台南の赤崁楼観光ガイド!行き方、入場料、見どころを徹底解説
赤崁楼(せきかんろう)は台南のランドマーク!台南の人気の名所といえば、赤崁楼を一番に挙げる方も多いんじゃないでしょうか。
台湾の古都・台南には歴史的な名所がたくさんありますが、赤崁楼もその中の一つで、もともとは17世紀に建てられた「プロヴィンシア城」というお城なんです。
台南観光で外すわけにはいかない必見スポットなので、この記事ではそんな赤崁楼の行き方や入場料、見どころを徹底解説したいと思います。
1. 台湾・台南の赤崁楼はオランダ統治時代に建てられたお城!
2. 赤崁楼の行き方。台南駅からバスでアクセス!
3. 赤崁楼のチケットと入場料金
4. 赤崁楼の見どころ
5. 赤崁楼の詳細。営業時間や所要時間は?
6. まとめ
台湾・台南の赤崁楼はオランダ統治時代に建てられたお城!
赤崁楼(せきかんろう)は台南のシンボルで、台南に来た観光客が必ずといっていいほど訪れる超定番スポットです。
赤崁楼はもともとはオランダ統治時代の1653年に建てられた、「プロヴィンシア城(普羅民遮城)」というお城でした。300年の時を経た現在でも城壁やアーチなどが一部残っています。
当時はオランダ人が建てたことから「赤毛城」とも呼ばれていて、政治の中枢であるとともに行政と商業の中心でした。
もう一つの定番スポットである「安平のゼーランディア城(安平古堡)」とは、対をなすお城だったそうです。
>参考:台南の安平観光プラン!安平古堡、安平樹屋から行き方、グルメまで徹底解説
1661年には台湾独立を目指す鄭成功の攻撃によって、プロヴィンシア城のオランダ軍が降伏し、ここに承天府が設置されます。その後、鄭成功政権のもと役所として使われるようになりました。
それから赤崁楼は時の変遷とともに、承天府→清朝の中国風楼閣→日本統治時代の陸軍病院などと姿形を変えていき、激動の時代を見守ってきました。
現在は歴史文物館として利用されており、第一級古跡にも指定されています。
赤崁楼の行き方。台南駅からバスでアクセス!
赤崁楼は台南駅からバスで10分ぐらい(約1.2km)の場所にあります。下の地図で台南駅と赤崁楼の位置を確認してください。
台鉄台南駅前の北バスターミナル(3・5番バス)と南バスターミナル(88・99番バス)の両方から、赤崁楼に行くバスが出ています。3番・5番の方が頻繁に出ているので、北バスターミナルでバスを待つのがオススメです。
99番バスは1日3本しか出てないのでオススメしません。ただ99番は林百貨店や延平郡王祠(府前路)のバス停からも出ているというメリットがあります。
バスの詳細は以下の通り。
路線番号 | 詳細 |
---|---|
3番バス | 台南駅北バスターミナル(北站)に停まる。乗車時間は約10分、運行間隔は1時間に2本ほど。運賃は18台湾ドル(約65円)。 |
5番バス | 台南駅北バスターミナル(北站)に停まる。乗車時間は約10分、運行間隔は1時間に2~4本ほど。運賃は18台湾ドル(約65円)。 |
88番バス | 台南駅南バスターミナル(南站)に停まる。乗車時間は約10分、運行間隔は1時間に3本ほど(10時~20時に運行)。運賃は18台湾ドル(約65円)。 |
99番バス | 台南駅南バスターミナル(南站)に停まる。乗車時間は約10分、運行間隔は1日に3本。運賃は18台湾ドル(約65円)。 |
北・南バスターミナルは台南駅の目の前にあるロータリーの北側と南側に位置しています。下図でバス停の位置を確認してください。
またどのバスに乗っても降車駅は「赤崁楼」です。
ちなみに私と夫はT-Bikeという公共のレンタル自転車を借りて行きました。宿泊していた「シャングリラホテル台南」の目の前にT-Bikeステーションがあり、赤崁楼まではほんの1.5kmほどでラクチンでしたよ。
北バスターミナルから3番、5番に乗る
北バスターミナルは台南駅を背にして立つと、ロータリーの右手側にあります。セブンイレブンの斜め前にあるバス亭で、「北站」と書かれているのですぐに分かると思いますよ。
南バスターミナルから88番、99番に乗る
南バスターミナルは北バスターミナスの向かい側にあるバス亭で、「南站」と書かれています。台南駅を背にして立つと、ロータリーの左手側にあります。
台南駅前からタクシーに乗る
タクシーに乗る場合は約5分ほど、100台湾ドル(約360円)以内で行けるので、バスで行くのが不安な方はタクシーに乗ってもいいでしょう。
貸切観光チャーターや現地オプショナルツアーで行く
自力で行くのが不安な方やもっと快適に観光したい!という方は、貸切観光チャーターや現地オプショナルツアーを使うのも一つの手です。
下記の貸切観光チャータープランなら、台南の好きな場所を好きなように回れます。日本語ドライバー付きだから安心だし、最大7名まで乗れるので割り勘したら安くなります。
>>セダン/ワゴン貸切観光チャーター 古都台南を自由に観光
また、赤崁楼やその周辺、安平などの台南の主要観光スポットを1日で回るオプショナルツアーもあります。
>台南の定番スポットを回る!赤崁樓+安平の史跡と街歩き B級グルメとショッピングも満喫!
赤崁楼のチケットと入場料金
バス亭「赤崁楼」で降りたら、目の前はもう赤崁楼の正面入り口です。チケット売り場は正面入り口の右手側にあります。
入場料は以下の通り。
・学生:25台湾ドル
・6歳未満の子ども:無料
50台湾ドルだと180円ぐらい。安いですね!
チケットを買ったら正面の入場口でチケットを見せて、中に入りましょう。
赤崁楼の見どころ
赤崁楼の見どころは主に次の7つ。下の地図とリストで見どころの位置を確認してくださいね。地図の①はチケット売り場です。
・御贔屓碑(地図③)
・海神廟(地図④)
・文昌閣(地図⑤)
・プロヴィンシア城の正門と足の折れた木馬(地図⑥)
・蓬壺書院(地図⑦)
・プロヴィンシア城の遺跡(地図⑧)
入場口のすぐ近くには敷地のマップがありました。
マップのすぐ近くには日本語の無料パンフレットも置かれています。パンフレットを見ながら観光すると簡単ですよ。
それでは、各見どころを順に紹介していきましょう!
庭園と鄭成功和議の像
敷地内に入ると、まずは庭園が広がっています。残念ながら一部工事中で全ては見れませんでしたが、それでも鯉が泳ぐ池や胡蝶蘭などがステキでした。
庭園の一角にあるのがこの「鄭成功和議の像」です。
Photo by Thijs Haarhuis / CC BY-SA
鄭成功は台湾独立の立役者!オランダの統治から台湾を解放したため、孫文、蒋介石とならぶ「三人の国神」の一人として敬われています。
鄭成功はこのプロヴィンシア城(現在の赤崁楼)を包囲攻撃し、オランダ軍を打ち破りました。この鄭成功和議の像は、鄭成功がオランダ人を降伏させている様子を表したものです。
豆知識ですが、実はこの鄭成功さん中国人と日本人のハーフで、生まれも長崎の平戸だとか。6歳までは平戸で育ったそうですよ。
なんだか台湾と日本との縁を感じるストーリーですね!
御贔屓碑
敷地の中央辺りには9枚の石碑と、それを背負う9匹の亀の像があります。武将の「福康安」が台湾で起こった反乱をわずか3カ月で治めたため、乾隆帝がその功績を称えて、これらの石碑に詩文をつづりました。
実はこの亀に見える像は、実は「贔屓(ひき)」という龍の子どもなんです。「龍が生んだ9頭の神獣のうち、1匹は重荷を背負うことを好む亀に似た動物である」という伝説に由来しています。
これが日本語の「御贔屓に(ごひいきに)」という言葉の語源だそうです。
海神廟
海神廟は敷地内の高台にあるカラフルな建物!赤と青のメリハリが効いた色使いが特徴的な、中国らしい建築です。優美で緻密な装飾がステキ~!
海神廟は1875年に海神の庇護に感謝するために建てられました。内部は博物館になっており、鄭成功の肖像画をはじめとする展示物が飾られています。
鄭成功の肖像画
プロヴィンシア城のレプリカもありました!元々はこんなヨーロピアンな建物だったんですね!現在の姿とはだいぶ趣が違います。
階段で2階に上がれるようになっており、2階からは庭園や文昌閣が見下ろせます。2階には船の模型が展示されていました。
内部の窓枠や天井の緻密な装飾もキレイで、見ごたえがありました。展示物だけでなく建築自体もじっくり見学してみてくださいね。
文昌閣
海神廟のすぐ隣には、1886年に教育振興のために建設された文昌閣があります。海神廟とそっくり!どちらとも「歇山重簷式」という建築様式で建てられていて、優美なイメージです。
こちらも中には展示物が飾られています。
太平洋戦争の最中に赤崁楼の修復にいそしんだ日本人「羽鳥又男」の像もおかれていました。日本統治時代の台南市長だった人です。
そして2階に上がると、学問の神様である「魁星爺」が祀られています。えんま様か?と聞きたくなるような怖そうな顔してますが。
右手には筆、左手には墨床を持ち、右足で亀を踏みつけ、左足で星を蹴っているそうです。ちょっと要素つめこみすぎじゃない!?と言いたくなりますね(笑)でもこれらには「一等賞をとる」「試験合格」などの意味があるんです。
試験前の学生たちはこの魁星爺にあやかろうと、合格祈願に来るそうですよ。確かに絵馬のような願い事の札がたくさんかかっていました。
また、神筊という三日月形の板を2つ投げて、「片方が表でもう片方が裏(=聖杯)」になったらご利益があるえんぴつを持って帰れるみたいです。神筊を投げるのは台湾の伝統的な占い方法です。
神筊。これを投げて運命を占います。
占いでOKが出たら、この鉛筆がもらえます。
プロヴィンシア城の正門と足の折れた木馬
文昌閣の下の土台部分には、プロヴィンシア城の正門が残っています。現在はレンガの壁でふさがれていますが、かつての階段の跡が見え隠れしています。
そして正門を守るように立っているのが、いわく付きの「足の折れた木馬」の像。伝承では、石の馬が妖怪に化けて夜な夜な街で悪さをするので、足を切られて現在の姿になったと言われています。
蓬壺書院
蓬壺書院は文昌閣と同じ時期に建てられた書院で、教育機関として使われていました。
もともとは台南で最大規模の書院でしたが、残念ながら地震により倒壊。今現在は、門廳部分
(リビングにあたる)のみ残されています。
中には辞典をはじめとする古めかしい本がたくさんありました。古書好きにはたまらない場所かも!
プロヴィンシア城の遺跡
敷地の一番奥ではプロヴィンシア城のレンガ造りの城壁が残されています。実はこの遺跡が発見されたのは、日本統治下の1944年に日本人が赤崁楼を改修したときのことだそうです。
城壁の赤レンガの接合剤は砂糖水、もち米のとぎ汁、カキの殻を灰にした物を混ぜて作られたもの。当時はセメントが無かったので、自然素材でした。エコでいいですね!
赤崁楼の詳細。営業時間や所要時間は?
住所:台南市中西區民族路212號
営業時間:8:30~21:30
入場料:50台湾ドル
電話番号:+886 6 220 5647
所要時間:30分~1時間
まとめ
赤崁楼は台南の歴史の変遷を肌で感じることができる、ステキなスポットでした!
赤崁楼から徒歩3分ほどの場所には大天后宮や祀典武廟などの人気スポットがあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!台南名物の担仔麺(タンツーメン)の名店「度小月担仔面」も赤崁楼のすぐ隣です。
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