚えました。とても話しづらいと思います。画像が重いところがあり、鮮明ではない箇所がありました。ルーブル美術館の許可を取るのに難しいのかもしれませんが、動画が少なければ動きが単調になってしまい、見る側にとってテレビの美術館・博物館番組と比較してしまい厳しい感じがします。とにかく、実際にパリに行きたくなったことだけは確かです。
(引用:ベルトラ
)
充実した時間を過ごせました!
ガイドの方の分かりやすい作品解説のおかげで時間たっぷり楽しむことが出来ました。美術館内の映像や写真もあり、実際に美術館に行っている気分になりました。今の状況が落ち着いて美術館に行くことが出来たら、今回の解説を思い出しながら鑑賞したいなと思いました。ありがとうございました!
(引用:ベルトラ
)
まとめ
の一言に尽きます。
特にアトリビュートやシンボルを知っていると作品の人物や内容が理解できるので、自分でアートを読み解く力が身に付きます。
現時点では付け焼刃の知識なので、これからも色んな美術鑑賞ツアーに参加して、自分でアートを理解する力をどんどん養っていきたいです。
将来ルーブル美術館に行く予定があるなら大変参考になるツアーだと思うし、美術好きの方ならルーブルに行く予定がなくても十分に楽しめるでしょう。
またご紹介したツアーは1~3人のグループで参加できるので、一人当たりがすごくお得になります!
ぜひ一度試してみてくださいね。
>【オンライン・アカデミー】ルーブル美術館 フランス政府公認ガイドが解説 モナリザ、ミロのヴィーナスなど王道10作品を紹介<Zoom>
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