ミュンヘン交通ガイド!地下鉄・トラム・Sバーンの切符、乗り方まとめ
※原文:ニコラ 和訳:エナ
チャオ!イタリア人トラベラー、ニコラです!
ミュンヘンに旅行に行くなら、市内の移動方法や交通システムについても知っておきたいものだよね。
この記事では、地下鉄(Uバーン)や電車(Sバーン)、トラム、バスを含むミュンヘンの公共交通機関についてまとめている。
切符の種類や買い方、乗り方まで全て説明してるから、ぜひミュンヘン市内を移動する時の参考にしてね!
また「乗り降り自由な観光バス」についても少しご紹介しているよ。
この記事を読んだ後は、きっとミュンヘンの交通機関のプロになっているだろう。嘘じゃないよ!
1. ミュンヘンは地下鉄Uバーン、Sバーン、トラム、バスで移動が簡単!
2. ミュンヘンの交通機関のチケットと料金
3. ミュンヘンの交通機関の切符の買い方
4. ミュンヘンの交通機関の乗り方。打刻を忘れずに!
5. ミュンヘン公共交通機関の路線図
6. ノイシュバンシュタイン城に行くならバイエルンチケットが一番お得!
7. 乗り降り自由な観光バスも便利!
8. まとめ
ミュンヘンは地下鉄Uバーン、Sバーン、トラム、バスで移動が簡単!
ミュンヘンの公共交通機関は素晴らしいもので、街中のどこでも交通機関を使ってアクセスすることができる。
ミュンヘンの公共交通機関には次の4つがある。
・郊外電車:Sバーン(S-Bahn)と呼ばれている
・トラム:路面電車
・バス
観光客はUバーンを使う機会が一番多いだろう。
ミュンヘンの交通機関の切符はUバーン、Sバーン、トラム、バス全てにおいて使える共通券になっている。
ここは日本の交通機関のシステムと大きく異なるところだね。
ヨーロッパのほとんどの都市では、ミュンヘンと同じように共通券を利用するシステムになっているよ。
だから、たとえば電車からトラムやバスに乗り換える時に、別の切符を買う必要は無い。
また街中で公共交通機関の案内標識を見つけるのはとても簡単だ。
たとえば下図が地下鉄Uバーンと郊外電車Sバーンのロゴだから、これらのロゴが書かれている標識を探せばいい。
またトラムやバスの乗り場には、たいてい「H」という標識が設置されている。
さあ、次のセクションからミュンヘンの交通機関についてもっと詳しく説明していこう。
ミュンヘンの交通機関のチケットと料金
ミュンヘンの公共交通機関システムは、大まかに言うと7つのゾーン(区間)に分かれている。
• ゾーン1~6: ゾーンMよりも外のエリア。上の路線図で番号ごとに色分けされている。
切符の料金はどのゾーン間を移動するかによって変わるんだけど、ほとんどの観光客はゾーンMの外に移動しないと思うよ。
ゾーンMがミュンヘンの中心地 + 周辺だから、ほぼ全ての有名な観光スポットがこの区間にあるんだ。
ダッハウ強制収容所(Dachau memorial camp)やシュライスハイム城(Schleissheim Castle)、シュタンベルク湖(Starnberg at Lake Starnberg)などに行かない限りは、ゾーンMを出ることは無いんじゃないかな。
ただミュンヘン空港はゾーン5にあるから、空港~市内を移動する時のみゾーン5の切符が必要になる。
ミュンヘン空港~市内間の移動については、次の記事に詳しく書いてるから参考にしてね!
ミュンヘンの交通機関のチケットの種類
ミュンヘンの交通機関で使える主な切符は次の3つだ。
・1日乗車券(Day Ticket):1日乗り放題の乗車券
・グループ1日乗車券(Group Day Ticket): 2人以上のグループや家族で使える1日乗車券
厳密に言うともっと色んな切符があるんだけど、旅行者が使うのはこの3つぐらいだろう。
一番オススメなのは1日乗車券(乗り放題券)だ。
地下鉄・トラム・バスなど全ての交通機関が乗り放題になる。
次のセクションから、主に使うシングル乗車券と1日乗車券について説明していこう。
シングル乗車券
シングル乗車券は、目的地までの片道の移動に使える乗車券だ。
シングル乗車券の詳細は以下。
チケットの種類 | Single Ticket(シングル乗車券) |
料金 | ・ゾーンM内は3.90ユーロ ・ゾーン1~6は移動する区間によって料金が変わる(3.90ユーロ~)。詳細 |
有効時間 | ・ゾーンM内および2ゾーン間までの移動:2時間 ・ゾーンM~1間の移動や3ゾーン間以上の移動:3時間 |
規定 | 同一方向の移動であれば、電車→バス→トラムなど、全ての交通機関で乗り換えが可能。往復や一周して元の地点に戻るのは不可 |
また、シングル乗車券と似ている「Short Distance Ticket(短距離乗車券)」というものもある。
短距離乗車券の詳細は以下だ。
チケットの種類 | Short Trip Ticket(短距離乗車券) |
料金 | 1.90ユーロ |
有効時間 | 4駅まで乗車可能。ただしSバーン・Uバーン、エクスプレスバス、鉄道(地方鉄道など)の利用は2駅まで。 ※例1:Uバーン2駅+トラム2駅の移動は可 ※例2:Uバーン1駅+Sバーン1駅+トラム2駅の移動は可 ※例3:Uバーン3駅+トラム1駅の移動は不可 |
有効時間 | 1時間 |
規定 | 1時間以内で区間内かつ同一方向であれば、乗り継ぎが可能。 ※往復や短距離乗車券を複数回使う移動やゾーンと短距離乗車券の組み合わせは不可(詳細) |
でも、もし1日に3回以上シングル乗車券を買うのであれば1日乗車券が断然お得だよ!
1日乗車券
1日乗車券(Day Ticket、乗り放題券)は、観光客には一番良い選択肢だろう。
1枚の切符で、Uバーン、Sバーン、バス、トラム全てが1日乗り放題という最高の切符なんだよ!
切符を打刻したその時から翌日の朝6時まで有効だ。
チケットの種類 | Single Day Ticket(1日乗車券) |
料金 | ・ゾーンM内は9.20ユーロ ・ゾーン1~6は移動する区間によって料金が変わる(8.8ユーロ~) |
有効時間 | 切符を打刻した時から翌日の朝6時まで |
規定 | 切符を打刻した時から翌日の朝6時まで |
備考 | 6-14歳の子供は全ゾーンで使える1日乗車券(Children’s Dat Ticket)が3.60ユーロ。0-5歳は無料 |
グループ1日乗車券
上図は以前のミュンヘン訪問の際に購入したグループ1日乗車券
もし2人~5人の人数で旅行しているなら、グループ1日乗車券(Group DayTicket)がとてもお得だ。
このグループチケットは大人2人~5人までの団体で使える1日乗車券で、6歳~14歳の子ども2人=大人1人としてカウントされる。
グループ1日乗車券の詳細は以下。
チケットの種類 | Group Day Ticket(グループ1日乗車券) |
料金 | ・ゾーンM内は17.80ユーロ ・ゾーン1~6は移動する区間によって料金が変わる |
有効時間 | 切符を打刻した時から翌日の朝6時まで |
規定 | 選択したゾーン内でUバーン、Sバーン、バス、トラムが乗り放題 |
もし大人5人だとしたら、1人あたりたったの3.40ユーロだ。めっちゃ安いだろう!?
二人で使っても十分お得だよ。
たとえば1人分のゾーンMの1日乗車券が9.20ユーロで2枚だと18.40ユーロになるから、グループ乗車券だと0.6ユーロ節約できるね。
ここまで紹介した切符の他にも、ミュンヘン空港~市内間の移動と1日乗車券がセットになった「エアポートシティ デイ チケット(Airport-City-Day-Ticket)」っていうお得な切符もあるんだ。
この切符については下の記事に詳しく書いてるから、読んでみてね。
ミュンヘン シティツアーカード
市内の交通機関乗り放題+提携の美術館、観光施設、ツアー、飲食施設などの割引がセットになった「ミュンヘン シティツアーカード」もあります。
80社を超える割引パートナーで最大50%オフになるので、人によってはお得だと思いますよ。
割引になるパートナー一覧は公式サイトの「Our Discount Partner」のページで確認できます。
料金は24時間・17.50ユーロで、48時間や3日間~6日間のチケットもあります。
Klookで公式と同じ価格で買えるので、チェックしてみてください。
下記の友だち紹介ページからKlookの会員登録をすると、500円オフの割引クーポンをもらえてお得です。
ミュンヘンの交通機関の切符の買い方
ミュンヘンの交通機関の切符を買う主な方法は、次の3つがある。
オンライン:ドイツ語・英語表示のみ可能
自動券売機が一番簡単だと思うけど、それぞれ購入方法を見ていこう。
自動券売機でチケットを購入する方法
日本人観光客にとっては、自動券売機で切符を購入するのが一番簡単だろう。
実は、ミュンヘンの自動券売機は日本語表示ができるタイプがあるんだよ。
青色の券売機は日本語表示できるタイプが多いんだ。旧式は一部対応してないみたいだけどね。
僕たちも実際に券売機を使って日本語で1日乗車券を購入したから、画像と一緒に流れを説明しよう。
まずは最初の画面の国旗をクリックして、「日本」を選ぼう。
一番上には「シングル乗車券」って書いてあるね。上から2番目の「1日乗車券」をクリックしよう。
1人で使うなら1人を、団体なら2~5人をクリックしよう。
次の画面では旅行する区間を選ぼう。
上述のようにミュンヘン中心部を移動する場合は、ゾーンM(市内)を選べばOKだ。
ゾーンを選択したら、支払いを済ませてチケットを受け取ろう。
現金やクレジットカード、アップルペイなどで支払える。
これにて完了だ!
切符を購入したら、打刻を絶対に忘れないでね。
打刻の方法は後のセクションに書いてるよ。
オンラインでチケットを購入する方法
最近はオンラインで切符を購入することも珍しくないよね。
オンラインで切符を購入する場合は、スマホ上の電子チケットを見せればOKだから簡単だしエコだよ。
ミュンヘンの交通機関の切符も電子チケットで対応できるようになっている。
MVV(ミュンヘン交通連合)のウェブサイトはとても良くできていて、シンプルだからオンラインで切符を買うのは簡単だよ。
ただ上述のように、公式サイトはドイツ語と英語のみの表示だ。
だからドイツ語も英語も分からないという人は、自動券売機を使ってね。
ミュンヘンの交通機関の乗り方。打刻を忘れずに!
ミュンヘンで公共交通機関に乗る時は、切符を必ず打刻しないといけない。
打刻の方法は簡単で、UバーンやSバーンの改札付近、もしくはトラム・電車の車内にある打刻機に切符を差し込むだけだ。
もし打刻をしなかったら、車内で検察官による切符チェックがあった時に60ユーロほど罰金を支払わないといけなくなる。
切符チェックは常にあるわけではないけれど、罰金になると時間もお金もかかるから絶対に打刻しておこう!
ミュンヘン公共交通機関の路線図
ミュンヘンの全ての公共交通機関の料金は、MVV(ミュンヘン交通連合、Munich Transport and Tariff Association)に管理されている。
だから路線図のダウンロードや、最新料金についてはMVVのウェブサイトで確認してね。
路線図はMVVのウェブサイトのトップページの下部にある「Network Maps with tariff zones」からダウンロードができるよ。
色んな路線図があるけど、Uバーン・Sバーン・トラムが一緒になったものが一番便利だろう。
ミュンヘンに来る前に必要な路線図をダウンロードしておくといいよ。
ノイシュバンシュタイン城に行くならバイエルンチケットが一番お得!
ミュンヘン旅行に行く人の多くが、シンデレラ城のモデルになったノイシュバンシュタイン城にも足を延ばすんじゃないかな?
ノイシュバンシュタイン城に行くには、ミュンヘン中央駅からフュッセン駅行きの電車に乗る必要があるんだけど、「バイエルンチケット」というめっちゃくちゃお得なチケットがあるんだ。
僕と妻はこのチケットを使って、二人分で合計93ユーロも節約できたよ!!
このチケットについて詳しくは、下の記事に書いてるから読んでみてね。
自力でノイシュバンシュタイン城に行くなら必須のチケットだよ!!
>ノイシュバンシュタイン城の行き方!ミュンヘンから格安・最短で行こう
自力で行くのが不安なら、現地オプショナルツアーを利用するといいだろう。
乗り降り自由な観光バスも便利!
ミュンヘン市内を効率的に観光したいなら、乗り降り自由な観光バスも便利だよ。
このバスはミュンヘン市内11か所の主要スポットで停まるから、効率的に市内の観光スポットを回ることができる。
好きなスポットで乗り降りできるからとても簡単だね!
しかも2階建てだから、高い視点から一味違うミュンヘンを見ることができる。
ミュンヘン初心者には特にオススメだよ。
この観光バスが停まる主なスポットは下記だ。
・ミュンヘン芸術地区
・オデオン広場
・アイス川/エングリッシャーガルテン(英国庭園)
・ドイツ博物館
・マリエン広場/タール
・マックス・ヨーゼフ広場
・ニンフェンブルク宮殿
・BMW博物館
・オリンピア公園
・シュヴァービング地区/エングリッシャーガルテン(英国庭園)
超有名な名所はもちろん、ニンフェンブルク宮殿やBMW博物館の方面まで行ってくれるから助かるね!
バスのルートや運行間隔などの詳細については、「【乗り降り自由バス】ゆっくり観光したい方におすすめ ミュンヘン市内2階建観光バス <グランドサークル/1日券・2日券>」で確認してね。
まとめ
ミュンヘンの公共交通機関はとても便利だし、リーズナブルに使える。
特に1日乗車券はお得だよ。2人以上のグループで移動するなら、グループ用の1日乗車券を活用しよう。
1日乗車券を持っていれば切符の有効時間を気にする必要は無いし、いちいちチケットを買わなくていいから時間も節約できるだろう。
もし自力で外国の公共交通機関を使うことに不安がある人や、短期の観光だからさっと回りたいという人は現地オプショナルツアーを利用するのも一つの手だろう。
特に日本語ガイド付きのツアーなら、ミュンヘンに対する理解を深めながら市内を観光することができる。
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コメントや質問もいつでも待ってるよ!
料金は上がっているようですが・・・
チャオ!ニコラです。コメントとご指摘ありがとう!
最新情報にアップデートできてなくて本当に申し訳ない!
実は今、各記事を順々に最新情報に更新しているんだけど、まだこの記事までたどり着けていないんだ…。
でも二度もご指摘をいただいたから、この記事を優先して取り掛かろうと思う。
申し訳ないけれど、もう少しだけ更新を待ってもらえたら幸いだよ。
XXLの説明が古い地図の色分けになっている。個々に記載の図で言うならM+1+2。アウターは3+4+5+6
チャオ!ニコラです。コメントとご指摘ありがとう!
古い情報のままになっていたようで申し訳ない!
当記事の他の部分も間違いがないか確認して、近日中に新しい情報にアップデートしようと思います。
教えていただいて本当にありがとう!
また何かあったらぜひコメントで教えてね。
ミュンヘンに行くことになり、ネットで検索して、こちらのブログを見つけました。
とてもわかりやすく、楽しい記事ですね。いろいろな情報がとても助かります。
ところで、他にもいろいろ調べていて、このサイトも見つけました。
ここには、交通チケットの5日券もあるようです。
https://www.turbopass.com/munich-card-munich-city-pass
おすすめのMVVのサイトでは、3日券までしか買えないので、
4日券、5日券を買うなら、このサイトがいいのではと思います。
まさん
Nicolena Worldをご訪問いただき、またお褒めの言葉をいただきありがとうございます!
載せてもらったサイトを確認したんですが、こちらで売ってるのは「各観光施設の割引もしくは無料入場」と「公共交通機関のパス」がセットになった観光パスのようです。
記事内で紹介しているのは公共交通機関の乗車券のみなので、お間違いないようにお願いします(*^-^*)
たくさん名所を回る予定であれば、まさんに教えていただいた観光パスがお得かもしれませんね。
情報共有ありがとうございます!実際にミュンヘンに行って、気づいたことなどあればぜひまたコメントで教えてくださいね♪
まさんの旅行がステキなものになりますように!
by エナ