ベネチア・ムラーノ島はガラス工房の島!ベネチアングラスを堪能しに行こう!
※原文:ニコラ 和訳:エナ
チャオ!イタリア人トラベラー、ニコラです!
ベネチアの近くにある離島「ムラーノ島」を知ってるかい?
ムラーノ島は素晴らしいベネチアングラスを生み出している島として、世界中で有名なんだ。
ガラス工房はもちろん、ガラス博物館やその他のたくさんの見所がある。
この記事ではそんなムラーノ島の見所や、ベネチアからの行き方についてご紹介しようと思う。
ムラーノ島への行き方にはベネチアの公共交通機関である水上バス「ヴァポレット」を使う方法と、現地ツアーを使う方法がある。
結論からいうと、自由に自分のペースで回りたいなら水上バスがいいだろうし、現地の交通機関を使うことに不安を感じる人には現地ツアーの方がオススメだ。
詳しくはこの記事を読んでね!
1. ベネチアングラスの島・ムラーノ島ってどんなとこ?
2. ムラーノ島のガラス工房を見学!
3. ムラーノ島のユニークなガラス博物館!
4. ムラーノ島のガラスショップとお土産
5. サンタ・マリア・エ・ドナート教会
6. ムラーノ島の小道を散策!灯台も見てみよう!
7. ムラーノ島に水上バスで行く方法
8. ムラーノ島に自力で行く際の料金は?
9. ムラーノ島に行く現地オプショナルツアーも!
10. まとめ
ベネチアングラスの島・ムラーノ島ってどんなとこ?
ムラーノ島はベネチアから10分ほどで行ける離島で、ベネチアを取り囲むラグーンの中では1、2を争うぐらい人口が多い場所だ。
ムラーノ島はまるで小さなベネチアのような場所で、橋でつながっている7つの小島から成り立っている。
冒頭で話したように、ベネチアングラスの工房が集まる島として、世界中で知られている。
ここでは目を見張るほど美しいクリスタルガラスが製造されているんだよ。
その歴史は、10世紀頃にベネチア人の商人たちが東洋からガラス製造の技術を持ち帰って以来、ずっと続いてる。
実は君たちが一般的に「ベネチアングラス」と呼んでいるガラス製品は、「ムラーノ・グラス」のことだ。
僕たちイタリアは「ムラーノ・グラス」と呼んでるから、「ベネチアングラス」という言葉は存在しない。
もしベネチアングラスのお土産を買いたいなら、ムラーノ島こそが一番の場所だろう!
島中に点在するガラス製品店で、あらゆる種類のベネチアングラスが売られているんだ。
ムラーノグラスのお土産は、世界中で高品質だと有名だよ。
それでは、次のセクションからそんなムラーノ島の見所を紹介していこうと思う。
まずはこの地図を見てみてね。
ムラーノ島のガラス工房を見学!
ムラーノ島のガラス工房を見学する一番の方法は、街中を散策することだ。
ガラス工房が点在しているから、職人たちがガラス作りをしているところを島中で見ることができる。
窯のせいでガラス工房内はとても暑いから、冬でも工房の窓やドアは開けっ放しだ。
だから通りがかりに中をのぞくのは簡単だよ。
いくつかの工房は見学者を受け入れているから、近くでガラス作りを見学することもできる。
見学者を受け入れることによって職人さんは作品を紹介できるし、売れるチャンスが増えるからね。
ぜひ街中を散策して、お気に入りの工房を探してみてね。
よりディープな体験を求めているなら、現地オプショナルツアーをオススメするよ。
ガラス工房見学ツアーなんかもあって、ツアーに参加すれば通常は見学者を受け入れてない工房にも入ることができるようになる。
また、ツアーによってはガラス作り体験もできるよ。最高だろ?
ムラーノ島のユニークなガラス博物館!
ムラーノ島のガラス博物館は島で一番人気のスポットの一つで、島の中心部の水路沿いにある。
博物館の建物自体もベネチアン・ゴシック様式で美しい。
展示品は時系列で並べられていて、ベネチアングラスの歴史がよくわかるようになっている。
1階の考古学コーナーから始まるんだけど、ここには1~3世紀頃のローマ時代の素晴らしい作品も展示されている。
その後は世界最大のムラーノグラスの歴史コレクションを見ることができる。
これらの作品は15世紀~20世紀に製造されたもので、その中の多くが世界的に有名な傑作なんだよ。
・名称:ガラス博物館(Museo del Vetro)
・営業時間:毎日10.00 am – 6.00 pm、最終入館5.00 pm
・チケット料金: 10ユーロ
・公式サイト(イタリア語・英語):ガラス博物館
ムラーノ島のガラスショップとお土産
ムラーノ島では、お土産探しも楽しめるだろう!
上述のように、ムラーノ島にはガラス製品を取り扱っているお店がたくさんある。
これらの店舗は島内のガラス工房や工場と提携していることが多いんだよ。
島中を散策して、お気に入りのお店を探すことを心からオススメするよ。
君の財布次第だけど、5ユーロのガラスの指輪から5000ユーロのシャンデリアまであるんだ。
ムラーノグラスはありとあらゆる種類のガラス製品を造り出していて、例えば女性用のアクセサリーから灰皿、ペン、シャンデリアとかなんでもありさ。
色んなお土産アイディアが生まれそうだろう?
安すぎる商品は、もしかしたらムラーノ・グラスじゃなくてメイド・イン・チャイナかもしれない。
ムラーノ・グラスには「Made in Murano」って証明が付いているんだ。
購入前にちゃんと確認して、心配なら店員さんに「MADE IN MURANO?」って聞いてみてね。
またムラーノグラスは普通のガラス製品と比べて、とても軽いことで有名だ。
だからムラーノ・グラスと偽物のガラス製品を見分けるのは簡単だよ。手に取って重さを確認してみてね!
サンタ・マリア・エ・ドナート教会
ムラーノ島で素晴らしいスポットに行きたいなら、サンタ・マリア・エ・ドナート教会(Duomo di santa maria e donato)がオススメだよ!
この教会は、ビザンティン様式のモザイクの床が素晴らしいんだ。
サンタ・マリア・エ・ドナート教会はベネチアのラグーンの中で最も古い教会の一つで、7世紀に建てられた。
ムラーノを散策するならこの教会にも絶対行ってね。無料で入れる。
キリスト教の教会だからいつでも誰でも入れるし、朝から午後の遅い時間まで空いている。決まった営業時間は特に無い。
ムラーノ島の小道を散策!灯台も見てみよう!
僕が一番好きなムラーノ島での過ごし方は、島中の小道を散策して歩きまわることだ。
ムラーノ島はとても小さいから、道をすぐに覚えることができるだろう。
前述のようにムラーノ島は小さいベネチアのようだけど、ベネチアがにぎやかな場所だとしたら、ムラーノ島は静かでまったりできる場所なんだ。
だからここで忙しなく過ごす必要はないよ!
また灯台は絶対に外せない場所だよ!
この灯台はまだ動いていて、灯台の形や色が、島の景色と素晴らしいコントラストを作り出している。
ムラーノ島に水上バスで行く方法
ベネチアからムラーノ島へは水上バス(「ヴァポレット」と呼ばれている公共交通機関の船)でアクセスできる。
水上バスの利用方法詳細については「ベネチア水上バス・ヴァポレットの乗り方!路線図・チケット・料金まとめ」で読んでほしい。
まずはムラーノ島で降りるべき水上バスターミナルについて説明しよう。
ムラーノ島の水上バスのターミナルには、
・ ムラーノ・ファロ(Murano Faro)
の2つがある。
と言ってもこの2つのターミナルは歩いて8分の位置にあるから、どちらで降りてもそう変わらないよ。
各ターミナルの位置は下の地図で見てね。
ベネチアから上記のムラーノのターミナルには、次の3ヵ所の水上バスターミナルから行ける。
ホテルの場所によってどこを利用するか決めてね。
ターミナルの場所と地図番号については下の地図を参考にしてほしい。
水上バスターミナル | 地図番号 | 説明 |
---|---|---|
フォンダメンテ・ノーヴェ(Fondamente Nove) | ①と② | ベネチア歴史地区の北側で、ラグーンに面した水上バスターミナル |
フェローヴィア(Ferrovia) | ③と④ | サンタルチア駅の目の前の水上バスターミナル |
ピアッツァーレ・ローマ(Piazzale Roma) | ⑤と⑥ | ピアッツァーレ・ローマのバス停近くの水上バスターミナル |
ここで気をつけたいのが、各フェリーターミナルはとても大きくて、同じターミナル内で路線によって複数の乗り場に分かれているということだ。
それぞれのターミナルからの行き方について説明していくけど、乗り場の位置についても書いてるからよく読んでね。
ターミナルの各乗り場には、Line(路線)番号が載った電光掲示板があるからそれを見て確認すると安心だよ。
フォンダメンテ・ノーヴェから乗る場合
フォンダメンテ・ノーヴェ(Fondamente Nove)からムラーノ島に行く場合は、次の方法がある。
・地図上の乗り場②:水上バスLine12もしくはLine13に乗る
Line4.1もしくは4.2に乗った場合は、両方とも10分で ムラーノ・コロンナに着く。
また、Line12もしくは13に乗った場合は、9分で ムラーノ・ファロに行ける。
フェローヴィアから乗る場合
サンタルチア駅目の前のフェローヴィア(Ferrovia)からムラーノ島に行く場合は、次の方法がある。
・地図上の乗り場④:水上バスLine4.2に乗る
Line3の「Diretto Murano(ムラーノ直行)」に乗った場合は、17分で ムラーノ・コロンナに到着だ。ムラーノ・コロンナの後にムラーノ・ファロにも停まるよ。
Line4.2でも行けるけど、各停だからLine3よりも遅くなる。
ピアッツァーレ・ローマから乗る場合
ピアッツァーレ・ローマ(Piazzale Roma)からムラーノに行く場合は、次の方法がある。
フェロヴィーアから乗る場合と同じLineだよ。
・地図上の乗り場⑥:水上バスLine4.2に乗る
各ラインの説明については、上述の「フェローヴィアから乗る場合」を参考にしてほしい。
ムラーノ島に自力で行く際の料金は?
自力で水上バスを利用してムラーノ島に行くなら、かなり安価に行けるんだ。
水上バスの料金はかかるけれど、島には無料で入れるからね。
水上バスの料金は、
・24時間乗り放題チケット:25ユーロ
となっている。
一回乗車券は9.5ユーロで、75分間有効かつ時間内なら乗り換えも可能だ。
でもムラーノ島以外にも水上バスを利用したいなら24時間乗り放題のチケットを購入した方が安くなるよ。
1回1回チケットを買わなくていいから簡単だしね。
旅行予約サイトのKKdayから、水上バスの1日/2日/3日パスなどを日本語で事前予約購入できる。
水上バスの料金詳細については、「ベネチア水上バス・ヴァポレットの乗り方!路線図・チケット・料金まとめ」で詳しく説明しているから読んでみてね。
ムラーノ島に行く現地オプショナルツアーも!
自力で行くのが不安な人は現地オプショナルツアーを使うのも一つの手だよ。
特に当日中に飛行機に乗らないといけないなら、ツアーの方が安心だ。
ムラーノ島に行くツアーは、たいていもう一つの離島「ブラーノ島」とセットになってるんだ。
近くの「トルチェッロ島」も一緒に回るツアーもあるよ。
現地ツアー専門予約サイトのベルトラが色んなツアーを提供しているから、確認してみてね。
安心の日本語アシスタント付きツアーや、上述のようにガラス工房を見学したり、ガラス作り体験をするツアーもある。
特にガラス工房を見学して、職人たちの凄腕を間近に見るのは素晴らしい経験になると思うよ。
ガラス作りのスペシャリストは「MAESTRO VETRAIO」と呼ばれているんだけど、その名の通り「ガラス作りの巨匠」という意味だ。
そう呼ばれるまでには何年もの月日がかかるんだよ。そんな巨匠たちのガラス作りを見れたら最高だね!
まとめ
ムラーノ島はとても個性的な島で、何世紀もの間ガラス作りの技術を守秘してきた。
そのおかげでムラーノ・グラス事業が成功しているんだね。
この島の魅惑的な雰囲気は昔からずっと変わらないままで、静かだけどパワフルだ。
ムラーノ島を訪れることによって、この小さな離島がどうやって世界中にその名を轟かせているかを体感することができるだろう。
じゃあ、ベネチアン・グラスの旅を楽しんで!
ムラーノ島と一緒に、周辺のブラーノ島・トルチェッロ島を周遊するなら、ぜひ「ベネチアのムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を1日で回る!離島巡りの旅」を参考にしてね。
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