プラハで必見の天文時計は絶景の時計台、からくり人形など見所満載!
プラハ観光で絶対に見逃せない名所の一つが、旧市庁舎の「天文時計」です。
中世に造られて以降、600年もの長い年月にわたって、時を刻み続けています。
現在も動いているというから驚きですよね!
この記事ではプラハの天文時計のからくり人形のショーや時計の読み方、更に絶景が見れる時計台の塔についてまとめています。
1. 600年も動いている!プラハの機械仕掛けの天文時計
2. 天文時計の見どころ!からくり人形は必見!
3. 天文時計の読み方は?天文図文字盤と暦盤
4. プラハの天文時計の裏話や伝説も!
5. 時計台の塔に上って、プラハ旧市街広場を一望しよう!
6. プラハ旧市庁舎・時計台の塔の行き方、詳細
7. プラハの天文時計をモチーフにしたお土産も!
8. 天文時計のからくりショーを見る現地ツアーも!
9. まとめ
600年も動いている!プラハの機械仕掛けの天文時計
プラハの旧市庁舎の北側の壁には、ひと際目立つ中世の天文時計があります。
チェコ語で「プラハのオルロイ(Pražský orloj)」とも呼ばれているこの機械仕掛けの時計は600年もの時を超えて、今なお時間を刻み続けているんです。
特に1時間ごとに見られるからくり人形のショーは世界中の旅行者たちを引き付けてやみません。
毎時間、数百人もの旅行者たちがカメラを持ってこの天文時計の前に殺到します。
プラハの天文時計の起源については色々な説がありますが、最も有名なのは1410年にハヌシュ師(Master Hanuš)が造ったというもの。
当時、プラハの評議員たちはハヌシュ師が造った天文時計の出来栄えに大喜びしました。
しかし後に彼らは、ハヌシュ師がヨーロッパの別の都市で同じ時計を造るのではないかと危惧するようになりました。
そしてある夜、ハヌシュ師は何者かに襲われて目を潰されてしまったんです。
もう二度と時計を造ることはできません。
こうして、プラハだけがこの完璧な天文時計を独り占めすることができたんですね。
ハヌシュ師・・・なんてかわいそう!!
これが真実かどうかはともかくとして、暦表の盤やからくり人形たちが後ほど付け加えられ時間をかけて現在の姿になったそうです。
600年もの歴史の中、戦争や災害などによって大きな損傷を受けることもありましたがその度に修理・増築が行われ、今なお動き続けています。
天文時計の見どころ!からくり人形は必見!
プラハの天文時計の一番の見どころは、やっぱり1時間ごとに行われるからくり人形のショーでしょう!
機械仕掛けのからくり人形たちが、毎時ちょうどに音楽に合わせて動き出します。
天文図の文字盤の右側に骸骨が見えますが、この骸骨がベルを鳴らすと、上の青い小窓が開いて12使徒の像たちが動き出すという仕掛けになっています。
この使徒の像は1865年に、大掛かりな修復の際に付け加えられました。
また、骸骨と同じ高さにいる3体の像たちも、からくりショーの間には動き出します。
それぞれの像が意味を持っていて、
・「守銭奴」を示す像。お金が入った巾着袋を持ち、使徒を歓迎して首を振っている。
・「虚栄心」を示す像。鏡を持って、鏡に映る自分だけを見つめている。
などのメタファーがあります。
Youtubeに天文時計の動画があったので、ぜひ動く人形たちを確認してみてください。
また、夏場には天文時計にプロジェクションマッピングが投影され、普段とは違う顔を見せてくれます。
9時~23時の毎時ちょうどにからくり人形のショーがスタートします。
数百人もの観光客たちが天文時計周辺に集まるので、早めに行って場所取りしておくことをオススメします。
写真や動画を取るなら、時計から少し距離を取った方がいいかもしれません。
からくり人形たちはかなり高い位置にあるので、至近すぎると全体を写しにくいです。
天文時計の読み方は?天文図文字盤と暦盤
プラハの天文時計は、次の二つの時計で構成されています。
2.暦盤:農村の四季の作業を描く。
天文図文字盤
この天文図文字盤では、
・ヨーロッパ標準時間(現在の時間)
・古代チェコ時間
・バビロニア時間
・現在の星座
などを含む、様々なことが分かるようになっています。
まずこの画像を見てください。
背景の絵について、真ん中の絵は地球を表しています。
そして、色別に分かれている部分は次のことを意味します。
・黒い円の左側にあるオレンジの枠(5):夜明け
・夜明け(5)の左側にある灰色の枠(4):日の出
・夜間(7)の右側にあるオレンジの枠(番号無し):黄昏時
・黄昏時の右側にある灰色の枠(番号無し):日没
・上記全ての上に位置する青い半円(2):昼間
また(10)の太陽のモチーフと、(11)の黒丸はそれぞれ太陽と月の位置を意味します。
日中は太陽が(2)の青い半円を指して、昼間だとわかるようになっています。
太陽は手(9)と同じ針の上にあり、24時間かけて文字盤を一周します。
また月は満月から満月の間(29日半)に手の周りを一周します。
(1)のローマ数字はヨーロッパ標準時間で、これは現在私たちが日常的に従っている時間と同じです。
金色の手(9)の位置がヨーロッパ標準時間を示しています。
ぜひスマホの時計と天文時計の時計が同じか確認してみてください。
ヨーロッパ標準時間の外側の円(8)は、古代チェコ時間(古代ボヘミア時間)を表しています。
最後に、(13)の円は十二宮環と呼ばれるもので、黄道上の太陽、星座の位置を示します。
他にも恒星時や北回帰線、赤道など色んなことが分かるようになってるらしいですが、複雑すぎるのでここでは省きます。
興味があれば調べてみてくださいね♪
それにしても中世の時代にこれほど完璧な天文時計を造る技術と知識があったなんて、本当に驚きですね!
暦盤
この暦盤は、農村における四季の作業を表したもので、毎日ひと目盛ずつ動いているそうです。
1870年に天文時計に付け加えられました。
絵の周囲にはびっしり文字が書かれていますが、これは教会暦というキリスト教で用いられる暦で、キリスト教の祝日などが書かれているそうです。
プラハの天文時計の裏話や伝説も!
プラハの天文時計には様々な面白い裏話や伝説があります。
裏話①チェコ人の天文時計への愛がすごい!
1865年起こった火事によって、天文時計は大きな損傷を受けました。
その際に、チェコの国民に修復のための募金を募った結果、なんと合計4200もの金が寄付され、天文時計は無事修復されたとのことです。
裏話②ある時計職人の努力がすごい!
第二次世界大戦の際にドイツ軍による爆弾や砲撃によって、天文時計も壊されてしまいました。
その際にHainzという時計会社が損傷した古くからのパーツを外して、近代的なパーツを入れて修復しようと試みました。
しかしHainzの従業員の一人が歴史ある天文時計のパーツを外すことに反対し、昔のパーツを残したまま一人で修復したそうです。
伝説:天文時計が災害を予言する!?
チェコでの言い伝えによると、プラハの天文時計が止まった時にチェコに大災害が起こると言われています。
その真相な謎ですが・・・。
時計台の塔に上って、プラハ旧市街広場を一望しよう!
プラハの天文時計がある旧市庁舎の時計台の塔は上れるようになっていて、塔の上からは美しい旧市街広場の景色やブルタヴァ川、そしてその向こうのプラハ城までを一望することができます。
塔の入場チケット売り場及び入り口は、天文時計の左隣にあるオレンジ色の建物にあります。
ドアに書かれた[i]マークが目印です。
また、旧市庁舎の中を見学することも可能です。
旧市庁舎の中では豪華な絵や彫刻、天井画などで飾られた部屋の数々を見ることができます。
ちなみに、旧市街広場の見どころについて詳しくは下の記事にまとめています。
プラハ旧市庁舎・時計台の塔の行き方、詳細
旧市庁舎の詳細
名称:旧市庁舎(Staromestska radnice)
住所:Staroměstské náměstí 1/3, 110 00 Praha 1- Staré Město
入場料金:通常300チェココルナ、学生200チェココルナ(国際学生証が必要)
行き方:地下鉄A線Staroměstská駅から徒歩5分。旧市街広場内。
1.プラハ天文時計 2.Staroměstská駅
プラハの天文時計をモチーフにしたお土産も!
プラハでは天文時計をモチーフにしたお土産もたくさん売られています。
たとえば、天文時計と同じデザインの時計や手鏡などが売られていました。
とても可愛らしいアイテムが多いのでぜひプラハでチェックしてみてくださいね♪
ちなみにプラハでおすすめのお土産については、下の記事にまとめています。
天文時計のからくりショーを見る現地ツアーも!
自力で天文時計、旧市庁舎や他の観光地を回るのが不安という人には、現地オプショナルツアーを使うのも一つの手です。
たとえば、人気ツアーがこちら。
>【プライベートツアー】プラハ市内&プラハ城入場 観光ツアー<昼食付/日本語/プラハ発>
このツアーでは日本語ガイドと一緒に天文時計やプラハ城、旧市街広場周辺、カレル橋などを含む数々の名所を回ることができます。
貸切チャーターなので楽だし、短時間でたくさんの名所を回れるので効率的ですよ。
まとめ
プラハの天文時計は天文図文字盤や暦盤、からくり人形のショーなど、素晴らしい出来栄えの完璧すぎる天文時計でした。
また、絶景が見える時計台の塔も見逃さないでくださいね!
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