台南の安平観光プラン!安平古堡、安平樹屋から行き方、グルメまで徹底解説
「台湾の京都」とも呼ばれる台南には、歴史的建造物や古廟が数多く残っています。
特に港町の安平には古跡が集まっており、魅力的なスポットがたくさん。代表的なのが元ゼーランディア城の「安平古堡」や、ガジュマルの木が廃墟を覆いつくす「安平樹屋」などです。
私と夫も台南旅行の際に安平にも足を延ばしましたが、古跡やレトロな街並みのせいか、時間がゆっくり流れているかのように感じました。のんびり散策するのにぴったりの場所です。
この記事では私自身が安平を観光した経験をもとに、安平の行き方・見どころを詰め込んだ1日観光プランをご紹介したいと思います。グルメやお土産スポットもまとめています!
1. 安平の観光・グルメ・お土産マップと所要時間
2. 安平の行き方。バス・タクシー・オプショナルツアーで行ける!
3. 安平古堡
4. 安平開台天后宮
5. 安平老街
6. 海山館
7. 安平樹屋(徳記洋行)
8. 安平のおすすめグルメ!ランチもデザートもローカルグルメを楽しもう!
9. 安平で買うべきおすすめのお土産とお土産スポット!
10. まとめ
安平の観光・グルメ・お土産マップと所要時間
安平は台南中心部から車で15~20分ほどの場所にあります。安平の観光・グルメ・お土産スポットについてはこの地図で確認してください。
①安平古堡 ②安平開台天后宮 ③安平老街 ④海山館 ⑤安平樹屋
①幸福堂台南安平店 ②陳家蚵捲 ③周氏蝦捲 ④同記安平豆花安平2店 ⑤文章牛肉湯
①安平小舖 ②銘峰鮮蝦餅 ③照興蜜餞老店 ④林永泰興蜜餞行
安平観光の所要時間
安平観光の所要時間の目安は、3~5時間ほどです。ただ3時間で回るなら、かなりバタバタになると思います。
私と夫はけっこうのんびり回って、ちょうど5時間かかりました。各スポットで何十枚も写真を撮れたし、グルメや買い物も十分に楽しめたので、5時間あればゆっくりできると思います。
台南駅周辺から安平に行くなら、バスで約30分、タクシーで約15分ほどかかるので、往復の時間も計算に入れておきましょう。
安平の行き方。バス・タクシー・オプショナルツアーで行ける!
台鉄台南駅前の北バスターミナル(2番バス)と南バスターミナル(99番バス)の両方から、安平に行くバスが出ています。北バスターミナルの2番バスの方が頻繁に出ているので、2番がオススメです。
99番バスは1日3本しか運行していないのでオススメしません。ただ99番は赤崁楼や林百貨店前のバス停に停まるので、これらの場所から乗るなら便利かも。
バスの詳細は以下。
路線番号 | 詳細 |
---|---|
2番バス | 台南駅北バスターミナル(北站)に停まる。乗車時間は約30分、運行間隔は1時間に2~3本ほど。運賃は18台湾ドル(約65円)。 |
99番バス | 台南駅南バスターミナル(南站)に停まる。乗車時間は約40分、運行間隔は1日に3本。運賃は18台湾ドル(約65円)。 |
北・南バスターミナルは台南駅の目の前にあるロータリーの北側と南側に位置しています。
北バスターミナルはセブンイレブンの斜め前にあるので、セブンイレブンを目印にするとわかりやすいです。
また安平での降車駅(2番・99番共通)は
・安平樹屋最寄のバス亭なら「安平樹屋徳記洋行」
になります。
私たちは台南駅北バスターミナルから2番バスに乗りました。朝9時頃でしたが、10分ほど待ったらバスが来ましたよ。
約30分ほどバスに揺られて「安平古堡(安北路)」のバス停に到着しました。まず目指すは安平古堡!バス停からすぐの場所にあります。
安平から台南中心部に帰るバスについて
安平から台南中心部に帰る2番バスは「安平路」から出ています。安平路から出ているバスは全て台南中心部に行きますが、観光の後に乗りやすいのは次のバス停でしょう。
・港仔里
・安平
バスに乗る際は方向に気をつけましょう。バス停のボードに「往 安平・崑山科大(安平・崑山科大行き)」もしくは「往 崑山科大(崑山科大行き)」と書かれていれば、台南中心部に行くバスが出ています。
台南駅前からタクシーで行く場合
私たちは安平から台南駅に帰るときにタクシーを使いましたが、
・運賃:180台湾ドル(約650円)
でした。
バスで行くより速いし運賃もけっこうリーズナブルなので、タクシーで行くのもオススメです。
貸切観光チャーターや現地オプショナルツアーで行く場合
自力で行くのが不安な方やもっと効率的に観光したい!という方は、貸切観光チャーターや現地オプショナルツアーを使うといいでしょう。
下記の貸切観光チャータープランなら、台南のスポットを好きなように回れます。日本語ドライバー付きだから安心だし、最大7名まで乗れるので割り勘したら安くなります。
また安平や赤崁楼を含む台南の主要観光スポット・グルメスポットを1日で回るオプショナルツアーもありますよ。
安平古堡
私たちは「安平古堡(安北路)」のバス停からまず安平古堡に向かいました。バス停で降りたらすぐに下図のような案内標識があるので、標識に従って歩けば簡単です。
5分ぐらい歩くと安平古堡の正面入り口に到着しました。
安平古堡は台湾最古のお城「ゼーランディア城(熱蘭遮城)」の史跡です。オランダ人が1624年に安平を占領した際に、防御要塞として建てられました。当時は赤崁楼の「プロヴィンシア城(普羅民遮城)」と対をなすお城でした。
>参考:台南の赤崁楼観光ガイド!行き方、入場料、見どころを徹底解説
鄭成功が台湾をオランダの統治から解放した後は「安平鎮」と改名され、彼の死後には「王城」と呼ばれます。
19世紀の清朝には清兵によって破壊され荒廃した姿になりましたが、その後の日本統治時代に再建されました。
チケット料金と営業時間
チケット売り場は正面入り口向かって右側にあります。
料金と営業時間は以下。
・営業時間:8:30~17:30
70台湾ドルだと230円ぐらい。リーズナブル!
入場口付近に日本語の無料パンフレットが置かれているので、これを見ながら観光するとより理解が深まると思います。敷地内のマップもありました。
展望台と史跡記念館(元オランダ城洋館)
まずは安平古堡のランドマークともいえる展望台があるエリアに向かいます。赤いレンガ造りの階段がレトロでいい雰囲気!写真撮影スポットです。
階段を上ると右側に鄭成功の像、左側には石碑がありました。
鄭成功の像
石碑
鄭成功は台湾をオランダの支配から解放した人物。台湾国民にとっての英雄です。実は中国人と日本人のハーフで、生まれは長崎の平戸なんです。
石碑には「安平古堡」と書かれていますが、もともとはオランダ人に対して関税の撤回を要求した日本人を称えるためのものだったそうですよ。
石碑の裏側には18末~19世紀初めに造られた大砲が並んでいて、その真下にはオランダ統治時代の古井戸がありました。
大砲
古井戸
大砲は日本統治時代に日本人が他所から運んで、ここに設置されたものです。
古井戸は一説では台南の赤崁楼の井戸とつながっていて、秘密の抜け道になっている・・・と言われてましたが、調査の結果そんな通路は発見されなかったらしい(笑)残念!
更に階段を上ると、展望台と史跡記念館があります。まずは展望台に上ってみました!階段がけっこうきつい・・・。でも展望台の上からは安平を一望できるので、がんばって階段上ってよかった!
展望台には恋人たちが永遠の愛を誓う南京錠がたくさんかかっていました。カップルで来るなら記念に南京錠をかけていくのもいいかもしれませんね。
そして史跡記念館。安平の歴史に関する資料の展示と、お土産屋さんがあります。
お土産屋さんの鄭成功ビールライチ味がすごく気になった!でもこの後も観光でたくさん歩くのにアルコール摂取はちょっと・・・と思って誘惑をふりきりました(笑)
鄭成功ビール飲みたかった・・・!
史跡記念館の展示
ゼーランディア城博物館
ゼーランディア城博物館には安平やお城の歴史に関するいろんな資料が展示されています。
もともとは税務司公館として建てられた建物です。日本統治時代に安平古堡が税関宿舎として改装された際はここが税関クラブとなり、その後資料館として使われるようになりました。
ゼーランディア城壁の史跡
博物館の裏にはゼーランディア城のレンガ造りの城壁がしっかり残っています。
荒廃した城壁の様子と、草花のコントラストがステキですね~!400年もの年月を経て、城壁はガジュマルの木に覆われています。思わずその深い歴史に思いを馳せてしまいました。
また、実は敷地の外にもゼーランディア城の外郭の遺跡が残っています。上記の城壁から50mほど北に歩いて敷地の端っこまで行くと、そこから下図の外郭を見ることができますよ。
住居が連なる中に城壁がどーんとあって、変な感じですね。
当時はセメントがなかったので、赤レンガの接合剤は自然素材。砂糖水・もち米のとぎ汁・牡蠣の殻を灰にしたものを混ぜた「三合土」と呼ばれるものが使われました。そんなエコ素材で作られた城壁が400年経った今も残っているなんて、すごい!
安平開台天后宮
安平開台天后宮は安平古堡のすぐ向かい側にあります。カラフルで緻密な彫刻が目を引く、美しい寺廟です。
安平開台天后宮は1668年創建の台湾最古の媽祖廟の一つ(天上聖母を祀る廟)で、開台聖王(鄭成功)も祀られています。
媽祖はもともとは漁業・航海の安全を司る神様なので、港町の安平では大人気なんです。現在では漁業・航海に限らず、運勢全般のお願いをきいてくれる万能な女神様として人気を博しています。
安平老街
安平開台天后宮から3分ほど歩いたところに「安平老街」があります。安平老街とは、安平古堡から東に延びる延平街とその周辺のことで、古い街並みや屋台、お土産屋さんが連なっているにぎやかな場所です。
縁日のような雰囲気で、歩いていると楽しいですよ。グルメも買い物も楽しめます。
チャイナドレスレンタルのお店もありました。
海山館
安平老街にある海山館は、清代に建てられた伝統的な様式の建物です。
当時は中国からの駐屯兵のための休息の場で、その後民家として使用されていました。後に古跡に指定され、現在では史跡として管理されています。
けっこうカラフルな建物だし、緻密な彫刻や細工も美しく、思ったより見ごたえがありました。インスタ映え写真もたくさん撮れそう。
マイナースポットなので人も少なく、穴場でした。
安平樹屋(徳記洋行)
安平樹屋は海山館や安平古堡から5分ほど歩いたところにあります。
私たちは安平老街の後、「周氏蝦捲」と「陳家蚵捲」でランチを食べて、「同記安平豆花安平」でデザートを食べてから安平樹屋に向かいました。
安平のグルメについては後のセクションでまとめています!
安平樹屋の目玉は、ガジュマルの木に覆われた廃墟。まるでラピュタのような神秘的な世界観が楽しめますよ。
敷地内には樹屋のほか、「徳記洋行」や「朱玖瑩の旧居」、お土産屋さんなどもあります。
チケット料金と営業時間
チケット売り場は正面入り口向かって右側にあります。料金と営業時間は以下。
・営業時間:8:30~17:30
入ってすぐの場所には敷地内のマップがありました。日本語の無料パンフレットも配布されています。
朱玖瑩の旧居
朱玖瑩の旧居
朱玖瑩の旧居の展示
入って正面に見えるのがこの朱玖瑩の旧居。ここに住んでいた朱玖瑩は大の書道好きで、書道の学習法を後世に伝えました。晩年には書道書も出版したほどです。
ここでは彼の作品が展示されており、グッズの販売コーナーや書道体験コーナーもあります。時間があれば書道体験やりたかったな・・・!
徳記洋行
朱玖瑩の旧居の隣には徳記洋行があります。もともとはイギリス人が設立した商社で、洋行とは商社のことです。この商社でアヘンや樟脳(しょうのう)、砂糖などが取引されていたそうですよ。
館内では当時の貿易にまつわる資料が展示されています。
徳記洋行の展示。鹿のはく製です。
こちらは当時の商人の暮らしを再現したもの。
アーチの回廊ではいい感じの写真も取れますよ。ドレスアップして写真撮影してるカップルもいました。
安平樹屋
それでは、メインスポットの安平樹屋に行きましょう!徳記洋行の奥にあります。以前は塩の倉庫として使われていた建物がガジュマルの木の根や葉に侵食されて、幻想的な空間を作り出しています。まるで廃墟が木に喰われているかのようでした・・・!
下図は2階の通路からの眺め。木の幹が屋根のように建物を覆っています。
木の生命力と長い年月を感じる光景ですね。本当にラピュタみたい。
ブリッジ歩道と足踏み式水車
安平樹屋の奥にはブリッジ歩道があります。終点にある展望台からはマングローブ林を一望することができますよ!途中にある足踏み水車もおもしろかった!
ブリッジ歩道
足踏み水車楽しかった!
足踏み水車は自転車のペダルのように漕ぐ水車です。夫と二人でキャッキャ言いながら楽しんでしまいました(笑)
お土産屋さんとカフェ「樹屋珈琲」
敷地内にはお土産屋さんとカフェ「樹屋珈琲」もあります。
樹屋珈琲では台南の超有名なソフトクリーム屋さん「蜷尾家」のソフトクリームが食べられます。正興街の本店では行列必至ですが、ここではそんなに待つことはありません。
お土産屋さんには安平や安平樹屋をモチーフにしたおしゃれアイテム・お土産類がたくさん売られていましたよ!
安平のおすすめグルメ!ランチもデザートもローカルグルメを楽しもう!
安平のおすすめグルメもご紹介しましょう!港町なだけあって、エビやカキなどの海鮮料理が人気です。ご紹介したいグルメスポットは次の5つ。地図上の位置については最初のセクションの地図で確認してください。
・陳家蚵捲(地図オレンジ②):カキ料理店。カキ春巻きやカキオムレツが人気。
・周氏蝦捲(地図オレンジ③):エビ料理店。エビ春巻きが人気。
・同記安平豆花安平2店(地図オレンジ④):台湾の伝統スイーツである豆花(トウファ)の人気店。
・文章牛肉湯(地図オレンジ⑤):台南の名物グルメである牛肉湯の人気店。安平の中心部からはちょっと離れている。
私たちは陳家蚵捲のカキ春巻きとカキオムレツ、周氏蝦捲のエビ春巻きをランチに食べて、豆花をデザートにいただきました。
カキ春巻きとカキオムレツはカキがぷりっぷりでおいしかった~!カキ春巻きの方が人気メニューかもしれないけど、オムレツの方が断然オススメです。有名夜市のカキオムレツとかより全然おいしい!
陳家蚵捲
陳家蚵捲の牡蠣オムレツ
メニューにはエビオムレツ、エビパイ、海鮮入りの麺類などもありました。
周氏蝦捲のエビ春巻きも新鮮でおいしい!海鮮揚げパイや魚のつみれスープなどのメニューもあります。メニューには日本語表記もありました。
周氏蝦捲
周氏蝦捲のカキオムレツ
何よりも豆花が本当に絶品でした!暑い日だったからリフレッシュするのにぴったり。写真付きメニューなので注文も簡単です。
同記安平豆花安平2店
同記安平豆花安平2店の豆花(トウファ)
安平で買うべきおすすめのお土産とお土産スポット!
安平では色んなお土産用の商品が売られていますが、その中でも特に人気なのがエビやカニで作られたおせんべいと、ドライフルーツです。
人気のお店は次の4つ。地図上の位置については最初のセクションの地図で確認してください。
・銘峰鮮蝦餅(地図ピンク②):エビ・カニせんべいの名店。オリジナル、辛口、イカ墨、黒胡椒、海苔などのフレーバーがあり、ビールとの相性抜群。
・照興蜜餞老店(地図ピンク③):ドライフルーツのお店。台南の名店100選にも選ばれている。
・林永泰興蜜餞行(地図ピンク④):大人気のドライフルーツのお店で、砂糖と漢方でフルーツを漬けこんでいる。
安平小舖
安平小舖のエビせんべい。試食もあります。
銘峰鮮蝦餅
銘峰鮮蝦餅のチャーミングな店主さん。写真掲載許可をいただきました。
台南の100名店に選ばれた照興蜜餞老店
マンゴー、パイナップルなど様々なドライフルーツがありました。
多くのお店で試食を提供しているので、ぜひ食べ比べてみて気に入ったものをお土産に持って帰ってくださいね。
まとめ
安平の行き方と1日観光プラン、グルメ・お土産スポットについてまとめました!古跡や街並みが作り出すノスタルジックな雰囲気がすばらしく、台南の中でも特にお気に入りの場所です。
安平に貸切チャーターやツアーで行く場合は、下記がオススメです。
>セダン/ワゴン貸切観光チャーター 古都台南を自由に観光
>台南の定番スポットを回る!赤崁樓+安平の史跡と街歩き B級グルメとショッピングも満喫!
台南の観光に便利なホテルや、おすすめ観光モデルコース、おすすめグルメについては下記の記事をご参考に!
>台南のおすすめホテル13選!観光に便利なホテルを格安から高級まで厳選
>台湾・台南観光のおすすめスポットとモデルコース!観光地・グルメ・夜市を満喫
>台南のおすすめグルメスポット21選!美食の街が誇るうまい・安い店はコレだ!
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