プラハのカレル橋完全ガイド!聖人像、夜景、写真撮影スポット全て教えます
チェコのプラハにあるカレル橋は、プラハ有数の超人気観光スポットで、世界遺産の橋です。
雄大なモルダウ川(ヴルタヴァ川)に架かるこの橋は、深い歴史と壮麗な外観から、日々世界中の観光客を引き付けています。
カレル橋には欄干に立ち並ぶ30体の聖人像や、絶景が見れる橋塔、夜景など色んな見どころがあります。
この記事ではカレル橋の見どころや、治安、写真撮影スポットなどを全てご紹介したいと思います!
1. カレル橋は中世に造られた歴史深い橋!
2. カレル橋の見どころ①聖人像
3. カレル橋の見どころ②橋塔からの絶景
4. カレル橋の見どころ③夜も美しい!夜景
5. カレル橋が綺麗に撮れるおすすめ写真撮影スポット
6. カレル橋の治安は?スリに気をつけよう!
7. カレル橋の行き方、地図
8. まとめ
カレル橋は中世に造られた歴史深い橋!
カレル橋はプラハに現存する橋の中で最も古く、またチェコ共和国中でも2番目に古い石造りの橋です。
アーチが優美な美しい橋で、その大きさは全長約520m、幅約10mにもなります。
橋の欄干には30体もの聖人像が立ち並んでいて、その様子は圧巻です。
チェコを代表する川である「ヴルタヴァ川(モルダウ川)」に架かっています。ちなみに、日本ではモルダウ川という名前が有名ですが、チェコではヴルタヴァ川と呼ばれています。
橋自体が壮麗で美しいことはもちろん、プラハ城が綺麗に見える絶景スポットでもあります。
その歴史は中世まで遡り、神聖ローマ帝国のカレル4世によって1357年に建てられました。もともとあった橋が1342年の大洪水で破壊されてしまったため、新しい橋を建てる必要があったのです。
1357年に建設が始まりましたが、なんと完成したのは1402年とのこと!約50年もの長い時間をかけて完成となりました!
現在では、プラハ有数の名所として世界中の観光客たちを魅了しています。
ちなみに、カレル橋は映画「ミッション・インポッシブル」のロケ地にもなりました。
カレル橋にはたくさんの面白い伝説が!
カレル橋には色んな面白い伝承・伝説があるので、その中の一部をご紹介したいと思います。
ある伝承では、カレル橋の強度を補強するために、建築用の接着剤に「生卵」が混ぜられたと伝えています。
そして、プラハには十分な量の卵がなかったので、チェコ中から卵が集められそう。
一部の国民たちは輸送中に卵がわれるのではないかと心配して、ゆで卵にして送ったとか(笑)この伝承が真実かどうかについて、歴史学者たちは未だ議論中とのこと。
まあ、料理でつなぎに使える卵だから、あながち嘘じゃないかも!?
チェコの守護聖人である聖ネポムツキー(Jan Nepomucký)に関する伝説をお話しましょう。
聖ネポムツキーは拷問された後、カレル橋から遺体を投げ捨てられたという悲劇の聖人です。
この伝説は、聖ネポムツキーの遺体がカレル橋から投げ捨てられた直後に、橋のアーチが崩れ落ちたというものです。
そして何人もの大工が修復しようとしたけれど、なぜか毎回失敗に終わってしまいました。
ある大工は、神が聖ネポムツキーの悲劇に怒って罰を与えているからだと思い、現状を変えるために悪魔と協定を結びました。
その協定とは・・・
「最初にカレル橋に足を踏み入れた人間の魂をあげるから、橋を直せるようにしてくれ」というものでした。
なにそれ怖い!
触ると幸せになれる!?聖ヤン・ネポムツキー像
聖人像たちの中でも一番有名なのがこちら。聖ヤン・ネポムツキー(Jan Nepomucký)像!
上述の伝説にも出てきたチェコの守護聖人で、チェコで最も重要な聖人の一人です。
伝承では、聖ネポムツキーはヴァーツラフ4世の怒りを買い、拷問された上に、遺体をカレル橋から投げ捨てられました。
その後、彼の舌が数百年も腐らないまま残っていたことから、奇跡と認められて聖人となったとのこと。
そんな悲劇の聖人ですが、実は「触ると幸せになれる」聖人像として有名です。
多くの人が「ネポムツキー像の台座のレリーフを触ると幸せになれる」というジンクスを信じて、レリーフをスリスリと触るので、皆が触る部分は塗装が剥げてピカピカになっています。
でも、ここで注意したいことが一つ!実は上のジンクスを覆す別の説があるんです。
それは、
「実はレリーフに触るのは意味がなくて、本当に触るべきなのは別の場所にある5つの星と十字架」
というもの。
聖ネポムツキー像から旧市街広場方面にちょっと歩くと、そこに南京錠がたくさんついた柵のようなものが見えます。
ここが、聖ネポムツキーの遺体が実際に投げ捨てられた場所です。
もう一つのジンクスは「この柵の根本にある十字架の5つ星に触れると、願いが叶う」というものです。下の画像の青丸が十字架です。下半分しか写真に写ってないですが、これが5つ星がついた十字架です。
このジンクスにはちょっとした作法が必要で、やり方は、
2.1の後、左手の掌を十字架の上に置いて、願いごとをする
というもの。
この作法に従ってお願いごとをすると、一年以内に願いが叶うと言われています。
レリーフとどちらの説が正しいかはわかりませんが、ぜひどちらとも試してみてくださいね♪
ちなみに、柵に南京錠がたくさんついてますが、これは恋人たちが愛を誓う鍵です。
そう、この柵は「恋人たちが永遠の愛を誓う」場所としても有名なんです。
まあ正直、拷問された人の遺体が投げ捨てられた場所で愛を誓うなんて、不作法っぽいし悪い縁起を担ぐんじゃないか!?と思ってしまいますが・・・。
ここに鍵をつけて悪いことが起こったとしても、自己責任でお願いします(笑)
カレル橋のその他の聖人像たち
カレル橋には上でご紹介した聖ネポムツキー像以外にも、たくさんの聖人像が立っています。一つ一つがアートの傑作ですね!
いくつかご紹介していきましょう!
聖ベルナルドスと聖母マリア(1709年Matěj Václav Jäck作)
フランス出身の神学者であった聖人ベルナルドが、聖母マリアに保護を求めて祈りを捧げているところ。
聖カルヴァリ
カレル橋の中で、歴史的に最も面白い像。
もともとは木製の十字架がこの場所に建てられていたが、1419年のフス戦争で破壊され、新しいものに建て替えられました。
その後1629年の30年戦争でスウェーデン軍によってまた破壊され、新しくキリストのはりつけ像が造られました。そしてついに1861年に、二つの像が付け加えられて現在の姿になったとのこと。
聖キリルと聖メトディウス(1928~1939年、Karel Dvořák作)
スラヴ語訳の聖書を完成させ、キリスト教をモラヴィア地方に布教することに貢献した兄弟の像。
聖ノルベルト、聖ヴァーツラフ、聖ジギスムント(1853年、Josef Max作)
聖カイエタヌス(1709年、Ferdinand Brokoff作)
マタの聖ヨハネとヴァロアの聖フィリックス、聖イワン(1714年、Ferdinand Brokoff作)
トルコ人が牢屋の中にいるキリスト教徒を見張っているシーン。三位一体教会を創設した聖人をまつる像です。
カレル橋の見どころ②橋塔からの絶景
カレル橋の両端には、それぞれ橋塔があります。
それぞれ「旧市街側の橋塔(上の画像)」「マラーストラナ側の橋塔」として区別されています。
どちらの塔にも階段で上ることができるんですが、塔の上では素晴らしい絶景が私たちを待っています。
旧市街側の橋塔からは、真下に見えるカレル橋と、後ろにそびえるプラハ城の景色が、マラーストラナ側の橋塔からは、間近にプラハ城、赤い屋根の街並みなどを見ることができます。
下が旧市街の橋塔からの眺めです。
チケット売り場はそれぞれの橋塔の真下にあります。190コルナほどなので、ぜひ上ってみてくださいね♪
下の写真は、マラーストラナ側の橋塔です。
旧市街側の橋塔とマラーストラナ側の橋塔の詳細
開館時間:
>1~3月、10~11月:10:00~18:00
>4~5月、9月:10:00~19:00
>6~8月:9:00~21:00
>12月:10:00~20:00
※クリスマス~年末年始の営業時間については公式サイトで確認お願いします。
休館日:なし
入場料:190チェココルナ、子供(15歳未満)とシニア130チェココルナ、子供(5歳未満)無料、家族380チェココルナ
カレル橋の見どころ③夜も美しい!夜景
カレル橋は昼間はもちろん美しく優美ですが、夜景もとてもロマンチックで綺麗なんです!
美しくライトアップされた橋や橋塔は、昼間とはまた違った顔を見せてくれます。
また、カレル橋からは美しくライトアップされたプラハ城の景色も見ることができます。なんてフォトジェニックなんでしょうか!
ぜひ、闇夜の中に光り輝くカレル橋とプラハ城の光景を写真に収めてくださいね!
オススメの写真撮影スポットは、カレル橋のお隣にある「レギー橋(Most Legií)」です。
ここからはカレル橋とプラハ城を一緒に写真に写すことができるので、オススメですよ!
また、カレル橋の旧市街側橋塔のすぐ傍にある「Klub Lávka」というレストランでは、カレル橋とプラハ城の夜景を見ながら、ディナーを楽しむことができます。
どちらの場所も、下の「おすすめ撮影スポット」のセクションで地図を載せてます。
カレル橋が綺麗に撮れるおすすめ写真撮影スポット
カレル橋が綺麗に撮れるオススメの写真撮影スポットをいくつか発見したので、ここで少しご紹介したいと思います。
次の6つがオススメの写真撮影スポットです。
2.レギー橋(地図上③)
3. ストジェレツキー島(地図上④)
4. カンパ公園(地図上⑤)
5.ペトシーンの丘展望タワー(地図上⑥)
6.レトナ公園(地図上⑦)
地図上の①:カレル橋
2・レギー橋
こちらも上述してますが、レギー橋(Most Legií)はカレル橋の一つ隣にある橋で、ここからもカレル橋+プラハ城を一緒に写真に収めることができます。
なお、カレル橋とプラハ城を一緒に写真に写せるのは、レギー橋上の旧市街広場に近い側です。
5.ペトシーンの丘展望タワー
ペトシーンの丘にある展望タワー(Petřínská rozhledna)からは、プラハ城やカレル橋を含むプラハの絶景を一望することができます。
個人的にはここがプラハ一の絶景スポットだと思っています。
下の記事の最後の方に、ペトシーンの丘展望タワーについてまとめてます。
カレル橋の治安は?スリに気をつけよう!
チェコは東ヨーロッパの国の中では、比較的治安がいい国だと言われています。
特にカレル橋は日々、ものすごい数の観光客で溢れていて、昼夜問わず多くの人がいるので、身の危険を感じることはほとんどないでしょう。
カレル橋周辺も多くのパブやレストランが夜遅くまで営業しているので、安心して夜出歩くことができます。
ただ、観光客が集まる場所なので、観光客目当てのスリがたまに起こっているようです。
私自身は特に被害に遭うことは無かったですが、カレル橋や他の有名観光地付近では、荷物から目を離さないようにしましょう。
鞄はジップでしっかり閉まるものや、リュックなどを持って行くのがオススメです。
治安がいいとは言っても、日本とは違うので十分に気をつけてくださいね!
カレル橋の行き方、地図
カレル橋は地下鉄A線のスタロムニェスツカー(Staroměstská)駅から徒歩5分ほどで行くことができます。旧市街広場からは徒歩7分です
まとめ
カレル橋はまるで一つのアート作品のような橋でした。
個人的にはプラハ城に次ぐ旅行のハイライトとなりました。
ちなみに「ヴルタヴァ川クルーズ」では、カレル橋やプラハ城の夜景を眺めながらクルーズを楽しむことができます。
ディナークルーズや生演奏を楽しめるものもありますよ。
上記リンクから料金やクチコミの確認を確認できるのでぜひチェックしてみてくださいね。
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