ベネチアのブラーノ島はカラフルな絶景の街!行き方と伝統レース編みなど見所情報

※原文:ニコラ 和訳:エナ

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チャオ!イタリア人トラベラー、ニコラです!

ベネチアを囲むラグーン内にある「ブラーノ島」を知ってるかな?
僕はブラーノ島が世界で1、2を争うぐらいカラフルな場所だと思っている。

まるでポップアートのような街なんだ。
ものすごくフォトジェニックな場所だから写真撮影にもぴったりだ。

カラフルな家々の他、活気のある町、素晴らしい伝統のレース編み製品、楽しい人々、そして斜塔など、たくさんの見所がある!

この記事では元ベネチア市民の僕が、ブラーノ島の見所や行き方、穴場や名物などについてご紹介しよう。

ブラーノ島への行き方にはベネチアの公共交通機関である水上バス「ヴァポレット」を使う方法と、現地ツアーiconを使う方法がある。

結論からいうと、自由に自分のペースで回りたいなら水上バスがいいだろうし、現地の交通機関を使うことに不安を感じる人には現地ツアーの方がオススメだ。

詳しくはこの記事を読んでね!

ブラーノ島はカラフルな家とレース編みが有名!

ブラーノ島はベネチア本島から船で40分ほどの位置にある離島だ。

ブラーノ島の主な特色は2つ。
一つは色とりどりの家々が作り出すカラフルな街並みで、もう一つは伝統工芸のレース編みだ。

ブラーノ島の街並みは超カラフルでポップ!

ブラーノ島は漁業が盛んな島でカラフルな家が立ち並んでいることで有名だ。
テレビや雑誌なんかでもよく取り上げられているよ。

どうしてこんなにカラフルな家々が立っているのかというと、一説では漁から男たちが帰ってきた時に、船の上からでも家族が待っている自分の家が一目でわかるように色を塗ったそうだよ。

これが正しい説だとしたら、めっちゃロマンチックじゃないか?
色んな説があるから、実際はどれが本当かわからないけどね。

ブラーノ伝統工芸のレース編み

ベネチアの離島ブラーノ島 伝統工芸のレース編み製品

ブラーノ島の伝統工芸であるレース編みはとても有名だ。
この島のレース編みの伝統は、世界中でもとても独特で珍しいものなんだよ。

レース編みは何百年もの間、ブラーノ島の文化の一部になっている。
漁業が盛んな島だから、もともとは漁業用のネットを作ったり修繕したりする技術から、レース編みの技術が生み出されたんだ。

ブラーノ島のレース作品は今や世界的な名声を得ていて、島は手工芸の学校まで開校していた。
今は学校は閉まっているけど、代わりにレース博物館が開館されている。

ブラーノ島観光のマップ

まずは下のブラーノ島観光マップを見てみてね。

①レース博物館 ②ガルッピ広場 ③斜塔 ④トレ・ポンティ ⑤カザ・ディ・ベピ ⑥水上バスターミナル

ブラーノ島のレース製品のお店とお土産

ベネチアの離島ブラーノ島 レース編み製品の店舗

ブラーノ島の伝統工芸のレース編みについて、一つ知ってほしいことがある。
ブラーノ島のレース編み作品は一つ作るのに1年ほどの時間がかるし、更には島内の何人もの女性たちが分業して一つの作品を作り上げるんだ。

だからレース編み製品の値段が高いのも当たり前なんだよ。
テーブルクロスやタオルなど、様々なレース編み製品が売られている。

でも島内にはレース編み製品を取り扱う店がたくさんあって、素晴らしい品物をリーズナブルな価格で提供しているお店もあるから、安心してね。
お土産にもぴったりだよ。

ブラーノ島はとても小さいから、ぜひ歩いて散策して欲しい。
レース製品のお店が点在していて、ハンカチ、タオル、スカーフなどたくさんのお土産が見つかるだろう。
ほとんどは値段も一目でわかる。もちろんどれもMADE IN BURANOだ!

レース製品店で働く人たちはお客さんの相手をする合間にレース作品を作っていることが多いから、レース編みの様子を見ることもできるだろう。

ベネチアの離島ブラーノ島 伝統工芸のレース編みの様子

ブラーノ島のレース博物館

ベネチアの離島ブラーノ島 レース博物館

このレース博物館はゴシック様式の建物の中にある。ここはかつてレース作りの学校として有名だった場所だ。

ブラーノ島の数百年前にわたるレース編みの傑作を見ることができるよ。
本当にユニークな博物館なんだ。小さい博物館だから見て回るのに時間はかからないよ。

レース博物館詳細
・営業時間:10 am – 16 pm
・最終入館時間:15:30 pm
・定休日:月曜日
・チケット料金: 5ユーロ

島でただ一つの広場「ピアッツァ・ガルッピ」

ベネチアの離島ブラーノ島 ガルッピ広場(Piazza Galuppi)

ブラーノ島は前述のように、本当に小さな島だ。そして広場も島内にたった一つしかない。
ガルッピ広場(Piazza Galuppi)は多くのレストランやお店、ジェラート屋さんなどに囲まれた大きな広場だ。

この広場を散策するのはとても楽しいし、出来立てのジェラートを食べることもできるかも!
広場の周りにはブラーノ島で有名なカラフルなお土産や、ポストカードなどを売っているお土産屋さんもあるよ。

ブラーノ島にもピサみたいな斜塔がある!

ベネチアの離島ブラーノ島 斜塔

ブラーノ島にもピサの斜塔みたいに斜めに建っている塔があるんだ。

良かったらぜひ塔の下まで行ってほしい。今にも倒れそうですごく怖く感じるだろう。

この塔はサン・マルティーノ教会(Chiesa di San Martino)の鐘楼だ。

ブラーノ島で一番の写真撮影スポットは?

ベネチアの離島ブラーノ島 トレ・ポンティ(Tre Ponti)

トレ・ポンティ(Tre Ponti)という場所が、素晴らしい写真を撮るための一番の撮影スポットだろう。

木製の橋のもとで3つの水路が交わっており、更にはブラーノで一番カラフルな3つの通りが交わる場所でもある。

周囲には工芸品のお店や名物料理を出すレストラン、色とりどりの家々がたくさんあるんだ。

ブラーノ島のカラフルな街を散策しよう!

ベネチアの離島ブラーノ島 カラフルな家が並んでいる光景

ブラーノ島はではレッド、ピンク、ブルーなどありとあらゆる色にペイントされた家を見ることができる。

だから街中を歩いて散策してみてね。
お気に入りの色で塗られた家を探して、写真撮影でもしておいで。

ブラーノ島一のカラフルな家「カザ・ディ・ベピ」

ベネチアの離島ブラーノ島 カザ・ディ・ベピ(casa di bepi)

この「カザ・ディ・ベピ(casa di bepi)」ブラーノ島で一番カラフルな家と言われている。

絶対に外せないスポットだよ!

ブラーノ島の名物菓子!

ベネチアの離島ブラーノ島 伝統菓子ブッソーラ(Bussolà)

ブラーノ島には2つの名物菓子があって、それぞれ味は似てるけど形が違うんだ。

ブッソーラ(Bussolà)エッセ・ディ・ブラーノ(Esse di Burano)っていう名前だから、ぜひ試してみてね。
クッキーみたいなお菓子なんだけど、これもお土産にぴったりだと思うよ。

もしブラーノ島で買うのを忘れても、ベネチアで買うこともできるから安心してね。

ベネチアからブラーノ島に行く方法

ベネチアの離島ブラーノ島 ブラーノ島の水上バスターミナル

ブラーノ島には水上バス(ベネチアの公共交通機関の船で「ヴァポレット」と呼ばれている)で行くことができる。

ブラーノ島だけでなく周辺のムラーノ島、トルチェッロ島にも行こうと考えてるんなら、「ベネチアのムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を1日で回る!離島巡りの旅」の記事で行き方を確認して欲しい。

3つの島を回る現地オプショナルツアーiconもあるけれど、自力で行けばより自由に過ごすことができるだろう。

ベネチアから直接ブラーノ島に行くなら、次の3つの水上バスターミナルからブラーノ行きの船が出てるよ。

下表にその3つの水上バスターミナルをまとめている。
場所と地図番号については下の地図を参考にしてほしい。

水上バスターミナル地図番号説明
フォンダメンテ・ノーヴェ(Fondamente Nove)①と②ベネチア歴史地区の北側で、ラグーンに面した水上バスターミナル
フェローヴィア(Ferrovia)サンタルチア駅の目の前の水上バスターミナル
ピアッツァーレ・ローマ(Piazzale Roma)ピアッツァーレ・ローマのバス停近くの水上バスターミナル

①フォンダメンテ・ノーヴェ:Line4.2 ②フォンダメンテ・ノーヴェ:Line12と13 ③フェローヴィア ④ピアッツァーレ・ローマ

ここからは各ターミナルからの行き方を説明しよう。

ターミナルはどれも大きくて、乗る船の路線(Line)によって乗り場が違うから気をつけて。
電光掲示板にLine番号が載ってるから確認してね。

フォンダメンテ・ノーヴェから行く場合

上の地図②の乗り場からLine12もしくは13の船に乗ったら、40分ほどでブラーノ島に着くよ。

フェローヴィアから行く場合

フェローヴィアから乗る場合はフォンダメンテ・ノーヴェで別の路線に乗り換える必要がある。

フェローヴィアのターミナル(上の地図③)でLine4.2に乗ったら、上記のフォンダメンテ・ノーヴェ(上の地図①)で降りよう。

フォンダメンテ・ノーヴェのターミナルは大きくて複数の乗り場があるから、地図②の乗り場に行ってLine12もしくは13の船に乗ってね。

ブラーノ島までは40分ほどだよ。

ピアッツァーレ・ローマから行く場合

フェローヴィアから行く場合と同様に、フォンダメンテ・ノーヴェで乗り換える必要がある。

まずピアッツァーレ・ローマのターミナル(上の地図④)でLine4.2に乗って、フォンダメンテ・ノーヴェのターミナル(上の地図①)で降りよう。

上の地図②の乗り場からLine12もしくは13に乗ったら、40分ほどでブラーノ島に着くよ。

ブラーノ島に自力で行く際の料金は?

ベネチアの離島ブラーノ島 ブラーノの街並み

自力で水上バスを利用してブラーノ島に行くなら、かなり安価に行ける。
水上バスの料金はかかるけれど、島には無料で入れるからね。

水上バスの料金は、

・1回乗車券:9.5ユーロ
・24時間乗り放題チケット:25ユーロ

となっている。

1回乗車券は9.5ユーロで、75分間有効かつ時間内なら乗り換えも可能だ。

ブラーノ島以外にも水上バスで行きたいなら24時間乗り放題のチケットを購入した方が安くなるだろう。
1回1回チケットを買わなくていいから簡単だしね。

旅行予約サイトのKKdayから、水上バスの1日/2日/3日パスなどを日本語で事前予約購入できる。

KKday ベネチア水上バスツーリストパス

水上バスの乗り方や料金の詳細については、「ベネチア水上バス・ヴァポレットの乗り方!路線図・チケット・料金まとめ」で詳しく説明している。

またブラーノ島と一緒に、周辺のムラーノ島・トルチェッロ島を周遊するなら、「ベネチアのムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を1日で回る!離島巡りの旅」も読んでね。

ブラーノ島に行く現地オプショナルツアーも!

自力で行くのが不安な人や面倒を避けたい人、飛行機の時間に絶対間に合いたい!って人は、現地オプショナルツアーをオススメするよ。

ブラーノ島に行くツアーは、たいていもう一つの離島「ムラーノ島」とセットになってるんだ。
近くの「トルチェッロ島」も一緒に回るツアーもあるよ。

ベネチアの離島ムラーノ島

ベネチアングラスが有名な島「ムラーノ島」

日本語ガイド付きのツアーを選べば、島の歴史の解説や裏話なんかも聞くことができる。ツアー料金はかなり良心的だからぜひ確認してみてね!

色んなツアーがあるけど、このツアーが一番人気でオススメだ!

ヴェネツィア 離島めぐりツアー ムラーノ島&ブラーノ島&トルチェッロ島 <日本語アシスタント>icon

日本語アシスタントと一緒のツアーで、「ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島」の3島を全て回るか、もしくは「ムラーノ島・ブラーノ島」の2島のみを回るか選べるんだ。

水上バスが難しそうと思う人は、ツアーも検討してみてね。

ブラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島 現地ツアー一覧icon

まとめ

ブラーノ島はポップアートのような島で本当に素晴らしい場所だけど、理想としては近くにあるムラーノ島・トルチェッロ島にもぜひ行ってほしい。

どの島も美しいだけでなく、ベネチアの歴史や文化を知る上で重要な場所なんだ。
だから全て回ることも考えてみてね。時間が無いならトルチェッロ島は飛ばしてもいいと思うよ。

ムラーノ島と一緒に、周辺のブラーノ島・トルチェッロ島を周遊するなら、ぜひ「ベネチアのムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を1日で回る!離島巡りの旅」を参考にしてね。

ベネチアの離島めぐりの現地ツアーはこちら。

ブラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島 現地ツアー一覧icon

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