ヴェルサイユ宮殿の鏡の間、庭園など見所と観光のコツをご紹介!
ヴェルサイユ宮殿(Château de Versailles)はパリ郊外にある世界遺産で、フランス国王の居城として利用されてきた宮殿です。
ルイ16世とマリー・アントワネットのストーリーは日本でも有名ですよね。
パリ観光の際にヴェルサイユ宮殿に行って宮殿や庭園、トリアノンを回ったんですが、めちゃくちゃ広いので回るのが大変でした。
効率的に動かないと丸1日潰れてしまうかも。
そこで、この記事では私が実際にヴェルサイユ宮殿を回った経験をもとに、宮殿や庭園の見所、効率的に回る方法、ツアー情報などをご案内したいと思います!
1. ヴェルサイユ宮殿の見所・感想
2. ヴェルサイユ宮殿
3. ヴェルサイユ宮殿の庭園
4. 小トリアノン宮殿(プチトリアノン)
5. 大トリアノン宮殿(グラントリアノン)
6. プチ・トランで宮殿内を回ろう!
7. ヴェルサイユ宮殿の行き方!現地オプショナルツアーが簡単!
8. ヴェルサイユ宮殿の詳細。営業時間・所要時間など
9. まとめ
ヴェルサイユ宮殿の概要と地図
さすがフランス一、いや世界的にも超有名な宮殿でした!もう贅沢の極み感が半端ない!そりゃフランス革命も起きます。宮殿も庭園も離宮も、内装も調度品も全てが超一級品でした。ブルボン王朝の優雅な宮廷生活が目に浮かぶようです。
あんな宮殿に住んでたら「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない」って言葉も出てきますね(笑)
元々の歴史はとても古く、もともとは13世紀にルイ13世が狩猟の館として使っていたものです。その後、17世紀半ばにルイ14世が増築・改装して現在の宮殿の形にして、宮廷が正式にこちらに移されました。
ヴェルサイユ宮殿はパリ郊外にあり、パリ市内中心部からは電車で1時間ほどです。行き方やチケット、入場料金については「ヴェルサイユ宮殿の行き方・料金・チケット購入のコツについて」の記事をご参考に。
それでは宮殿も庭園も見所がたくさんあるので、それぞれご紹介したいと思います!まずは以下のヴェルサイユ宮殿観光マップを見て下さい。
①ヴェルサイユ宮殿 ②庭園 ③小トリアノン宮殿 ④王妃の村里 ⑤大トリアノン宮殿
ヴェルサイユ宮殿
ヴェルサイユ宮殿のメインはやっぱり宮殿(Le Château)!!ハイシーズンでもないのに観光客がめっちゃいました。
とても広い宮殿で、多くの絵画・天井画や美しい部屋の数々に目がくらみそうです。数々の部屋の中で特に有名なのが、「鏡の回廊」、「礼拝堂」、「王妃の寝室」、「戦闘の回廊」など。
部屋に入る度に、ひえ~~!天井高い~!!めっちゃ絵画に囲まれてる~!!と、ビクビクしてしまいました(笑)自分がちっちゃく感じるぐらいスケールが大きい。
短いですが先にビデオをどうぞ↓
ヴェルサイユ宮殿 – 鏡の間
鏡の間(La Galerie Des Glaces)は宮殿内の部屋の中では一番人気の場所です。長さ約75m、幅10m、高さが12mという大きさの部屋に、578枚もの鏡が埋め込まれています。
様々な歴史的な謁見が行われた場所で、1871年にはここでドイツ皇帝の戴冠式が行われ、また第一次世界大戦を終結するヴェルサイユ条約もこの部屋で調印されました。そんな歴史的な部屋に入ることができるなんて、なんという経験でしょうか!本当に感動です。高い天井に所狭しと描かれた天井がもすばらしく、部屋自体が最高のアート作品です。
ヴェルサイユ宮殿 – 礼拝堂
この礼拝堂(La Chapelle Royale)で、ルイ16世とマリー・アントワネットの婚礼が行われました。中には入れないので入り口からのみ見ることができます。
とても厳かで美しい礼拝堂で、神聖な雰囲気を肌で感じます。天井画やパイプオルガンも超一級品で、女の子なら皆こんな場所で結婚式を挙げることに憧れるでしょう。マリー・アントワネットがうらやま!!(笑)でも死刑にはなりたくないのでやっぱりうらやましくない。
ヴェルサイユ宮殿 – 王妃の寝室
王妃の寝室(La Chambre De La Reine)は歴代王妃が王位継承者を出産した場所で、マリー・アントワネットもここで王太子たちを公開出産していました。当時の出産はプライバシーとか無かったんですね・・・現代に生まれて良かった!
女性の部屋というだけあって、ベッドの柄や内装などにはピンク色や花のモチーフが多く散らされており、とても可愛らしい部屋です。そしてやっぱりものすごく豪華!!
ヴェルサイユ宮殿 – 戦闘の回廊
戦闘の回廊(La Galerie Des Batailles)では15世紀に渡るフランスの勝利の歴史を見ることができます。
宮殿内で最も大きいこの部屋は120mの奥行に13mの幅というとんでもない規模で、フランスの戦争の勝利を描いた30枚以上もの絵画が壁いっぱいに飾られています。
ヴェルサイユ宮殿の庭園
まさにフランス式庭園の最高傑作!天才庭師「アンドレ・ル・ノートル」によって作られました。ル・ノートルは「庭園の王」、「王者の庭師」などの異名も持っており、ルーヴル美術館の隣にあるチュイルリー公園やシャンゼリゼ大通りも彼の作品です。
左右対称の美しいデザインと、幾何学模様に植えられた植物たちが特徴的で、上から見下ろしても散策しても心躍る庭園です。また、庭園内には数々の噴水、アート作品があり、日によってはミュージカル噴水ショーやミュージカルガーデンが楽しめます。
宮殿だけ見て帰ってしまう方も多いですが、ぜひ庭園まで見て下さい!
ショーの種類 | 日程(2024年) |
---|---|
ミュージカルガーデン | ・4/2~5/3:火・水・木・金(5/1は除く) ・5/10~6/28:水・木・金 ・7/2~10/31:火・水・木・金(8/15は除く) |
ミュージカル噴水ショー | ・3/30~10/27:土日 ・5/7~6/25:火曜 ・3/29、4/1、5/8、5/9、5/20、8/15 |
ラトナの泉。ギリシャ神話のアポロンとディアーナの母、ラトナ(レートー)のストーリーをモチーフにした噴水です。詳しい伝説はこちらで読めます。
ギリシャ神話でアポロンが大蛇ピュートーンを殺したストーリーをモチーフにした噴水。
ミュージカル噴水ショー。音楽に合わせて様々な形に変化しながらダンスする噴水のショーです。
小トリアノン宮殿(プチトリアノン)
このプチ・トリアノン(le Petit Trianon、プチ・トリアノン)と呼ばれる離宮はルイ16世がマリー・アントワネットに贈ったもので、マリー・アントワネットが恋人たちと逢瀬を交わした場所でもあります。プチ・トリアノンの奥にはLe Hameau de la Reine (ル・アモー・ドゥ・ラ・レーヌ (日本語:王妃の村里))と呼ばれる村里もあり、牧歌的な田園風景や農村を見ることができます。
マリー・アントワネットは宮殿内でこの場所を一番愛していて、死後に彼女の幽霊に出会ったという目撃談も相次いだらしいですよ(トリアノンの幽霊ーwiki)。
豪華絢爛な宮殿とはうって変わって、とてものどかな場所なので、マリー・アントワネットにとっては一息つける場所だったんでしょう。その気持ちも理解できるぐらい、宮殿はキラッキラしてましたもん。
プチ・トリアノン宮殿はヴェルサイユ宮殿と比べるとっても地味に見えますが、内装はロココ調の最高傑作と言われています。とても可憐な内装で、マリー・アントワネットの光るセンスと乙女心が垣間見えます(笑)
王妃の村里
王妃の村里はのどかな田園風景と、かわいらしい農村の景色がステキです。実際の農民を住まわせていた家や風車小屋、酪農小屋もありました。乳牛、ニワトリなどの動物たちもいて、ここで収穫された食料がヴェルサイユ宮殿の食卓に出されたことも多々あったようです。
マリー・アントワネットはここでボート遊びや釣りも楽しんだそうです。
「王妃の村里」内にある王妃の家。
「王妃の村里」内にある農家。
王妃の村里は本当にのどかで素敵な場所なので、ぜひグーグルストリートビューで360度見てみてくださいね!
大トリアノン宮殿(グラントリアノン)
大トリアノン宮殿(Le Grand Trianon、グラン・トリアノン)は元々ルイ14世が公務を離れてゆっくり過ごすために造った離宮で、ピンク色の大理石の建物がとても可愛い宮殿です。
フランス革命後はナポレオン一世が移住し、その頃の調度品が今もそのまま残っています。現在は国賓を招く迎賓館としても利用されています。
この大トリアノン宮殿は、ヴェルサイユ宮殿の中でもめっちゃ穴場の場所です!宮殿も庭園もとても美しく見応えがあるのに、観光客が他の場所と比べて全然少ないんです!
ヴェルサイユ宮殿はどーん!という効果音がつくような力強い雰囲気の宮殿ですが、こちらの大トリアノンはより女性的な、ふわっとした優雅な雰囲気です。
大トリアノン宮殿のテラス。ピンク色の大理石の壁や柱と、床の大理石の模様が美しい!
大トリアノン宮殿の部屋。とても可愛らしい部屋ですね!
プチ・トランで宮殿内を回ろう!
ヴェルサイユ宮殿を庭園を含めて歩いて回ろうとしたら、足が死にます。ホントに。
でもご安心を!プチ・トラン(Petit Train、宮殿内の列車)が宮殿内を走っています。
チケット料金は以下。
・一回乗車券:4.60ユーロ、6歳未満の子供:無料
ご参考までに、ヴェルサイユ宮殿→大トリアノンの距離が2.5km(徒歩30分)、ヴェルサイユ宮殿→小トリアノンの距離が2.2km(徒歩26分)です。かなり離れてますね・・・。
・プチ・トラン営業時間:4~10月 11:10~18:50、11~3月 11:10~17:10
・運行:約10-30分間隔
・ルート:宮殿北テラス – プチ、トリアノン – グラン、トリアノン – グラン、カナル – 宮殿北テラス
(列車の各駅の地図はこちら)
プチ・トラン以外にもエレクトリック・カー(小さい電動自動車)もレンタルできます。1時間34€(その後15分ごとに8.50€)でこちらもお高いですが、二人乗りできるので割り勘したらまあ有りかなーという金額ですね。
24歳以上のみ貸し出し可能で、免許証も必要です。日本語の免許証で借りれたという話も聞きますが、心配な方は国際免許証を持って行った方がいいと思います。
こんなにだだっ広いんだもの・・・乗り物は必要です!!
ヴェルサイユ宮殿の行き方!現地オプショナルツアーが簡単!
ヴェルサイユ宮殿にはRERのC線、もしくはSNCFのL線・N線の電車で行くことができます。詳しくは「ヴェルサイユ宮殿の行き方・料金・チケット購入のコツについて」の記事にまとめてるのでご参考に。
「自力で行くのが不安」という人や、「ガイドに色々聞きながら回りたい」、「チケット売り場に並びたくない」という人には、現地オプショナルツアーをオススメします!
ヴェルサイユ宮殿で一番人気のツアーがこちら。
>ヴェルサイユ宮殿&パリの朝市マルシェ 半日観光ツアー<日本語アシスタント/宮殿内日本語オーディオガイド付>
ヴェルサイユ宮殿の入場見学と、パリの朝市マルシェがセットになったお得なプランです。バス移動中には日本語アシスタントが宮殿見学のコツなどについてお話してくれます。
送迎 + 宮殿見学 + マルシェと内容盛りだくさんなのに、とってもリーズナブル!また半日観光なので、時間を有効に使えますね♪
ヴェルサイユ宮殿の詳細。営業時間・所要時間など
名称 | ヴェルサイユ宮殿 ( Château de Versailles) |
住所 | Place d’Armes 78000 Versailles |
料金 | ・PALACE TICKET(宮殿のみのチケット):21ユーロ ・PASSPORT(全施設に入れる1日パスポート):24ユーロ ※パスポートは庭園のミュージカルガーデン/噴水ショーがある日は32ユーロ |
営業時間 | 夏季9:00~18:30、冬季9:00~17:30 ※詳細は下表参照 |
休館日 | 毎週月曜日、1/1、12/25(庭園・公園は毎日開園) |
所要時間 | 半日~1日 |
公式サイト | http://en.chateauversailles.fr/ |
施設 | 営業時間 |
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宮殿 | ・11月~3月:火~日9:00~17:30 →チケット売り場16:50まで、入場17:00まで ・4月~10月:火~日9:00~18:30 →チケット売り場17:45まで、入場18:00まで |
トリアノンとマリーアントワネットの離宮 | ・11月~3月:火~日12:00~17:30 →チケット売り場16:50まで、入場17:00まで ・4月~10月:火~日10:00~18:30、庭園19:30まで →チケット売り場17:50まで、入場18:00まで |
庭園 | ・11月~3月:毎日8:00~18:00 ・4月~10月:毎日8:00~20:30 |
公園 | ・11月~3月:毎日8:00~18:00 ・4月~10月:毎日7:00~20:30 |
ヴェルサイユ宮殿観光の所要時間
ヴェルサイユ宮殿観光の所要時間の目安は以下です。移動時間も含めて、コミコミで7~8時間みておいた方がいいです。
・庭園:1時間
・トリアノン:2時間
・パリ中心部からのヴェルサイユ宮殿の往復:2時間
庭園やトリアノンまで見ようとするとほぼ丸一日潰れますが、エッフェル塔は比較的近いのでヴェルサイユ宮殿→エッフェル塔(逆もしかり)というプランもアリだと思います。計画的に動かないといけないですけどね。
まとめ
ヴェルサイユ宮殿は本当に広大な敷地で、一つの町を訪れたような気持ちです。
私は事前準備や予備知識無しで行ってしまったので、あー、もっと効率的に回れたのになあと後悔しています。
私の二の舞にならないようにじっくり見たい場所を前もってチェックして、準備してから行ってくださいね!
ちなみに観光フリーパスのパリ・ミュージアムパスがあればチケット購入の列に並ぶ必要がなく、またこれ一枚でパリの主要な観光スポットほぼ全部に無料で入場できるのでとても便利です。
宮殿およびトリアノンに入場できます。
ただミュージカルガーデン/噴水ショーは含まれていないので、ミュージカルガーデン/噴水ショーがある日に行くのであれば、庭園チケットが別途必要です。
パリ・ミュージアムパスについての詳細は、下記の記事で確認してくださいね。
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