パリの地下鉄(メトロ)の乗り方完全ガイド!チケットの料金・買い方、治安など

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「パリに旅行に行くけど、パリ市内の移動ってどうすればいいの?」って思ってませんか?

パリは地下鉄や高速鉄道RER、国鉄SNCF、バス、トラムなどの交通機関がとても発達しているので、観光の際の移動は簡単です。

その中でも特に使うのが「メトロ(Metro)」と呼ばれている地下鉄
パリの市内を網の目状に走っていて、市内の有名観光地はほとんど全てメトロでアクセスすることができます。

パリ観光ではメトロを重宝するので、この記事ではそんなメトロのチケットや料金、買い方、乗り方、気になるメトロの治安などを徹底解説したいと思います。

また公共交通機関ではありませんが、便利な「2階建ての乗り降り自由な観光バス」や「セーヌ川の乗り降り自由 水上バスicon」についても少し説明しています。

パリの地下鉄(メトロ)の概要・路線図

パリの地下鉄は現地では主にMétro(メトロ)と呼ばれており、「M」のアイコンが目印です。

300もの駅と16もの路線から成り立っています。さすがは大都市ですね!
また路線はそれぞれ色分けされていてわかりやすくなっています。

パリのメトロのおおまかな運行時間は次の通り。

・日曜~木曜:始発5:30am~終電1:15am
・金曜・土曜日・祝前日:始発5:30am~終電2:15am

早朝から夜中まで運行してるのがありがたいですね。
ラッシュアワーには約2分ごと、ラッシュアワー以外でも約8~10分ごとの頻度で電車が来るのでとても便利です。

下の路線図はパリ交通公団(RATP)のサイトからダウンロードできます。

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄)路線図

出典:https://www.ratp.fr/en/plans

私は下図のようなメトロの路線図マップに各観光名所が書き込まれた地図を観光案内所でもらって、めっちゃ活用してました。

とても便利なのでぜひ空港や街中、駅の観光案内所でもらって使ってみてくださいね。

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄)路線図+観光地の地図
パリ観光 パリのメトロ(地下鉄)路線図+観光地の地図

観光によく使う路線を一部ご紹介します。

①号線:パリ中心部を東西に横断していて、観光にとても便利な路線。ルーブル美術館、シャンゼリゼ、凱旋門、コンコルド広場、バスティーユなどを網羅しています。
パリ観光 パリのメトロ(地下鉄) 路線1番

出典:https://www.ratp.fr/en/plans-lignes/metro/1/

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄) 路線1番

①号線(黄色のライン)

④号線ノートルダムの最寄駅で、またパリ北駅やサン・ジェルマン・デ・プレ教会、モンパルナス地区を通っている。
パリ観光 パリのメトロ(地下鉄) 路線4番

出典:https://www.ratp.fr/en/plans-lignes/metro/4/

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄) 路線4番

④号線(ボルドーのライン)

⑥号線:パリ南部を走る路線。始発が凱旋門の最寄り駅で、エッフェル塔、モンパルナス駅やイタリア街を通過します。
パリ観光 パリのメトロ(地下鉄) 路線6番

出典:https://www.ratp.fr/en/plans-lignes/metro/6/

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄) 路線6番

⑥号線(黄緑のライン)

⑦号線:パリ中心部を南北に縦断している。ルーブル美術館、オペラ広場、パレ・ロワイヤル(王宮)などの人気観光名所の最寄り駅が多いので、観光に使える路線です。
パリ観光 パリのメトロ(地下鉄) 路線7番

出典:https://www.ratp.fr/en/plans-lignes/metro/7/

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄) 路線7番

⑦号線(薄ピンクのライン)

⑧号線オペラ座(ガルニエ宮)、コンコルド広場、バスティーユ地区、マドレーヌ寺院など中心部を走る路線で、観光に便利です。
パリ観光 パリのメトロ(地下鉄) 路線8番

出典:https://www.ratp.fr/en/plans-lignes/metro/8/

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄) 路線8番

⑧号線(紫のライン)

パリ交通公団 (RATP) のルート検索を使えば、駅名や住所から乗るべき路線を検索できます。

グーグルマップでも検索可能です。私はグーグルマップの方をずっと使ってました。
グーグルマップの方が現在地もわかって観光にとても便利なので、パリでもネットを使えるようにしておきましょう!

ちなみにレンタルWiFiを利用する場合はグローバルWiFiだとこのリンク先ページからの申し込みで1,000円オフになりますよ。

パリの交通機関のゾーンについて

パリのメトロのチケットをご紹介する前に、チケットの説明に欠かせない「ゾーン」について少しだけお話ししたいと思います。

パリの交通機関は中心部からの距離ごとにゾーン(ZONE)で区分されていて、基本的にはゾーンごとに料金が決まっています。

ここで注意したいのがメトロの駅はゾーン1~3の中にあるけれど、メトロはゾーンごとの料金に左右されず全線全区間のどの駅間も全て均一料金となることです。
つまり1駅だけ乗るときも20駅間乗るときも同じ料金になります。

ちなみに主にゾーン1がパリ市内(20区)で、このゾーン1内にほとんどの観光名所が集まってます。

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄) ゾーン(ZONE)の画像

ゾーンごとの主な観光スポットは以下の通り。

ゾーン観光スポット
ゾーン1エッフェル塔、ノートルダム大聖堂、ルーブル美術館、オルセー美術館、凱旋門、シャンゼリゼ、オペラ座、マレ地区、モンマルトル、ポンピドゥーセンター、モンパルナスタワーなど
ゾーン2ヴァンセンヌ城、ヴァンセンヌの森
ゾーン3グランダルシュ(新凱旋門)、セーブル陶磁器博物館
ゾーン4ヴェルサイユ宮殿、オルリー空港、メゾン・ラフィット城、サン・ジェルマン・アン・レー
ゾーン5シャルルドゴール空港ディズニーランド・パリ、フォンテーヌブロー城

パリの地下鉄(メトロ)のチケットの種類と料金。RERと乗り換えもできる!

パリのメトロのチケットは次の種類があります。

Ticket t+(ティケプリュス):1回乗車券
Mobilis(モビリス):好きなゾーンを選択して購入できる1日乗り放題乗車券
Paris Visite(パリ・ヴィジット):ゾーン、日数を選択して購入できる乗り放題乗車券。提携観光施設の割引特典付き
Passe Navigo Easy(パセ・ナヴィゴ・イージー):チャージ式ICカード乗車券
Forfait Navigo Mois et Semaine(フォルフェ・ナヴィゴ・モア/セメーヌ):1週間もしくは1カ月の定期券
Navigo Jeunes Week-end(ナヴィゴ・ジュンヌ・ウィークエンド):26歳未満の人が土日祝に利用できる割引料金の1日乗り放題乗車券

メトロや路面電車(トラム)、バス、郊外行き電車のRER、国鉄SNCFは切符が連携しており、購入した切符のゾーン内であれば同じ切符で乗車・乗り換えをすることができます。

ただし切符・交通機関の組み合わせによっては乗り換え不可の場合もあります。
詳しくは後述の各切符の説明欄で確認してくださいね。

それでは各チケットの詳細を順に解説していきましょう。

Ticket t+(ティケプリュス)

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄)の切符 Ticket t+(ティケプリュス)

パリ市内の全ての駅・交通機関に使える1回券。

メトロはこれ1枚で全線全区間、距離に関わらず乗れます。
1駅乗っても20駅乗っても、路線の乗り換えを挟んでもこれ1枚でOK。

ただし往復する場合はもう1枚必要になります。

種類1回乗車券(片道)
料金・2.15ユーロ
・10枚つづり「Carnet(カルネ)」:17.35ユーロ、子供料金(4~9歳)8.65ユーロ)
※2022年に紙のカルネ廃止→現在はIC乗車券のNavigo Easyで利用可能
利用可能な交通機関メトロ全線全区間
・ゾーン1(パリ市内)のRER
・パリ市内(※イル=ド=フランス内)のバス(Orlybus及びRoissybusは除く)
・パリ市内(※イル=ド=フランス内)のトラム
・モンマルトルのケーブルカー
※シャルルドゴール空港やオルリー空港直結の電車・バス(RERやRoissybus、Orlybus、Orlyval train)は乗車不可。
乗り換え・90分以内であれば何度でも乗り換えが可能(下表参照)
※メトロ⇔バス・トラムとの乗り換えは不可
購入場所メトロ・RER・バス・トラム駅の自動券売機や窓口、RATP認可ショップなど
詳細https://www.ratp.fr/en/titres-et-tarifs/t-tickets

※イル=ド=フランス:パリ市とその周囲7県から成るエリア

乗り換えの交通機関説明
メトロ⇔メトロ使用開始から90分以内なら乗り換え可能
メトロ⇔RER/ RER⇔RER最初の打刻から最終の打刻が90分以内なら乗り換え可能
バス⇔バス最初の打刻から最終の打刻が90分以内なら乗り換え可能
バス⇔トラム/トラム⇔トラム最初の打刻から最終の打刻が90分以内なら乗り換え可能
メトロ⇔バス・トラム乗り換え不可

※バスやトラムは乗り換えのたびに打刻する必要がある。

注意点!

・メトロとRERで乗り換える場合は一度改札を出るとチケットが無効になるので、必ず改札を出る前に乗り換える必要がある。「CORRESPONDANCE(乗り換え)」という案内に従って進みましょう。

・メトロから郊外に行くRERやSNCFに乗り換えるなら、乗る前に目的地までの切符を購入する必要がある。乗り越し追加清算はされないので、目的地までの切符がなければ罰金対象になる。

・シャルルドゴール空港やオルリー空港直結の電車・バス(RERやRoissybus、Orlybus、Orlyval train)は乗車不可。

Mobilis(モビリス)

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄)の切符 Mobilis(モビリス)

好きな有効ゾーンを選択して購入できる1日乗り放題チケットで、観光にはかなりオススメです。
旅行で主に使うのはゾーン1~2有効の8.65ユーロのチケットでしょう。

有効ゾーン内であれば、全ての交通機関が1日乗り放題になります。
上述のティケプリュス(2.15ユーロ)を1日5回以上使うなら、モビリスの方がお得です。

種類1日乗り放題乗車券(全ての交通機関に利用可能)
料金有効ゾーン料金
1-2、2-3、3-4、4-58.65ユーロ
1-3、2-4、3-511.60ユーロ
1-4、2-514.35ユーロ
1-520.60ユーロ
利用可能な交通機関メトロ全線全区間、トラム・バス・RER・SNCFの購入ゾーン区間
※Orlyval line(オルリー空港直結電車)、SNCF reservation lines(SNCFの予約線)、Optileの特別料金路線は乗車不可
有効時間利用開始日の午前0:00~23:59までの24時間有効
購入場所メトロ・RER・トラム・バス駅の自動券売機や窓口
利用方法氏名(アルファベット)と使用日の記入が必要(記入してない場合は検察の際の罰金対象)。次のように記載
・Valable leの右の欄に使用日
※日/月/年の順。2023年8月1日→ 1/8/2023
・Nom=姓
・Prénom=名
詳細https://www.ratp.fr/en/titres-et-tarifs/mobilis

Paris Visite(パリ・ヴィジット)

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄)の切符 Paris Visite(パリ・ヴィジット)

ゾーンと日数を選択して購入する乗り放題乗車券で、ゾーンは1~3もしくは1~5の2種類、日数は1日・2日・3日・5日の4種類から選べます。
提携する観光名所や美術館などの割引もあります。

ゾーン1~3はモビリスより高くつくので、観光施設での割引なども考慮してどちらがよりお得か計算した方がいいです。
ゾーン3は名所もあまりないので、モビリスのゾーン1~2で十分という人もいるでしょう。

ゾーン1~5はヴェルサイユ宮殿、ディズニーランド、シャルルドゴール空港、オルリー空港などを含みます。
モビリスはOrlyval line(オルリー空港直結電車)に使えませんが、パリ・ヴィジットはOrlyval lineに利用可能です。

種類ゾーン×日数ごとの乗り放題乗車券。提携観光施設の割引特典付き
料金日数とゾーンによる。下表参照(ゾーンは1~3と、1~5の2種類選択可能)
利用可能な交通機関メトロ全線全区間、トラム・バス・RER・SNCFの購入ゾーン区間。ゾーン1~5ならOrlyval line(オルリー空港直結電車)にも使える
割引特典ヴェルサイユ宮殿3ユーロオフ、ピカソ美術館2ユーロオフ、パンテオン2.50ユーロオフ、モンパルナス展望台25%オフ、ギャラリーラファイエット20%オフ、TOOTBUS(観光バス)8ユーロオフなど
詳細はこちら
有効期限利用開始日の午前0:00~利用終了日の23:59まで有効
購入場所メトロ・RER・トラム・バス駅の自動券売機や窓口など
利用方法氏名(アルファベット)と使用日の記入が必要(記入してない場合は検察の際の罰金対象)。次のように記載
・jours du ○○ au ●●(○○=使用開始日、●●=終了日)
※日/月の順で書く(8月1日→ 1/8)
・Nom=姓
・Prénom=名
詳細https://www.ratp.fr/en/titres-et-tarifs/paris-visite-travel-pass
ゾーン1~3の料金
大人料金子供料金(4~11歳)
1日券13,95ユーロ6.95ユーロ
2日券22.65ユーロ11.30ユーロ
3日券30.90ユーロ15.45ユーロ
5日券44.45ユーロ22.20ユーロ
ゾーン1~5の料金
大人料金子供料金(4~11歳)
1日券29.25ユーロ14.60ユーロ
2日券44.45ユーロ22.20ユーロ
3日券62.30ユーロ31.15ユーロ
5日券76.25ユーロ38.00ユーロ
パリ観光 パリのメトロ(地下鉄)の切符 Passe Navigo Easy(パセ・ナヴィゴ・イージー)

Navigo Easyは2019年から導入されたチャージ式のICカード乗車券です。

従来のナヴィゴは定期券ですが、こちらはチャージして使うカードであって乗り放題乗車券ではありません(1日乗り放題のNavigo JourやNavigo Jenne Weekendをチャージすることは可能)。

ティケプリュスを主に使うのであれば、Navigo Easyにチャージしておけば毎回チケットを買う必要がないのでお手軽だし、財布を出す回数も減るのでより安全です。

ティケプリュスの10枚つづりであるCarne(カルネ)は紙のものが廃止されており、現在はNavigo Easyにチャージして使えるようになっています。

以前の紙のカルネは数人でシェアできましたが、Navigo Easyではシェアできないので注意してくださいね。

種類チャージ式のICカード式乗車券
チャージできるチケット・Ticket t+(ティケプリュス)
・Ticket t+の10枚つづりCarne(カルネ)
・空港バスのRoissybus、Orlybus
・Navigo Jour(ナヴィゴ・ジュール)
Navigo Jenne Weekend(ナヴィゴ・ジュンヌ・ウィークエンド)
料金・カード購入代金:2ユーロ
▼チャージ料金は紙の各チケットと同等
・Ticket t+:2.15ユーロ
・Carne:17.35ユーロ
・Navigo Jour:8.65ユーロ
利用可能な交通機関メトロ全線全区間、RER、トラム、バス
カードの有効期間10年間
購入場所すべての駅の窓口、PATP認可ショップ
チャージ場所「Navigo」の記載がある券売機、窓口、Bonjour RATPアプリなど
利用方法SUICAのようにタッチして使う
詳細https://www.ratp.fr/en/titres-et-tarifs/pass-navigo-easy
パリ観光 パリのメトロ(地下鉄)の切符 Navigo Decouvetr (ナヴィゴ・デグヴェルトゥ)

定期乗車券でセメーヌ(Semaine)が1週間、モア(Mois)が1ヶ月間有効です。

定期にはパリ在住者用のNavigo personnaliséeと、旅行者用のNavigo Découverte(ナヴィゴ・デクーヴェルト) の2つがあり、こちらはデクーヴェルトに分類されます。

旅行者が主に利用するのは1週間使えるセメーヌでしょう。旅程によってはかなりお得になります。
たとえば5日間滞在する場合、1日あたりたったの6ユーロほど(デポジット含めて計算)でゾーン1~5までを自由に移動できます

1週間の有効期間は月曜~日曜と決まっている(たとえば水曜~翌週火曜で1週間とはならない)ので、パリに月~水あたりに到着するなら十分にメリットを享受できます。

ちなみに当週分を購入できるのは前週の金曜~当週木曜までと決まっているので、金・土・日に到着するなら当週分は購入できません。

またオルリー空港直結電車のOrlyval trainには使えませんが、直結バスOrlybusの利用は可能です。

下表の通り、発行には証明写真(3.0cm×2.5cm)が必要となります。
日本で準備して持参しておくと手間を省けるでしょう。

種類1週間(Semaine)もしくは1カ月間(Mois)有効な乗り放題の定期。ICカード
料金・デポジット5ユーロ(発行料金)
・料金は有効期間とゾーンによる。下表参照
利用可能な交通機関メトロ全線全区間、トラム・バス・RER・SNCFの購入ゾーン区間
※Orlyval line(オルリー空港直結電車)、SNCF reservation lines(SNCFの予約線)、Optileの特別料金路線は乗車不可
有効期間・1週間:月曜日から日曜日まで(購入は前週金曜~当週木曜まで)
・1か月間:1日から末日まで(購入は前月20日~当月19日まで)
購入場所メトロ・RER・トラム・バス駅の窓口
※購入には3.0cm×2.5cmの証明写真が必要
利用方法・氏名(アルファベット)の記載が必要
・SUICAのようにタッチして使う
・Semaine / Moisをチャージして繰り返し使える
詳細https://www.ratp.fr/en/titres-et-tarifs/navigo-monthly-and-weekly-travel-passes
有効ゾーン1週間1ヶ月間
1~530.75ユーロ86.40ユーロ
2~328.20ユーロ78.80ユーロ
3~427.30ユーロ76.80ユーロ
4~526.80ユーロ74.80ユーロ

Navigo Jeunes Weekend(ナヴィゴ・ジュンヌ・ウィークエンド)

パリ観光 パリのメトロ(地下鉄)の切符 Ticket Jeunes Weekend(ディケ・ジュンヌ・ウィークエンド)

26歳未満(25歳まで)の若者が、土日祝限定で使える1日乗り放題乗車券です

25歳までの人にとってはかなり安くなるので、土日祝を挟む旅行ならぜひ検討してみてください。

ナヴィゴ・イージーやナヴィゴ・デクーヴェルト(ナヴィゴ・セメーヌ/モアと同じカード)にチャージして利用できます。

もし切符チェックがあった際は、検札員からパスポートなどの年齢を証明する身分証明書を求められることがあります。

種類26歳未満の若者向けの土日祝限定1日乗車券
料金・ゾーン1~3:4.60 ユーロ
・ゾーン1~5:10.10 ユーロ
・ゾーン3~5:5.25ユーロ
利用可能な交通機関メトロ全線全区間、トラム・バス・RER・SNCFの購入ゾーン区間
※Orlyval line(オルリー空港直結電車)と観光バスは乗車不可
有効期間利用開始日の午前0:00~23:59までの24時間有効
購入場所メトロ・RER・トラム・バス駅の自動券売機や窓口など
利用方法SUICAのようにタッチして使う
詳細https://www.ratp.fr/en/titres-et-tarifs/navigo-youth-weekend

パリ観光にオススメのメトロのチケットは?乗り放題乗車券がお得!

パリ観光 エッフェル塔(Eiffel Tower)
・主にパリ市内(ゾーン1)から出ないけど移動はたくさんする→モビリス
・交通機関を使うのが1日4回以下→ティケプリュス
・乗り放題だけでなく観光施設の割引特典もほしい→パリ・ヴィジット
・月曜~水曜の到着かつ5日以上の滞在→ナヴィゴ・セメーヌ

2~3日の短期の滞在でパリ市内をたくさん移動する!観光名所を回りまくる!という場合は、Mobilis(モビリス)がオススメです。

乗り放題乗車券があるとちょっとの距離でも気軽に乗り物を使えるし、回数券の残りを気にしなくていいので簡単です。気も楽ですしね。
特に1日5回以上地下鉄に乗るんなら、Ticket+よりもモビリスがお得だと思います。

パリ・ヴィジットで割引が効く観光施設にたくさん行くなら、パリ・ヴィジットの方がお得になるケースもあるでしょう。
モビリスだとOrlyval line(オルリー空港直結電車)に乗れませんが、パリ・ヴィジットは乗れるのもメリットです。

あまり移動しないかな、という方にはTicket t+(ティケプリュス)がオススメ。
IC乗車券Navigo Easyで10枚つづりのCarne(カルネ)を購入すると、1枚あたりが割安になりますよ。

また月曜~水曜の到着で、かつ5日以上の滞在なら1週間定期のナヴィゴ・セメーヌがオススメです。
有効期間は月曜~日曜までと決まっていますが、5日以上使える場合はものすごくお得です。

ナヴィゴ・セメーヌはゾーン1~5まで有効で35.75ユーロ(デポジット含む)だけど、モビリスはゾーン1~2のものが1日8.65ユーロなので5日間だと43.25ユーロ。
これだとナヴィゴ・セメーヌの方が断然お得ですよね。

私も5日間の滞在で中心部以外も回りたかったので、ナヴィゴ・セメーヌにしました。
ヴェルサイユ宮殿を含む郊外の観光地も行けたので、正解だったと思います。

パリ観光 パリの地下鉄(メトロ)の切符 「Navigo Decouvetr (ナヴィゴ・デグヴェルトゥ)」

私が実際に使用したナヴィゴ。現在(2023年改稿時)はデザインなどが異なります。顔があまりにもひどかったのでモザイク(笑)

ただ5日間の滞在でも移動が少ないのであれば、ティケプリュスやカルネの方がお得になるでしょう。

たくさん移動する日はモビリス、移動が少ない日はティケプリュスと分けてもいいかもしれませんね。

自分が行きたい場所をリストアップして、何回地下鉄を使うか計算してみるといいと思います。
行きたい場所+1~2回ぐらいで計算しておくといいかも。
時間が余って他の場所も行きたくなった!という場合もありますからね。

パリの地下鉄(メトロ)の切符の買い方

パリのメトロの切符は次の場所で購入が可能です。切符の種類によっても購入できる場所が変わるので、気をつけましょう。

駅構内の自動券売機Ticket t+、モビリス、 パリ・ヴィジットの購入。「Vente(販売)」と書かれた看板が目印。
駅の窓口ナヴィゴの購入
・街中のコンビニ・書店・タバコ屋さん:RATPの看板があるコンビニなどでもTicket+や乗り放題乗車券などの購入が可能
切符の購入可能な場所のリストはこちら

メトロやRERの駅構内で購入するのが一番簡単です。
ナヴィゴの購入は駅の窓口ですが、チャージの際は駅構内の自動券売機でチャージできます。

私がナヴィゴを窓口で購入したときは、英語が通じなくて大変でした。
窓口の方とスマホのグーグル翻訳の文章を見せながらやり取りしましたが、とても優しい女性で根気強く付き合ってくれましたよ。

インターネットは絶対に使えるようにしておきましょう!フランス、わりと英語通じないです。

自動券売機での切符の買い方

パリ観光 パリの地下鉄(メトロ)の切符 自動券売機

券売機は緑色。たまにある旧式の券売機は別色です。

1.まず言語選択をします。
英語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語の選択が可能です。日本語はありません。ここでは英語で説明します。

最初の画面に「Buy tickets, coupons(チケット購入)」と「Recharge a Pass Navigo(ナヴィゴのチャージ)」が出てくるので、Buy ticketsの方を選択します。

2.画面の中から自分が買いたいチケットを選択します。ゾーンを選択するチケットの場合は、次にゾーンの選択画面が出てきます。
パリ観光 パリの地下鉄(メトロ)の切符 自動券売機での切符の購入方法
・「Ticket t+」:ティケプリュス(1回券)
・「Tickets for Paris region」:パリ郊外行き切符。駅を指定して購入。ヴェルサイユ宮殿は郊外です。
・「Tickets for MLV Chessy Disney」:ディズニーランド行き
・「Airport tickets」:空港行き切符
・「Paris Visite」:パリ・ヴィジット(希望ゾーン・日数を選択する)
・「Mobilis」:モビリス(希望ゾーンを選択する)
・「more tickets」:その他
3.大人・子供料金を選択します(大人料金・子供料金があるチケットの場合)。
・Full Fare:大人料金
・Reduced fare,-10 years old,..:10歳未満の子供料金(4歳未満は無料)
4.枚数を選択します。
・Single-journey ticket:1枚ずつ購入(1枚~9枚まで選択可能)
・Book(s) of ten ticket t +:10枚つづり(1セットもしくは2セットの選択)
※2023年改稿時現在、紙の10枚つづり(カルネ)は購入不可。ICカードのNavigo Easyでチャージ可能
パリ観光 パリの地下鉄(メトロ)の切符 自動券売機での切符の購入方法
5.内容に問題がなければ「Validate(確定)」を押し、現金もしくはクレジットカードで支払います。
支払ったら、出てきたチケットを取っておしまいです。

パリの地下鉄(メトロ)の乗り方と注意点

パリ観光 パリの地下鉄(メトロ)の乗り方

パリのメトロの乗り方は簡単。切符を買って、改札でチケットを通して電車に乗り込むだけです。
ナヴィゴ以外は全て改札で切符を差し込みますが、ナヴィゴのみSUICAのようにセンサーにタッチします。

改札を通ったら、自分が乗りたい路線(1~14番)の番号の案内標識に従って進みましょう。
路線全体図の案内がある駅は少ないので、自分が行きたい方向の最終駅をチェックしてから乗りましょう。
案内標識は駅構内にいくつかあり、路線番号の横に最終駅が記載されています。

例えば下の画像のように、1号線でConcorde(コンコルド)→Champs-Élysées-Clemenceau(シャンゼリゼ通りの最寄駅)に行きたければ、「La Défense」方向行きの電車に乗る必要があります。

パリ観光 パリの地下鉄(メトロ)の乗り方 方向

電車のドアは手動で開けるタイプのものが多いです。
レバー式とボタン式があり、扉についています。レバーの場合はレバーを上に上げると開きます。

乗る時も降りる時もレバーもしくはボタンでドアを開けましょう。自動で開く電車もあります。

パリ観光 パリの地下鉄(メトロ)の乗り方 案内標識

目的の駅に着いて電車を降りると、上図のような案内板が必ずあります。
左側の「Sortie」が出口、右側の「RER A」や「M 1」は乗り換え案内です。
この駅ではRERのA線とメトロの1号線に乗り換えができるということですね。

Soriteの案内板に茶色で「Arc de Triomphe(凱旋門)」と書かれてますが、観光名所はこのように記載してくれてます。
この場合は1番出口がArc de Triomphe(凱旋門)最寄の出口ということですね。

乗り換えをしない場合は「Sortie(出口)」の案内に従って駅から出ましょう。
別の路線に乗り換える場合は、上図のような乗り換え案内に従ってプラットフォームを出ます。

プラットフォームを出ると「CORRESPONDANCE(乗り換え)」と書かれている案内板や、上図の「RER A」「M 1」のような乗り換え路線の案内標識がそこら中にあります
それに従って目的のプラットフォームまで行きましょう。

目的のプラットフォームに行く際は、方向を間違えないように最終駅を確認してくださいね。
また乗り換える前に改札を出てしまわないように、注意してください。

メトロを使う時の注意点

メトロ利用の注意点

・改札:パリ市内のメトロに乗る際は入り口の改札で切符を差し込みますが、出口では切符を差し込む改札口はありません。
またRERや国鉄SNCFなどの郊外の駅には切符を差し込む出口がありますが、切符は機械に回収されずに戻ってきます。
使い終わった切符は自分で処理しましょう。
使用済みと未使用の切符が混ざってどれがどれかわからない!ということがないように管理しましょう。

・検札員(Contrôle des Tickets):駅構内や電車の車内で、検札員が抜き打ちで切符の確認をすることがあります。
切符を持ってない場合や間違った切符を持っている場合は罰金が取られます。
罰金は状況によって変わりますが、例えば切符を持ってない場合は約30ユーロです。

・切符は磁気に弱い:パリの切符は磁気に弱いので、磁石などに近づけると利用できなくなります。
クレジットカードやスマホなどの磁気の近くに保管しないようにしましょう。
もし切符が使えなくなったら窓口で交換してもらえます。

・モビリスやパリ・ヴィジットには忘れずに姓名、日付をアルファベットで記入しましょう。
してないと検札に罰金を取られることがあります。

パリの地下鉄(メトロ)内の治安は大丈夫!?

自分の体験としては危ない目には全く遭わなかったし、むしろ優しい人が多いなあという印象でした。
電車の車内で楽器を演奏して小銭を稼いでる人なんかもいて、異国情緒あふれる雰囲気が楽しかったですよ。

でも実際にスリなどの被害に遭った人もいるようなので、注意点をまとめました。

治安についての注意点

・パリのメトロ、特に券売機の周辺ではスリがよくあるようです。券売機で切符を購入する間も、荷物は体の前に持つなどして目を離さないようにしましょう。

・券売機で切符を購入するときに操作に戸惑っていると親切に手伝ってくれる人がいますが、「教えてあげたからお金ちょうだい」と言ってくる詐欺の場合があります。気をつけましょう。

・券売機でクレジットカードを使う場合は、暗証番号を見られないように背後に十分注意してください。

・電車に乗り降りするときや満員電車の車内ではスリがよくあります。荷物は常に体の前に持ち、ファスナーで完全に閉じれるタイプの鞄を持ちましょう。
また車内が空いてるのに近づいてくる人、見た目が怪しい人からは距離をとりましょう。

・「チケットが余ってるから買わないか?」と言って、偽物のチケットを売ってくる詐欺もあるので注意しましょう。

パリの地下鉄(メトロ)で使える便利なアプリも!

パリ交通公団RATPが提供している、路線図や乗り換え検索ができるアプリがすごく便利です!

路線図やルート検索、最寄り駅の時刻表の確認など、パリでの移動に役立つ情報をカバーしています。

ぜひパリに行く前にダウンロードしてみてくださいね。

Bonjour RATP

Bonjour RATP

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乗り降り自由な観光バスやセーヌ川水上バスも便利!

公共交通機関ではありませんが、乗り降り自由な観光バスやセーヌ川水上バスなどもあるので少しご紹介したいと思います。

乗り降り自由な観光バス

現地の交通機関に乗るのが不安という方やメトロの治安が心配という方は、乗り降り自由な観光バスを使うのも一つの手です。

バスは2階建てで、2階はオープンデッキになっているのでパリを高い視点から楽しめるのも嬉しいところ。

路線はエッフェル塔やルーブル美術館、オルセー美術館、ノートルダム大聖堂、モンマルトル、凱旋門、シャンゼリゼ、オペラ座など主要なスポットを回ります。

チケットはKlookから日本語で購入できます。

パリ 乗り降り自由2階建てバスツアー(Big Bus Tours提供)

ちなみに下記の友だち紹介ページからKlookに会員登録すると、500円分の割引クーポンをもらえますよ。

Klook 友だち紹介クーポンをGET

またベルトラでは50カ所以上の観光スポットや美術館・博物館に無料入場できる「パリ・ミュージアムパス」の2日券と、と乗り降り自由な観光バス2日券がセットになったものが販売されています。

ミュージアムパス 2日券+乗り降り自由の巡回観光バス 2日券+パリ街歩きアプリicon

ルーブル・オルセー美術館やヴェルサイユ宮殿、サント・シャペルなどの主要スポットも無料になり、大変お得です。
上記リンク先ページの「利用可能施設一覧」から無料入場できる施設を確認できます。

同ページ上でパリ・ミュージアムパス単体と観光バスセットの2種類が販売されているので、購入の際はお間違いなく。

>関連記事:パリ・ミュージアムパスで観光をお得に!値段、購入方法・使い方ガイド!

セーヌ川の乗り降り自由な水上バス

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セーヌ川沿いの主要スポット9カ所を巡る乗り降り自由な水上バスもあります!
セーヌ川をクルーズしながら観光できたら最高ですよね。

エッフェル塔、ルーブル美術館、オルセー美術館、ノートルダム大聖堂を含む有名スポットに船でアクセスできます。
下記リンク先ページの「ルートマップ.pdf」からルートを確認してみてくださいね。

セーヌ川 乗り降り自由 水上バス「バトーバス(Batobus)」事前チケット予約icon