ベネチア水上バス・ヴァポレットの乗り方!路線図・チケット・料金まとめ
原文:ニコラ 和訳:エナ
チャオ!イタリア人トラベラー、ニコラです!
僕が長年住んでいた街、ベネチアにようこそ!
「サンマルコ広場やリアルト橋に車やバスで行きたい」と思ってる君・・・悪いけどそれはできないんだ!
ベネチア市街を動き回る方法は、徒歩か水上バスしかない。
特に「ヴァポレット」と呼ばれてる水上バスは世界一ユニークな交通機関だろう!
水上バスからは、ベネチアを違う視点から見ることができる。
カナルグランデ(Canal Grande、大運河)沿いでは、建物の真の美しさを見ることができるだろう。
あの壮大な建物たちを正面から見れるなんて、素晴らしい写真撮影の機会だよ!
ベネチアをあちこち見て回るなら一日中歩かないといけない。
そうなると足が悲惨なことになるよ。だから、君の足を救うためにも便利で楽しい水上バスを活用しよう!
この記事では元ベネチア市民の僕が、水上バス「ヴァポレット」のチケットの種類・料金や路線図、乗り方について説明するね。
ちなみに旅行予約サイトKKdayやKlookなら水上バスの1日/2日/3日パスなどを日本語で事前予約購入できて便利だよ。
1. 水上バス「ヴァポレット」の概要
2. ヴァポレットのチケット
3. ヴァポレットのチケット料金・路線図
4. ヴァポレットのチケットの購入方法
5. ヴァポレットの乗り方
6. ヴァポレットの路線・時刻表・乗り場の確認方法
7. まとめ
水上バス「ヴァポレット」の概要
ベネチアは海に囲まれたラグーンの街で、島内のいたるところに運河や水路が流れている。
だから移動に便利なのが水上バスなんだ。
水上バスは毎年数百万人ものベネチア市民や観光客を運んでいる。
ベネチアの水上バスはヴァポレット(VAPORETTO)と呼ばれているんだ。
もしくは、ベネチアの方言でバテオ(BATEO)って教えた方がいいかな(笑)
Waterbus(水上バス)っていう言葉は観光客しか使わない。
ベネチア弁の「バテオ」は別として、イタリア語では「VAPORETTO」っていうのが正しい名前だ。
街中で見かける案内標識にも「VAPORETTO」って書かれているから、ヴァポレットの乗り場を見つけたかったら「VAPORETTO」の標識に従ってね。
ベネチアで主にヴァポレットを運行しているのはACTVという会社で、乗り場やボート自体にACTVって書かれているよ。
他にも水上バスを運行している会社があって、ACTVとは別のルートを運行している。
例えば空港線を運行するALILAGUNAや、ベネチア市外行きを運行する会社もあるよ。
ACTV以外の会社も、ACTVと同じ乗り場を利用している。
でもACTVのチケットではこれらの路線に乗れないから、間違って乗ってしまう心配はない。
たぶん通常の観光では、ACTV以外の水上バスに乗る機会は無いと思う。
ヴァポレットのチケット
まずはチケットが必要だ!
ヴァポレットのチケットは、他の多くの公共交通機関と同じような感じだよ。
水上バスに乗る前にチケットを買って、チケットを乗り場の機械にピッてかざして乗船すればいい。
乗り方については後で詳しく説明するね。
チケットには1回券と24時間、48時間、72時間、1週間のものがあって24時間~72時間チケットは乗り場で切符を読み取った時から、時間のカウントが始まる。
チケットの種類や料金について次のセクションで詳しく掘り下げていこう!
ヴァポレットのチケット料金・路線図
出典:ACTV公式ページ
ヴァポレットのチケットは次の種類がある。下表の料金は2024年4月改稿時のものだ。
チケットの種類 | 料金 |
---|---|
1回券(75分間有効) | 9.5ユーロ |
24時間チケット | 25ユーロ |
48時間チケット | 35ユーロ |
72時間チケット | 45ユーロ |
1週間チケット | 65ユーロ |
1回券は水上バスにしか使えないけど、1回券以外の長時間有効のチケットならベネチア市のバスやトラムなどの全ての公共交通機関に使えるんだ。
マルコ・ポーロ空港線には使えないから注意してほしい。
どれくらいの期間滞在するかによって、チケットを選べばいいよ。
チケットオフィスで路線図をもらってね。この路線図はルートを選ぶのにすごく役立つよ。
路線図のPDFファイルは公式ページからダウンロードもできる。
1回券
1回券は75分間有効のチケットだ。
75分の間なら途中で水上バスの乗り換えもできるよ。
ここで注意すべきことがある!
1回だけヴァポレットに乗るなら1回券はとても便利だけど、もし3回以上ヴァポレットを利用する予定なら、24時間以上のチケットを買った方がお得だよ!
またベネチア市はベネチア本島(観光の中心)+本土の一部の街で構成されていて、本土のベネチア市にはメストレ(Mestre)やマルゲラ(Marghera)などの街もあるから、これらの街まで行きたいなら絶対に乗り放題チケットの方がいい。
まあ君はメストレやマルゲラにそんなに興味ないかもしれないけど・・・その気持ちもわかるけどね!
ベネチア本島と比べたらそんなに見るべきものはないかな。
でも万が一行きたい気分になった時のために、ヴァポレットで行けるって知っていた方がいいよ。
ヴァポレットの旅はステキだろう?
24時間・48時間・72時間チケット
さあ、僕がオススメするチケットについて話そうか。
ベネチアを散策するのに一番いい方法は徒歩だけど、ヴァポレットでカナルグランデの両岸を行き来するのは楽しいし、ベネチア周辺の有名な離島にも最短で行くこともできるんだ。
もしこれを聞いてワクワクしてるなら、1回券のことは忘れちゃいな!
24時間(1日)や、滞在日数によっては他の長時間有効なチケットを選ぼう!
ヴァポレットやバス・トラムを自由に乗り降りできるなら、数ユーロ多く払ったって後悔しないだろう。
このチケットさえあれば、どのヴァポレットでも乗り放題なんだ(ただし16・19・21番とAlilagunaライン、カジノライン以外ね。でもこれらの路線に乗る機会はないと思う!)。
そして朝から夜遅くまで多く運行されてるんだよ。
前述のようにベネチア市街地の公共のバス・トラムにも使える(ベネチア~マルコ・ポーロ空港間は除く)。
24時間チケットを使うもう一つのメリットとしては、あのヴェネチアン・グラスで有名なムラーノ島(Murano)、カラフルな家屋の街並みが美しいブラーノ島(Burano)や、ベネチア発送の島、トルチェッロ島(Torcello)にも行けることだろう。
ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島については下記の記事で読んでね。
カラフルな家の景観がかわいいブラーノ島
ヴァポレットのチケットの購入方法
Venezia Unicaチケットオフィスでヴァポレットのチケットを買うことが可能だ。
オンラインで事前に購入したいなら、旅行予約サイトのKKdayやKlookから日本語で購入することもできるよ。
>KKday ヴァポレットツーリストパス
>Klook ヴァポレットツーリストパス
チケットオフィスはサンタルチア駅、ローマ広場、マルコポーロ空港などにあるから順に説明するね。
まず3つのチケットオフィスの場所を下の地図で見てほしい。
1. サンタルチア駅のチケットオフィス 2. ローマ広場のチケットオフィス 3. マルコポーロ空港のチケットオフィス
Venezia Unicaチケットオフィス:サンタルチア中央駅
電車でサンタルチア中央駅(Santa Lucia central station)に着いたら、Venezia Unicaチケットオフィスは駅の構内にあるよ。
Venezia Unicaチケットオフィス: ローマ広場
バスや車でローマ広場(Piazzale Roma)のバス停に着いたら、Venezia Unicaチケットオフィスすぐそこだよ。
Venezia Unicaチケットオフィス: マルコ=ポーロ空港
マルコポーロ空港に着いて、ベネチア市内までボートで行きたいなら、まず水上バスの乗り場に行こう。
空港内の案内標識に従って行けば簡単だよ。
この乗り場にVenezia Unicaチケットオフィスがあるんだ。
24時間チケットを購入する際の注意点
24時間チケットやその他の長時間有効のチケットを購入するなら、大きな水上バスの駅じゃないとチケットを買えないんだ。
小さい駅では1回券のみ取り扱っている。
長時間有効のチケットを買ってしまえば、毎回チケットを買う必要がないから購入場所の心配はないよ。
チケットをオンラインで購入する方法
ヴァポレットのチケットはオンラインでも買えるんだ。
このベネチア観光局公式サイトのページから自分に合うチケットを買えばいいよ。
PUBLIC TRANSPORT っていうタブをクリックしてね。
ただしこの公式サイトは英語かイタリア語のみの表示になっている。
英語やイタリア語で買うのが不安な人は、上述のように旅行予約サイトのKKdayからなら日本語で買えるから、KKdayを利用してね。
ACTVの1日/2日/3日パスや7日パスが販売されている。
>KKday ヴァポレットツーリストパス
>Klook ヴァポレットツーリストパス
Klookはこの友だち紹介ページから会員登録すると、500円分の割引クーポンをもらえるからお得だ。
ヴァポレットではあの有名なリアルトやアカデミア橋の下もくぐれるんだよ!
ヴァポレットの乗り方
さあ、チケットを買ったらついに乗船の時間だ!
ヴァポレットの乗り場は水上に浮かんでいる。
潮の満ち引きによって上がったり下がったりしてボートみたいになっているから、乗り場に入る時は気を付けて。
もしつまづいて転んだりしたら、「またツーリストがやらかしてるよ!」って笑われるかもしれないからね。
全ての水上バスの乗り場で、時刻表やどこ方面に行く路線なのかを確認できるようになっている。
不安なことがあれば、周りの人に聞くといいよ。常に誰かしらが教えてくれるから。
水上バスに乗る時は、必ず乗り場にある切符を読み取る機械にチケットをかざしてね!
ICチップを読み取るから、ピッて音がするはずだよ。
もしここでピッてしてなかったら、検札(切符チェック)があった際に罰金を取られるよ。
最近検札が厳しくなってるみたいだから注意してね!
ヴァポレットの路線・時刻表・乗り場の確認方法
もし現地でスマホがネットにつながってるんなら、水上バスの乗り場や路線、時刻表を確認するのは簡単だよ。
グーグルマップで調べればいい。
普段通り公共交通機関での経路を調べたら、一覧の中に船の絵が出てくるはずだ。
それをクリックしたら行き方の詳細が見れる。今時の旅行では、グーグルマップが神様だからね(笑)
例えばリアルト橋からアッカデーミア橋に行きたければ次のように検索すればいい。
経路検索の一覧に船のマークが出てくるから、その行をクリックして。
クリックしたら下のような画面になる。
S.Silvestroっていう乗り場から1番の船に乗ればいいってわかるね。
右側にある>をクリックしたら、より細かい詳細が出てくるよ。
一応ACTVの公式サイトでも時刻・乗り場を見れるようになってる。
もしスマホでネットが使えないなら、悪いけど君は道に迷うしかないよ!なんてね、ジョークジョーク。
ベネチアの迷路のような街の中では、ちょっと道に迷うぐらいのスリルを楽しむべきだけどね。
メインの水上バスの乗り場たちはとても目立つから簡単に見つけられる。
でも小さい乗り場となると、ベネチア市民でも見つけられない場合があるんだよ。
もし郊外に行きたくて、乗り場を見つけられない時は周りの人に聞いてみてね。
ベネチア市民がきっと助けてくれるよ・・・僕らは喜んで道に迷った観光客をいつも助けているからね!僕自身も何回観光客を助けたことか(笑)
まとめ
ベネチアの水上バスは徒歩の観光やゴンドラとはまた一味違った経験になるから、ぜひ試してみてね!
水上バスのチケットは旅行予約サイトのKKdayやKlookから日本語で事前購入できる。
>KKday ヴァポレットツーリストパス 1日/2日/3日/7日
>Klook ヴァポレットツーリストパス 75分/1日/2日/3日/7日
もしブラーノ島やムラーノ島、トルチェッロ島に水上バスで行きたいなら、こんなツアーもあるよ。
>ムラーノ&ブラーノ&トルチェッロ島 2島または3島の選べるプラン<貸切/日本語>
日本語ガイドと一緒に上記の島を回れるんだ。
ムラーノ島とブラーノ島のみ回るプランか、もしくは3島すべて回るプランかのどちらかを選べる。
水上バスに自力で乗るのは難しそうだし不安だな・・・と思う人はツアーも検討してみてね。
じゃあ、船の旅を楽しんで!チャオチャオ!
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