プラハの名所・ストラホフ修道院で世界一美しい図書館と絶品ビールを楽しもう!

「プラハの名所・ストラホフ修道院で世界一美しい図書館と絶品ビールを楽しもう!」 トップ画像

世界一美しい図書館がある世界遺産の「ストラホフ修道院」では、図書館以外にも修道院醸造のビールが楽しめます。

プラハではカレル橋やプラハ城があまりにも有名で、ストラホフ修道院についてはそこまで知られていませんが、行ってみると本当に見応えがある素晴らしい名所でした。
しかもプラハ一の絶景スポット「ペトシーン展望台タワー」もすぐ近くにあるんです。

この記事ではストラホフ修道院の図書館・ビアホールと、ペトシーン展望台タワーについて見所や行き方をご紹介したいと思います。

ストラホフ修道院はボヘミア最古の修道院!

プラハ観光 ストラホフ修道院(Strahovsky Klaster)

ストラホフ修道院は12世紀に建てられたボヘミア最古の修道院で、プラハで一番有名な男性の修道院です。
現在は「プラハ歴史地区」として、世界遺産にも登録されています。

この図書館は豪華な天井画やスタッコ細工が美しく、「世界一美しい図書館」として有名です。007やアマデウスを含む数々の有名映画のロケ地にもなりました。

修道院を創立したプレモンストラート派は知識や勉強を重要視しており、本を書いたり、印刷、本の収集に尽力しました。
その結果、ストラホフ修道院にはチェコ最大の修道院図書館が残っています。

図書館には約10万冊もの本が所蔵されており、その内1千冊は印刷がまだできない時代に手書きで書かれた本です。

また、ストラホフ修道院は古くから自家製ビールを作っており、敷地内にはストラホフ修道院醸造所(Klasterni pivovar Strahov)も併設されています。
伝統的な製法で作られた修道院ビールが飲めるビアホールで、私も1杯飲んできたんですがめっちゃくちゃ美味しかったです!

ストラホフ修道院の世界一美しい図書館!

ということでストラホフ修道院にやって来ました!!
地下鉄とトラムで来れるので、アクセス簡単です。行き方についてはアクセスのセクションで詳しく説明しますね!

トラム駅から5分ほど歩くと、ストラホフ修道院の入り口の門が見えます。雰囲気がある門で、上には聖人の銅像が乗っているので分かりやすいです。

プラハ観光 ストラホフ修道院(Strahovsky Klaster) 入り口のゲート

門から真っすぐ進んで行くと正面に白い教会が見えるんですが、その右手にあるクリーム色の建物が図書館の入り口です。

プラハ観光 ストラホフ修道院(Strahovsky Klaster) 教会

この白い教会の右側に図書館があります。

プラハ観光 ストラホフ修道院(Strahovsky Klaster) 図書館

これが図書館です。

この入り口でチケットを買うんですが、気をつけたいのが図書館内で写真を撮りたい場合は撮影料50コルナを別途支払って、撮影許可証のシールをもらわないといけないことです。
50コルナは、今のレートだと250円ぐらいですね(2018年11月現在)。
また、入館チケットは120コルナです。

撮影許可のシールを持たずに写真を撮ると係り員に怒られるので、写真を撮りたい人はちゃんとお金払いましょうね(笑)

ストラホフ修道院図書館の見所は何と言っても次の二つでしょう!

哲学の間:中世の歴史書が多く並んでおり、天井のフレスコ画には「人類の精神史」が書かれている。
神学の間:白を基調とした部屋で、天井のフレスコ画と周囲のスタッコ細工が素晴らしい。

哲学の間

プラハ観光 ストラホフ修道院(Strahovsky Klaster)図書館 哲学の間

哲学の間は18世紀にバロック様式で作られた部屋です。天井のフレスコ画が素晴らしく、また天井まで届く本棚には隙間なく本が並べられています。
壁一面が全て本棚で、本当に圧巻です!!なんと6万冊もの本が置かれています。

この哲学の間は数々の有名映画のロケ地にも使われていて、「007カジノ・ロワイヤル」「オーメン」「アマデウス」などもここでロケされました。
映画以外にも、色んなCMやプロモビデオの撮影などに使われています。

残念ながら図書館の中に入れるのは地元の人のみで、観光客は部屋の入口から中をのぞくことになります。
なので、本棚に置いてある本たちを間近で見るということはできません。
写真を撮るにしても入り口から中の様子を撮ることになるので、ズーム付きのスマホカメラやデジカメを使った方が良いです。

神学の間

プラハ観光 ストラホフ修道院(Strahovsky Klaster)図書館 神学の間

この神学の間は、17世紀に作られた部屋です。半円形の白を基調とした天井に、豪華なフレスコ画やスタッコ細工が施されていて、哲学の部屋とはかなり趣が違います。

哲学の間は落ち着いた知的な雰囲気ですが、神学の間はどちらかと言うと華やかでゴージャス!という雰囲気。
神学の間の本は4万冊だそうで、哲学の間よりも本が少ない分、装飾の数や豪華さは勝っているように見えます(あくまでも素人目です笑)。

また、部屋には17~18世紀頃の古い地球儀や、ヨハネの像、オルガンなども置いてあります。
古い地球儀って趣があっていいですよね~!好きです!!

神学の間も残念ながら観光客は中には入れません。でも入り口からでもこの荘厳さは十分に伝わりますよ!
グーグルストリートビューで360度見れます。

ストラホフ修道院ビアホールの修道院醸造ビールが絶品!

プラハ観光 ストラホフ修道院醸造所(Klášterní pivovar Strahov)

私がここストラホフ修道院で何よりも楽しんだのが、このビアホールです!ここで飲んだビールは、マジで絶品でした!!

修道院醸造ビールとは?

プラハ観光 ストラホフ修道院醸造所(Klášterní pivovar Strahov)の壁画

ストラホフ修道院醸造所(Klášterní pivovar Strahov)の歴史は13世紀までさかのぼります。
「なんで修道院でビール造るの?」って思われるかもしれないですが、中世ヨーロッパでは各地の修道院がビール造りに励んでいました。

その当時、生水は汚くてとても飲めるものでは無かったので、そこで水の代わりに造られたのがビール。煮沸して造られるビールは安全ということで、知識人が集まる修道院でビール造りが研究されました。

チェコは国民一人当たりのビール消費量が世界一であることから、「チェコ人は水の代わりにビールを飲む」とか良く言うけど、あながち嘘では無かったんですね(笑)

今ではストラホフ修道院のビール造りに修道士は関わっていないそうですが、伝統的な製法はしっかり受け継がれています。

ストラホフ修道院醸造のビールをレポート!

人でいっぱいのテラス席を通り抜けて、建物の中に入ると銅製の醸造釜がお出迎えしてくれます。

プラハ観光 ストラホフ修道院醸造所(Klášterní pivovar Strahov) テラス席

テラス席は満席の様子

プラハ観光 ストラホフ修道院醸造所(Klášterní pivovar Strahov) 醸造窯

趣ある銅製の醸造窯

中もかなり人でいっぱいだったんですが、少し待てば空くだろうと思って、とりあえずカウンターでビールを注文。

プラハ観光 ストラホフ修道院醸造所(Klášterní pivovar Strahov) ビアホール店内

ビアホール店内も人でいっぱい。

プラハ観光 ストラホフ修道院醸造所(Klášterní pivovar Strahov) ビアホール店内のカウンター

「オススメは何ですか?」と聞いたら「Sv.Norbert」のアンバービールとのこと。Sv.Norvertが自家製ビールです。

プラハ観光 ストラホフ修道院醸造所(Klášterní pivovar Strahov) Sv.Norbertのアンバービール

濁りある黄金色のビールで、泡立ちがとても良いです。

プラハ観光 ストラホフ修道院醸造所(Klášterní pivovar Strahov) Sv.Norbertのアンバービール

飲んでみると、キレッキレでした!!喉ごしとリッチなコクが最高で、ホップのアロマに香りがとても良いです。

けっこう苦めなので、苦いビールが嫌い人はやめた方がいいかな?
かなり重厚な味なので、そうゆうビールが好きな人には最高でしょう!

ちなみに、苦いビールはちょっと・・・という人には、Sv.NobertのIPAがオススメです。
こちらはフルーティーで、すっきりした飲みやすいビール。

プラハ観光 ストラホフ修道院醸造所(Klášterní pivovar Strahov) ビアホールのメニュー

Sv.Norbertにはアンバーラガー、ダークラガー、IPAなどがあります。

また、修道院ビールではないですが、「MATUŠKA」というクラフトビールが最高にオススメです!
私はMATUŠKAをここではなくプラハビールミュージアムというパブで試したんですが、ストラホフ修道院でも「MATUŠKA」と書かれた看板があったので、きっとここにもあるんだと思います。

プラハ観光 ストラホフ修道院醸造所(Klášterní pivovar Strahov) MATUŠKAビール

このMATUŠKAは、私が人生で飲んだビールの中で、文句無しに一番美味しいビールでした。
めちゃくちゃリッチなコクがあるのにフルーティーで飲みやすく、伝説の味とも言われています。
チェコのビール品評会で数々の賞を取ったビールなので、ぜひチェコで飲んでみてくださいね!

ちなみにプラハビールミュージアムについては、下の記事に詳しく書いています。30種類ものチェコビールを生で飲めるパブで、テイスティングサイズ150mlもあるので、色々試したい人にはオススメですよ!

それにしても、世界遺産の中で昼間からビールを飲めるというシチュエーションが最高ですね!
このビアホールの食事も美味しいと評判なので、ぜひ世界遺産の修道院を眺めながら、ゆっくりと食事とビールを楽しんでください。

ストラホフ修道院の行き方

ストラホフ修道院へは、地下鉄とトラムを乗り継いで行くことができます。

1.地下鉄A線マロストランスカー駅(Malostranska)で下車
2.マロストランスカー駅のトラム停留所から22番もしくは23番のトラムに乗り、ストラホフ修道院最寄のPohořelec停留所で下車。所要時間は10分ほど。
3.ストラホフ修道院まで5分ほど歩いて到着

ストラホフ修道院やマロストランスカー駅、Pohořelec停留所の位置については下の地図で確認してくださいね!

1.地下鉄マロストランスカー駅 2.Pohořelecトラム停留所 3.ストラホフ修道院

ちなみに、ストラホフ修道院から人気名所の「プラハ城」までは徒歩10分程度で、しかも下り坂で楽ちんです。
ストラホフ修道院 → プラハ城という流れで観光するのも、一つの手だと思いますよ♪

ちなみに、地下鉄マロストランスカー駅からトラム22番に乗る場合は、Pohořelec停留所の前にプラハ城(Pražský hrad)停留所にも止まるので、「トラム22番→プラハ城観光→再度トラム22番→ストラホフ修道院」という流れも可能です。

ストラホフ修道院の詳細

名称ストラホフ修道院(Strahovsky Klaster)
住所Strahovske nadvori 1/132, Praha 1
電話番号図書館:+420 233107718
ビアホール:+420 233 353 155
営業時間図書館:9:00~12:00/13:00~17:00
ビアホール:10:00~22:00
定休日図書館:12/24、12/25、イースターサンデー
ビアホール:12/24の14時以降
入館料(図書館)大人120チェココルナ
学生(27歳以下)60チェココルナ
写真撮影料50チェココルナ
公式サイトストラホフ修道院:https://www.strahovskyklaster.cz/
ビアホール:http://www.klasterni-pivovar.cz/

ストラホフ修道院にはツアーでも行ける!

自分で行くのが不安!という方は、ストラホフ修道院に行く現地オプショナルツアーを使うのも一つの手です。
残念ながらストラホフ修道院に行く現地ツアーはあんまり数が無いですが、プラハ市内観光ツアーiconの中に、ストラホフ修道院が組み込まれているプランなどがあります。

この1日観光ツアーは日本語ガイド付きで、プラハ城の入場観光やカレル橋、旧市街地区の観光ができ、また選べるプランの中にストラホフ修道院の図書館が入っています。

ストラホフ修道院に行くなら、ペトシーン展望台タワーも忘れずに!

プラハ観光 ペトシーンの丘展望台(Petřínská rozhledna)

ストラホフ修道院に行くなら、ペトシーン展望台タワー(Petřínská rozhledna)も絶対に見逃せません!!
ペトシーン展望台タワーはストラホフ修道院から15分ぐらい丘を登ったところにあるんですが、この展望台からはプラハ城やカレル橋を含めたプラハ歴史地区の街並みが一望できるんです!

個人的にはこのペトシーンの丘展望台が、プラハ一の絶景スポットだと思っています。
赤い屋根が連なる街並みに、その中でもひときわ目立つプラハ城、ブルタヴァ川とそれに架かるカレル橋・・・・それがぜ~んぶまとめて見えちゃうんです!!

プラハ観光 ペトシーンの丘展望台(Petřínská rozhledna) 展望台からの景色

ブルタヴァ川、カレル橋や赤い屋根が連なる景色がステキ

プラハ観光 ペトシーンの丘展望台(Petřínská rozhledna) 展望台からの景色

プラハ城もこの通り綺麗に見えます。

また、ストラホフ修道院から展望台への道のりも自然の中を歩く遊歩道といった感じで、ステキです。

プラハ観光 ペトシーンの丘展望台(Petřínská rozhledna) 展望台への道のり

なお、マラー・ストラナ地区のトラム停留所「Ujezd」からペトシーン展望タワー行きのケーブルカーも出ています。

観光客もこの辺は少ないので、ゆっくり流れる時間の中で、プラハの美しさをじっくりと堪能することができますよ。

ただ、展望台まで行くには、タワーの螺旋階段をずーっと歩いて上らないといけません・・・なお、別途60コルナを払えばエレベーターで展望台まで行けるので、そんなに歩けない!という方はエレベーターを使いましょう。

下りは全員無料でエレベーターを使うことができます。

※注:タワー頂上の展望台は360度窓なので、写真撮影が窓越しになります。それが嫌な人は、展望室に入る手前の階段にある広場で写真撮影することをオススメします!!

ペトシーン展望台タワーの行き方

ペトシーンの丘展望台には、ストラホフ修道院の脇にある小道を15分ほど登って行ったら到着します。
ストラホフ修道院のすぐ横にこんな歴史深い感じの壁があり、そこに「Rozhledna」と書かれた案内標識があるので、それに従ってください。

プラハ観光 ペトシーンの丘展望台(Petřínská rozhledna) 展望台への道のり

ケーブルカーで行く場合は、トラム停留所Ujezdから乗車できます。ケーブルカーは片道24コルナ(2018年4月時点)でかなり安いので、オススメですよ。

また、ケーブルカーの乗車券は地下鉄やトラムと共通なので、交通機関の1日券を持っていたらそれで乗ることができます。
Ujezdからケーブルカーでペトシーン展望タワーに行く→徒歩でストラホフ修道院に行く→トラム・地下鉄で帰るって流れも良さそうですね。坂を上らなくてすむのはこの方法です。

ペトシーン展望台タワーの地図はこちら。

1.ストラホフ修道院 2.ペトシーン展望台タワー 3.Ujezdケーブルカー乗り場

ペトシーン展望台タワーの詳細

名称ペトシーン展望台タワー(Petřínská rozhledna)
住所Petřínské sady 118 00 Prague 1
営業時間11月~2月:10:00~18:00
3月:10:00~20:00
4月~9月:10:00~22:00
10月:10:00~20:00
営業時間展望台チケット料金
子供80チェココルナ

まとめ

この記事では「プラハの名所・ストラホフ修道院で世界一美しい図書館と絶品ビールを楽しもう!」について書きました。

図書館の美しさはもちろん、修道院醸造のビールと言ったらもう最高でした!!
ストラホフ修道院もペトシーン展望台タワーも、一生に一度は行ってほしい場所なので、プラハを訪れた際はぜひ立ち寄ってみてくださいね♪