イタリアの穴場観光地・パドヴァのおすすめコース!イタリア人が教えるよ!
パドヴァ(Padova)はベネチアから電車で30分ほどで行ける、小さいけれど見どころが多い街です。
ベネチアから近いけれどベネチアほど混みあっておらず、穴場的に楽しめます。
ガリレオ・ガリレイが教鞭をふるっていたパドヴァ大学はイタリアで2番目に古い大学で、そのことから大学の町としてよく知られています。
またパドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂では、中世の有名画家ジョットの一面青のフレスコ画を見ることができますよ。
スクロヴェーニ礼拝堂を含む8つの建築物は「パドヴァの14世紀フレスコ作品群」として世界遺産にも登録されています。
パドヴァにも住んでいたことがあるNicolaが案内してくれたので、その経験をもとにオススメの観光スポットをご紹介します!
ちなみにパドヴァを観光するなら多くの観光施設に無料入場できるようになる観光パス「パドヴァカード」が便利です。
48時間28€、72時間35ユーロの2種類があり、オンラインもしくは観光案内所で購入できます。
パドヴァ観光モデルコースの地図
スクロヴェーニ礼拝堂(Cappella degli Scrovegni)
パドヴァ一の人気スポット!世界遺産にも登録されている礼拝堂です。
エルミターニ駅からすぐの場所にあります。
日本でもよく知られている有名画家、ジョットが14世紀に描いた青のフレスコ画が見どころ。
フレスコ画の見学は時間指定の事前予約制(当日予約は不可)になっており、1回の見学は15分です。
予約はこちらのパドヴァの博物館の公式サイトからできます!
イタリア語もしくは英語表示なので外国語が苦手ならグーグル翻訳などを使うといいでしょう。
予約していなくても当日の空き状況によっては入場できる場合もあるみたいなので、現地のチケットオフィスで確認してくださいね。
住所:Piazza Eremitani, 8, 35121 Padova PD, イタリア
所要時間:20分
エレミターニ教会(Chiesa degli Eremitani )
スクロヴェーニ礼拝堂のすぐ隣にある13世紀設立の教会で、こちらも世界遺産に登録されています。
内部のパステルカラーボーダー模様がかわいい!
内部には14世紀のフレスコ画が描かれています。
破損している絵も多いですがそれはそれで趣があって素敵。歴史の深さを感じさせられました。
住所:Piazza Eremitani, 9, 35129 Padova PD, イタリア
所要時間:30分
カフェ・ペドロッキ(Caffe Pedrocchi)
パドヴァで最も古いカフェで、19世紀に建設されました。
ローマ神殿のような柱が立っているのが特徴的。
ここで知識人たちが集まってディベートを交わしたそうですよ。
イタリア独立戦争の際にはカフェ・ペドロッキが革命の中心地となりました。
名物「カフェ・ペドロッキ」をぜひ飲んでみてくださいね!
住所:Via VIII Febbraio, 15, 35122 Padova PD, イタリア
所要時間:30分
エルベ広場(Piazza della Erbe)・フルッタ広場(Piazza della Frutta)
後述のラジョーネ宮の両側にある広場で、日曜日以外は毎朝市場が開かれています。
フルッタ広場は日本語ではフルーツ市場という意味で、その名の通り多くのフルーツが売られています。
ローカルが多く、地元の人の生活をかいま見ることができて興味深かったです。
住所:Piazza della Frutta, 36, 35100 Padova PD, イタリア
所要時間:30分~1時間
ラジョーネ宮(Palazzo della Ragione)
世界遺産に登録されている13世紀建設の建物です。
中世以降は市庁舎及び裁判所として使われていました。
2階にある大広間は世界最大(78m×27m×高さ27m)の大きさで、天井には15世紀の巨大なフレスコ画が描かれています。
1階のアーケードには食料品店が立ち並び、チーズ、サラミ、プロシュートなど様々な食糧を求める地元客でにぎわっていました。
住所:Piazza delle Erbe, 35100 Padova PD, イタリア
所要時間:1時間
シニョーリ広場(Piazza di Signori)
美しい時計塔(Torre dell’Orologio)がある広場で、ここでも市場が開かれています。
時計塔がある建物はかつてのベネチア共和国の総督官邸です。
お洒落なカフェやレストランが周りに立ち並んでいて、ここで一休みするのもよさそうです。
住所:Piazza dei Signori, 35139 Padova PD, イタリア
所要時間:15~30分
ローマ通り(via roma )、ウンベルト1世通り(via umberto I) をぶらぶら
ローマ通りからウンベルト1世通りをプラト・デッラ・ヴァッレに向かって歩いて行くと、ガイドブックには載っていない素敵な発見がたくさんありました。
街歩きをぜひ楽しんでみてください♪
サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会(Chiesa di Santa Maria dei Servi )
14世紀に建てられた世界遺産の教会で、内部ではフレスコ画も楽しめます。
ルネサンスの有名彫刻家ドナテッロによる彫刻が見どころ。
外のアーチ状の通りが素敵でした。
住所:Vicolo dei Servi, 2, 35122 Padova PD, イタリア
所要時間:15~30分
ポンテ・デッレ・トッリチェッレ(Ponte Delle Torricalle)
水路にかかる橋で、水に映る美しい景観を楽しむことができます。
ちょっとベネチアっぽい雰囲気でした。
住所:35123 Padua, Province of Padua, イタリア
所要時間:10~15分
パラッツォ・ディ・カポディリスタ(Palazzo di Capodilista)
パラッツォ・ディ・カポディリスタ(カポディリスタ宮殿)は13世紀に建てられた宮殿です。
絵本にでも出てきそうな建物ですね。アーチがかわいい!
住所:Via Umberto I, 66, 35122 Padova PD, イタリア
所要時間:15~20分
プラート・デッラ・ヴァッレ(Prato della Valle)
プラート・デッラ・ヴァッレはヨーロッパで2番目に大きい水路に囲まれている広場です。
ローマ通りからウンベルト1世通りに向かって真っすぐ歩くと20分ほどで着きます。
80体ものパドヴァにゆかりのある人物の像が水路沿いに並んでいて、有名な歴史上の人物も多いのでじっくり見て回るとおもしろいですよ。
ガリレオもいるそうだけど見つけられませんでした。
水路の内側は芝生になっており、あまりにも広いので最初は広場ではなく公園だと思っていました(笑)
地元民の憩いの場のようで、多くの地元の人たちが座って寛いでいましたよ。
住所:Prato della Valle, 35141 Padova PD, イタリア
所要時間:30分~1時間
サンタントニオ聖堂( Basilica di Sant’Antonio )
聖アントニオの顎と舌が安置されており、世界中から巡礼者が訪ねるイタリアでも有数の聖地です。
13~14世紀に建設され、ロマネスク・ゴシック・ビザンティンの様式が混ざり合ったユニークな建築を楽しめます。
中は写真撮影禁止で画像は載せられませんが、半円の天井やオリエンタルな雰囲気のイスラム尖塔が特徴的でした。
豪華絢爛な建物で内部には美しいフレスコ画や彫刻などがあり、聖アントニオがどれほど慕われている聖人なのかが良くわかります。
また聖堂の前にはルネサンスの彫刻家ドナテッロの傑作、ガッタメラータ騎馬像(Monumento a Gattamelata)が飾られています。
パドヴァ駅前からトラムも出ています。
住所:Piazza del Santo, 11, 35123 Padova PD, イタリア
所要時間:30分~1時間
パドヴァ天文台博物館(Museo dell’Osservatorio Astronomico di Padova )
もともとは14世紀にのお城の塔で、18世紀にパドヴァ大学の天文台に改装されました。
ガリレオ・ガリレイがこの場所から天体の研究をしていたと信じている地元の人も多いらしいですが、実は時代が合わないため誤った伝承です。
有料のガイドツアーが開催されていて見学もできます。
展望台からはパドヴァの360度パノラマ風景を見ることができ、絶景スポットとしても人気です。
画像は塔の入り口手前の右側にある建物ですが、この建物のトンネルを抜けるとガイドツアーのチケット売り場があります。
住所:Vicolo dell’Osservatorio, 5, 35122 Padova PD, イタリア
所要時間:30分~1時間
ここだけの話ですがこの天文台周辺を歩いているときにNicolaの肩に鳥の糞が降ってきて、めちゃくちゃ笑いました(笑)
ここに来る1週間前には日本でも鳥の糞が落ちたところだったので、運が良すぎですよね。
まとめ
パドヴァは小さい町ながら見どころ満載でした!
特にジョットの青のフレスコ画は日本でもよくメディアで取り上げられているぐらい有名なので必見です。
ベネチアから近くて交通の便もいいので、ぜひベネチア観光のついでに立ち寄ってみてくださいね。
ベネチアとはまた違った雰囲気が楽しめます。
コメントする