ミュンヘンの名所「アザム教会」で異世界のようなバロック空間を堪能しよう!
ミュンヘンには教会がたくさんありますが、その中でも特に衝撃を受けたのが「アザム教会」。
風変わりな芸術家兄弟が私財を投げうって、「好きなものを好きなように作ってやったぜ」的に建てられた教会なんですが、かなりエキセントリックな作品になっています。
それでも、「バロック様式の最高傑作の一つ」と言われるほど評価されていて、実際にとても濃密で異世界のようなバロック空間が出来上がっています。
あまりガイドブックなどでは取り上げられてないですが、ミュンヘンでは見逃せない名所です。
この記事ではそんなアザム教会の詳細や、行き方について解説しています。マリエン広場からは5分ほどで行けるので、ぜひ見てみてくださいね!
1. ミュンヘンの穴場名所「アザム教会」!
2. アザム兄弟のクレイジーなバロック空間にようこそ!
3. アザムホフ・パサージュも忘れずに!
4. アザム教会の行き方・地図
5. アザム教会の詳細
6. アザム教会に行く現地オプショナルツアーも!
7. まとめ
ミュンヘンの穴場名所「アザム教会」!
アザム教会(Asamkirche)は超濃密で不思議なバロック建築空間が味わえる、ミュンヘンで必見の教会なんです!
ちなみに正式名称は聖ヨハン・ネポームク教会(St.Johann Nepomuk Kirche)。
もともとは18世紀初頭に、建築家かつ芸術家であったアザム兄弟が、私財を投げうって家の敷地内に建てた教会で、プライベート用でした。
でも世間の圧力に負けて、一般開放せざるを得なかったとか・・・世知辛い!
アザム兄弟はプライベート用のつもりで建てていたので、従来の建築様式やアートの手法にこだわらず、自分たちの感性の赴くままに絵画や彫刻などを施しました。
例えば兄弟は家の寝室から祭壇を見ることができるように、西向きに祭壇を設置しましたが、通常の教会は東向きだそうです。
また、後期バロック様式の他に、ロココ様式も取り入れられています。
このような理由から、アザム教会は「風変りな教会」や「人を驚かせるような建築物」だと評価されています。
私自身もミュンヘンで見た中で、一番衝撃を受けた教会です。
芸術に厳しく建築好きのイタリア人の夫も、これには「おもしろい!」と感心してました。
アザム兄弟のクレイジーなバロック空間にようこそ!
アザム教会はミュンヘンのショッピング街であるゼンドリンガー通り(Sendlinger Straße)の一角にあります。マリエン広場からもすぐ近く。
入り口が地味でちょっとわかりにくいですが、入り口の上にたくさん像がのってるので、それが目印です。外見は可愛らしい色彩で、目に優しいですね。
中に入ると・・・待ってました!濃密異空間!!
ギンギラギンで、おびただしい数のモチーフに囲まれています。目がチカチカする~!
バロック様式ってダイナミックさが売りらしいけど、ダイナミック過ぎるでしょ!
一つ間違ったらぐっちゃぐちゃになりそうな過剰な彫刻やモチーフが、なんとなく調和されているように見えるのは、さすが芸術家兄弟の技とセンスといったところでしょうか。
この器みたいなのはなんだろう?と思って見ていると、イタリア人の夫が「これはかつて司教がスピーチをした場所だよ」と教えてくれました。
なるほど、台座なのね・・・台座の下から牛みたいなのやら、ライオンみたいなのやらが生えてるけど(笑)
その横には聖人の像が。バロック様式はいちいちキラッキラしてますね。
アザム教会の天井画
アザム教会の天井には大きなフレスコ画があります。
こちらは「聖ヨハン ネポムクの生涯(Life of Saint Nepomuk)」という作品で、兄コスマス・ダミアン・アザムの最高傑作として名高いそうです。
アザム兄弟は教会内の採光についても趣向を凝らしていて、下部から上部に行くに従って明るくなるように設計したとのこと。なので、天井部分に光が集まるようになっています。
細部まで芸術家兄弟のこだわりが伺えますね。
祭壇上のねじれ円柱
私が個人的にすごく好きなのが、祭壇の上部分にあるねじれ円柱です。
ねじれや曲線があるのはバロックの特徴だそうですが、今までにあまりみたことが無いので感動しました。
マーブル模様みたいになっているのもステキです。
また、円柱の上部にある三位一体像は、隠し窓からの光に照らされるように設計されていて、ほんのり輝いています。
これはバロック様式の最高傑作と呼ばれるアザム教会の中でも、特に高く評価されている部分です。
ちなみに、三位一体象の上にいる金の帽子をかぶった人は、イエスの父だそうです。
生命の糸を切る死神
この「生命の糸を断ち切ろうとする死神」にはみんな目をとめてました。かなり不気味ですが、死神なのにハサミを使ってるところが可愛くていいですね。
これ、作るのがかなり楽しかったんじゃないでしょうか。
兄弟で、
「ちょんぎっちゃうぞ~」
「わー、待って待って、あと5分!死ぬ前に最後のソーセージ食べさせて!」
とか言いながら作ってたかも?
アザムホフ・パサージュも忘れずに!
アザム教会のすぐ近くにあるアザムホーフ・パサージュ(Asamhof Passage)には、まるで絵本の世界のようなカフェやレストランがたくさん並んでいます。
アザムホーフ・パサージュは入り口が建物内にあり、センドリンガー通り(Sendlinger Straße)とクロイツ通り(Kreuzstraße)の間を通っている中庭のような小道です。
ここにあるカフェやレストランたちはどれもものすごくオシャレで可愛いんです!ちょっとファンタジーな雰囲気で、こちらもアザム教会とは別の意味で異世界のよう。
店内に所せましと並べられた植物たち、不思議な置物の数々、かわいらしい内装など、女心をくすぐる物が詰まっています。歩き疲れたらぜひここでお茶してみてくださいね!
行き方などの詳細はこの記事に書いてます。
アザム教会の行き方・地図
アザム教会の行き方には、Sバーン・地下鉄Uバーンのマリエン広場(Marienplatz)駅から行く方法と、地下鉄Uバーンのゼンドリンガー・トール(Sendlinger Tor)駅から行く方法の2種類があります。
マリエン広場駅から行く方法 | Sバーン1号~4号線・6号~8号線、地下鉄Uバーン3号・6号線のマリエン広場(Marienplatz)駅から徒歩5分 |
ゼンドリンガー・トール駅から行く方法 | 地下鉄Uバーン1~3号線・6~8号線ゼンドリンガー・トール(Sendlinger Tor)駅から徒歩2分 |
ゼンドリンガー通り(Sendlingerstraße)の、下の画像の矢印の位置にあります。スターバックスの斜め向かいぐらい。
ゼンドリンガー通りはショッピング街なので、散策が楽しいですよ♪
地図はこちら↓↓
下の地図をご参考に。
1.アザム教会 2.アザムホーフ・パサージュ 3.マリエン広場駅 4.ゼンドリンガ―・トール駅
アザム教会の詳細
名称:アザム教会(Asamkirche)
住所:Sendlinger Str.32、80331 München
営業時間:毎日9:00~19:00、金曜日13:00~19:00
入場料:無料
ウェブサイト:アザム教会(独語)
アザム教会に行く現地オプショナルツアーも!
自分でミュンヘンを回るのが不安な人や、時間があまり無いという人には現地オプショナルツアーを使うのも一つの手です!
アザム教会に行くツアーで、特に人気のものがこちら。
>【ミュンヘン市内観光】熟練日本語ガイドと巡る!半日ウォーキングツアー<日本語/ミュンヘン発>
日本語ガイド付きで、アザム教会やレジデンツ、マリエン広場、新市庁舎、オペラ座、ヴィクトアリエン市場などを含む数多くの観光名所を半日で回るツアーです。
ガイドさんの説明を聞いて歴史や背景への理解を深めながら観光できます。半日ツアーで、短時間で効率的に回れるのでオススメです。
ミュンヘンの他のツアーについては「ミュンヘンのオプショナルツアー一覧」で確認してくださいね。
まとめ
この記事では「ミュンヘンの名所「アザム教会」で異世界のようなバロック空間を堪能しよう!」について書きました。
異空間気分を味わえたでしょうか?
かなり濃ゆ~い空間なので、入った後は目がチカチカしました(笑)こうゆうギンギラギンな教会をいくつか見た後は、日本の目に優しい神社とかが恋しくなりますね。
皆さんもぜひこのアザム教会を見て、食傷気味になって日本に帰ってきてくださいねー!
おまけ↓↓
アザム教会の近くの住宅街で、こんな不思議な像を見つけたのでシェアします。
センスがよくわからない(笑)
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