プラハ城のチケットや入場料、行き方、見所まとめ-世界遺産のお城を堪能!
チェコ・プラハに旅行に来たからには、世界遺産の「プラハ城」は絶対に見逃せません!
9世紀に建設が始められた歴史あるお城で、歴代のボヘミア国王や神聖ローマ皇帝が住んでいた場所です。
世界で最も大きいお城の一つであるプラハ城には聖ヴィート大聖堂や旧王宮、黄金小路など様々な見どころがあり、日々多くの観光客を魅了しています。
特に聖ヴィート大聖堂内のミュシャのステンドグラスは必見です!
この記事では私が実際にプラハ城を観光した経験をもとに、プラハ城の行き方や入場料、チケットの買い方、見どころなどをまとめています!
特に見どころの最後に書いている「大事な部分を触ると幸運になれる少年の裸体像」はオススメなので、ぜひ触ってきてくださいね(笑)
1. チェコの世界遺産「プラハ城」は世界最大級のお城!
2. プラハ城の行き方とアクセス地図
3. プラハ城の入場料金・チケットの買い方
4. プラハ城内の観光マップ
5. プラハ城の見どころ
6. プラハ城の詳細・営業時間
7. プラハ城に行く現地オプショナルツアーも!
8. まとめ
チェコの世界遺産「プラハ城」は世界最大級のお城!
チェコのプラハでもトップクラスの人気を誇る名所が「プラハ城」!!
プラハ歴史地区として、世界遺産にも登録されているお城です。
またプラハ城は世界で最も大きいお城の中の一つで、「世界で最も古くて大きい城」としてギネスブックにも掲載されています。
もともとは9世紀に建設が始まり、14世紀にボヘミア王国の黄金時代のもと、完成して現在の姿となりました。
建設期間が9世紀~14世紀までなので、なんと完成まで600年もかかってます!
プラハ城は一般的なお城とは少し違って、色んな建物や施設が集まって出来た複合施設のようになっています。
城内には教会が3つ、宮殿が5つ、火薬塔、庭園、使用人の家などがあり、お城と言うよりもまるで一つの町のような印象でした。
この記事ではそんなプラハ城の魅力をたっぷりとご紹介したいと思います!
プラハ城の行き方とアクセス地図
行き方の前にまずはプラハ城の入口について少し説明したいと思います。
敷地が大きいので入口も複数ありますが、チケット売り場が近い入口から入るのがオススメです。
下図の①(北門)、②(正面玄関)、④(東門)の矢印の箇所が入口で、青い(i)マークがチケット売り場及びインフォメーションセンターです。
なので①か②から入ると、すぐにチケットが買えます。
それを踏まえた上で、行き方を説明していきましょう。
一番簡単でメジャーなのは次の4つの方法です。表の下の地図も一緒に確認してください。
交通機関 | 行き方 | 地図上のライン |
---|---|---|
トラム | 地下鉄マロストランスカー駅 or マラーストラナ広場からトラム22番/23番に乗る。停留所「Pražský hrad」で下車(上図の入口①に到着) | 赤 |
トラム | 地下鉄マロストランスカー駅 or マラーストラナ広場からトラム22番/23番に乗る。停留所「Pohořelec」で下車(上図の入口②に到着) | 緑 |
徒歩 | マラーストラナ広場から徒歩(上図の入口②に到着) | 黄 |
徒歩 | 地下鉄マロストランスカー駅から徒歩(上図の入口③に到着) | 紫 |
プラハの公共交通機関の乗り方や切符、料金については「プラハの地下鉄・トラム・バスガイド!乗り方や路線図、料金を徹底解説」の記事をご参考に。
自力で公共交通機関を使って行くのが不安な方や、日本語ガイドの説明を聞きながら観光したい方は現地オプショナルツアーも検討してみてくださいね。
地下鉄マロストランスカー駅 / マラーストラナ広場からトラムでプラハ城に行く(Pražský hrad下車)
トラム22・23番に乗って「Pražský hrad」停留所で降りるのが一番簡単でオススメの方法です。
トラムは上の地図の赤のラインに沿って走ります。
②停留所「プラズスキーフラド(Pražský hrad、プラハ城停留所)」で下車
③左に曲がり、徒歩5分ほどで北門に到着
※トラムの乗車時間:マロストランスカー駅から約5分(2駅)、マラーストラナ広場から約8分(3駅)
※運行間隔:5~15分ごと(曜日・時間帯による)
※時刻表検索:プラハの交通社公式サイト
トラムを降りてからの道のり(下図)は坂道などもないので、ラクチンです。
地下鉄マロストランスカー駅 / マラーストラナ広場からトラムでプラハ城に行く(Pohořelec下車)
トラム22・23番に乗って「Pohořelec」停留所で降りる方法です。
トラムは上の地図の緑のラインに沿って走ります。
②停留所「Pohořelec」で下車
③坂を下り、約10分ほどでプラハ城の正面玄関に到着
※トラムの乗車時間:マロストランスカー駅から約8分(4駅)、マラーストラナ広場から約11分(5駅)
※22番の運行間隔:5~15分ごと(曜日・時間帯による)
※時刻表検索:プラハの交通社公式サイト
Pohořelec停留所からプラハ城までの道のり
ちなみにPohořelec停留所から徒歩5分ほどの場所には「ストラホフ修道院」があります。
ストラホフ修道院は007のロケ地にもなった「世界一美しい図書館」や修道院醸造ビールが飲めるビアホールなどがある人気スポットです。
ストラホフ修道院→プラハ城の順で観光したいなら、Pohořelec停留所で降りるのがオススメです。
ストラホフ修道院については「プラハの名所・ストラホフ修道院で世界一美しい図書館と絶品ビールを楽しもう!」の記事にまとめています。
マラーストラナ広場から徒歩でプラハ城に行く
私はこの方法でプラハ城まで行きました。道すがらプラハの絶景を楽しめます。
徒歩15分ぐらいですが、階段を上るので足腰が弱い方には少し大変かもしれません。
マラーストラナ広場(Malostranské náměstí)の北西の角から北に延びているZámecká通りに入ります。
下図のように、広場の「ペスト記念碑(Morový Sloup Nejsvĕtĕjší Trojice)」がある通りを赤矢印の方向に進めば、Zámecká通りが見えます。
上図には写ってませんが、「Pražský hrad(プラハ城)」と書かれた案内標識もあります。
Zámecká通りを15mほど進んだら左に曲がって、Thunovská通りに入ります。
すると階段(New Castle Stairs)がすぐに右手に見えるので、その階段をプラハ城まで上っていきます。
マラーストラナ地区は昔城下町として栄えていた場所で、プラハでは旧市街に次いで2番目に古いエリアです。
18世紀の街並みが残る美しい地区なので、広場周辺を散策しながら歩くのも楽しいですよ。
地下鉄マロストランスカー駅から徒歩でプラハ城に行く
トラムに乗るのが不安なら、地下鉄マロストランスカー駅から歩くのも一つの手です。
徒歩15分ほどでプラハ城の東門に着きます。
ただし現在(2023年改稿時)東門の近くにチケット売り場がないので、入場観光したい方には不便です。
また坂と階段を上るので、人によってはキツイかもしれません。
地下鉄A線のマロストランスカー(Malostranská)駅で降りて、北に向かって(トラム22番が進む方向に)100mほど歩きます。
左手にホルビチカ公園が見えるので、公園沿いを歩いていくと「Pražský hrad(プラハ城)」と書かれた案内標識が見えます。
標識に従って公園の角を左に曲がり、公園沿いの小路に入りましょう。
多くの観光客がプラハ城に向かっているので、方向は簡単に分かると思います。
それから石畳の坂道→階段をずっと歩いて行くとプラハ城の東門に着きます。
歩きながら、プラハの素晴らしい街並みを見下ろすことができますよ。
私は帰り道にこの方法で帰りました。
正面玄関とは反対側の端に東門があるので、正面玄関から入って順に観光していくと自然とこの東門の出口にたどり着きます。
プラハ城の入場料金・チケットの買い方
プラハ城の入場料金と、チケットの買い方を説明していきましょう。
プラハ城の敷地は解放されているので、敷地内の建物の外観見学のみだとチケットは必要ありません。
でも各スポットを入場観光したいのであればチケットを買う必要があります。
特に聖ヴィート大聖堂のミュシャのステンドグラスなどは必見なので、チケットを購入して入場観光することをオススメします。
プラハ城の入場料金
プラハ城のチケットは数種類ありますが一番人気なのがプラハ城メインサーキットで、「聖ヴィート大聖堂、旧王宮、聖イジー教会、黄金の小路」などの主要スポットを入場観光することができます。
こちらは250コルナなので、1,600円ぐらいですね(2023年11月改稿時のレート参照)。
▼プラハ城の入場料金
※料金のCZK=チェココルナ(チェコの通貨)
チケットの種類 | 料金 | 入場場所 |
---|---|---|
プラハ城メインサーキット(Prague Castle-Main circuit) | 一般450CZK、割引料金300CZK、家族料金950CZK | 聖ヴィート大聖堂、旧王宮、聖イジー教会、黄金の小道 |
プラハ城 常設展(Prague Castle – Permanent exhibitions) | 一般300CZK、割引料金200CZK、家族料金700CZK | プラハ城歴史物語、プラハ城写真ギャラリー、城の衛兵に関する展示 |
大聖堂の展望塔(Tower of the Cathedral with a View Gallery) | ・料金:200CZK | 聖ヴィート大聖堂の南塔 |
その他の料金 | ・オーディオガイド :3時間で350CZK(+500 CZKのデポジット) ※言語:英語、チェコ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、韓国語 ・ガイドツアー:1人250 CZK(1時間) ※言語:英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、フランス語、ロシア語) ・建物内での撮影:50CZK(三脚・フラッシュは不可) |
※家族料金:16歳未満の子ども1~5名+大人2名まで
※入場無料:6歳未満の子ども、障害者
※割引料金や無料入場については、年齢を証明する英文の身分証明書(パスポートなど)や、国際学生証などが必要です。
上述のようにチケットを購入しなくても、敷地内に入って聖ヴィート大聖堂や旧王宮、聖イジー教会などの外観を見て回ることはできます。
なので外観だけで十分という方は、無料でプラハ城の観光ができます。
ただ注意したいのが、黄金の小路に入るにはチケットが必要なことです。
でも裏ワザがあって、実は営業時間外には小路のゲートが解放されるんです。
営業時間が夏は9時~17時、冬は9時~16時なので、この時間を外して行けば小路を散策できます(お店は閉まっているかもしれません)。
・入場チケットは2日間有効
・各入場箇所は1回のみ入場できる。
・購入したチケットのキャンセル・返金は不可
・聖ヴィート大聖堂は日曜日の午前中は入場できない
・プラハ城メインサーキット:約2~3時間ほど
プラハ城のチケットの買い方
プラハ城のチケットは、プラハ城内のインフォメーションセンターで購入することができます。
インフォメーションセンターは次の2か所です。
•第三の中庭のインフォメーションセンター(下図の右側の(i)マーク)
インフォメーションセンターは(i)マークの標識があるので分かりやすいかと思います。
以前は黄金の小路にもチケット売り場がありましたが、現在(2023年改稿時)は無くなっています(プラハ城に電話確認済み)。
そのため東門から入場しても近くにチケット売り場がないので、結局北門や正面玄関側に回ってこないといけなくなります。
なので最初から北門や正面玄関に到着する方法で来た方がいいでしょう。
プラハ城内の観光マップ
①フラッチャニ広場 ②プラハ城写真ギャラリー ③コール噴水 ④聖十字架礼拝堂(聖ヴィート大聖堂宝物展) ⑤聖ヴィート大聖堂 ⑥火薬塔 ⑦旧王宮 ⑧プラハ城歴史物語 ⑨聖イジー教会 ⑩黄金の小路 ⑪ダリボルカ塔 ⑫触ると幸せになれる少年像 ⑬ロブコヴィッツ宮殿 ⑭ロジュンベルク宮殿
【青の番号(庭園)】
①カレル庭園(Královská zahrada) ②南庭園(Jižní zahrady) ③鹿の谷(Jelení příkop)
※庭園は夏のみ開放
観光マップはプラハ城公式サイトの「Castle Map」のページ内の「Download the Castle Plan」からダウンロードできます。
正面玄関から入って①→⑫の順で回るのがオススメ(メインチケットの場合)
※②プラハ城写真ギャラリー、⑧プラハ城歴史物語、⑬ロブコヴィッツ宮殿、⑭ロジュンベルク宮殿はメインチケットでは入場できないので、別途チケットが必要です。
よっぽど興味がある人以外は外見のみの見学か、飛ばしてもOKだと思います。
プラハ城の見どころ
ここからは、プラハ城の主な見どころを説明していきたいと思います。
フラッチャニ広場、第一の中庭
正面玄関の目の前には、まずフラッチャニ広場(Hradcanske palac)が広がります。
フラッチャニ広場は2009年にオバマ元大統領が「プラハ演説」を行った場所で、米国大統領としては初めて核兵器の廃絶を宣言したスピーチとなりました。
この演説によって、オバマ元大統領はノーベル賞を受賞しています。
またモーツァルトについて描いた有名映画「アマデウス」のロケ地としても知られています。
正面玄関の両側にはいイグナーツ・プラツェルが造った彫像「戦う巨人たち」が置かれており、その下に衛兵たちがキリっとした姿勢で立っています。
この衛兵たちのユニフォームは、映画「アマデウス」の衣装デザインを担当したピシュチェック・テオドル(Pištěk Theodor)にデザインされたそうです。
プラハ城の正門で見逃せないのが、衛兵交代式です。
毎時ちょうどに、キビキビとした動きで交代するカッコいい衛兵さんたちの姿が見られます。
交代式の時間:9時~18時の間で毎時ちょうど
特に正午ちょうどに行われる交代式は多くの兵士たちによって行われる盛大なセレモニーで、観光客に大人気です。
盛大なファンファーレと伴奏が鳴り響く中、部隊の兵士たちの足並みそろった行進を間近で見ることができます。
正午には観光客が正門付近に殺到するので、始まる前に正門近くで場所取りをしておきましょう。
正門に向かって左側に入場口があるのでここで列に並び、手荷物検査を受けてから中に入ることができます。
ちなみに正門の右手には「世界一美しいスタバ」と呼ばれているスターバックスがあります。
なぜそう呼ばれているのかと言うと、下図のようなプラハの街並みの絶景パノラマを望むことができるからです!!
赤い屋根の街並みが素晴らしく美しいですね。遠くにはテレビ塔も見えます。
プラハ城に入る前に、ぜひこの世界一美しいスタバでゆっくりコーヒーでも飲んでみてくださいね。
手荷物検査をして中に入るとすぐに「第一の中庭(1. nádvoří)」が。
正面にある石造りの門を除いて、この中庭にある建物はマリア・テレジアによって17世紀に建てられました。
ハプスブルク家統治時代の名残が感じられます。
マリア・テレジアと言えば、マリーアントワネットの母として有名ですよね。
大統領がプラハ城で政務についている時は、第一の中庭のポールにチェコの国旗が掲げられています。
石造りの門「マティアス門(Matyášova brána)」を抜けて中に入りましょう。
このマティアス門は、プラハで最初のバロック建築です。
第二の中庭
門を抜けるとすぐに「第二の中庭(2. nádvoří)」に出ます。
第二の中庭には、
・右手に白い「聖十字架礼拝堂(Kaple svatého Kříže)」
・左手に「プラハ城写真ギャラリー(Obrazárna Pražského hradu)」
があります。
コール噴水(Kohlova kašna)
聖十字架礼拝堂(Kaple svatého Kříže)
以前はこの聖十字架礼拝堂という白いチャペル内で聖ヴィート大聖堂宝物展(Svatovítský poklad)が開催されていましたが、現在(2023年改稿時)は公式サイトから説明が削除されているので、改装中もしくは閉鎖されている可能性があります。
プラハ城写真ギャラリーを見学するには上述の通り「プラハ城 常設展(Prague Castle – Permanent exhibitions)」チケットが必要なので、必要な方は購入してくださいね。
では、中庭のアーチをくぐって第三の中庭に進みましょう。
聖ヴィート大聖堂
アーチをくぐって第三の中庭(3. nádvoří)に入ると、目の前には壮大な聖ヴィート大聖堂(Katedrála sv. Víta)が!!
プラハ城の中でも最大の名所ですね!
ゴシック調の塔に上部の大きなバラ窓、ドア部分の彫刻など、どこをとっても美しいです。
そして驚いたのがこの圧巻の大きさ!!なんと長さが約125m、高さは約60mにもなります。
大きすぎて、カメラに全体を収めることはできませんでした。
私も周りの人たちも目一杯後ろに下がったり、しゃがみ込んでめっちゃ低い位置から見上げるアングルで撮ったりして、なんかと写真に収めようと必死でした。
聖ヴィート大聖堂はそもそもは10世紀に造られたロマネスク様式の教会でしたが、14世紀にボヘミア王カレル4世の命によってゴシック様式への改築が始まり、なんと現在の形に完成したのは1929年。
途中戦争や資金不足などの問題を何度も乗り越えながら、600年もの歳月をかけて完成されました。
プラハの600年もの歴史を見てきたからこその貫禄がありますね。
旧王宮側に来て、やっとその全容を捉えることができました。
南ファサードの「黄金の門」の上には、ひと際目立つモザイク画が目に入ります。
こちらは14世紀頃に描かれた「最後の審判」。見事な作品ですね!
修復されたのかもしれませんが、保存状態も綺麗です。
通常チケットを持っている人は、聖ヴィート大聖堂に入場することができます。
また買ってない人は、第三の中庭のインフォメーションセンターで買ってくださいね。
また大聖堂の南塔にも上ることができますが、こちらは別途南塔の専用チケットが必要です。
南塔からはプラハ城はもちろんのこと、カレル橋やヴルタヴァ川を含むプラハの絶景パノラマを望むことができますよ。
ただし287段もの階段を上らないといけないので、足腰が弱い方は十分に検討してくださいね。
聖ヴィート大聖堂に入ると、まずあまりにも高い天井とその美しさに圧倒されます。
天井には交差した模様のようなものが見えますが、これは交差リブヴォールト(Rib vault)という建築技術で造られています。
ゴシック建築の特徴の一つで、天井部分の軽量化を可能にしています。
聖ヴィート大聖堂の見どころの一つは、ステンドグラスの窓たちです。
特に左側の回廊から3番目のステンドグラスは、チェコの有名画家「アルフォンス・ミュシャ」による作品です。
ミュシャと言えばアールヌーボーを代表する画家として、日本でも広く知られていますよね。
多くの観光客たちがこの作品を目当てに、大聖堂にやって来るんじゃないでしょうか。
「聖キリルと聖メトディオス」という作品で、周りのステンドグラスとは趣が全然違うので、すぐに分かると思います。
外側からも見えたバラ窓にも、美しいステンドグラスが施されています。
大聖堂のもう一つの大きな見どころは、「聖ネポムツキーの墓」。
チェコの国民に広く愛されている守護聖人、聖ヤン・ネポムツキーのお墓です。
彼は王を怒らせたことによって拷問され命を落とし、その遺体はカレル橋の上から投げ捨てらたそうです。
そんな曰くつきのカレル橋にも、聖ネポムツキーの像が置かれていました。
このお墓は2トンの銀が使われている大変豪華なもので、彼に対する敬意の深さが伺えます。
プラハ城を見て回っているうちに夜になってしまったんですが、下図が夜の聖ヴィート大聖堂の写真です。
夜にうっすら光り輝く姿も大変美しいですよ!
聖ヴィート大聖堂の紹介はこれにて終了です。
ちなみにプラハ城の目玉とも言うべき名所なので、日中はかなり混み合います。
人が少ない時間を狙いたいなら朝早くに来た方がいいでしょう。
また日曜日の午前中は閉まっているので、注意してくださいね。
余談ですがとても気になったのが、大聖堂を見上げたら目に入るホラーな人形たちです。
何の意味があるんでしょうか?魔除けみたいなものかな・・・?個人的にすごく好きです。
旧王宮
聖ヴィート大聖堂の目の前には、旧王宮(Starý královský palác)があります。
入場には通常チケットが必要です。
12世紀の建築当初から16世紀まで、歴代のボヘミア王たちが住んでいた場所です。歴史を感じますね。
こう言ったらなんですが、けっこう地味な建物です。
出典:https://www.hrad.cz/en
旧王宮の見どころと言えば、「ヴラディスラフホール」。
奥行き62m、幅16m、高さ13mにもなる巨大なホールで、完成した当時はヨーロッパで最も大きいホールでした。
こちらにも聖ヴィート大聖堂と同じように、天井に交差リブヴォールトを見ることができます。交差模様が美しいですね。
出典:https://www.hrad.cz/en
このホールでは、戴冠式や騎馬競技などが行われていたそうです。
旧王宮には他にも、
・新国事録の間(2階):土地台帳や公文書が保管されていた部屋
などがあります。
旧王宮は全体的にけっこう地味な感じなので、時間が無ければ飛ばしてもいいかと思います。
聖イジー教会
旧王宮を出て、聖ヴィート大聖堂を通り過ぎるとすぐに聖イジー教会(Bazilika sv. Jiří)が見えます。
赤とベージュの可愛らしい教会で、目立つのですぐに分かります。
こちらも内部の見学には通常チケットが必要です。
この教会はプラハで一番重要なロマネスク様式の教会と言われていて、プラハで2番目に古い教会でもあります。
もともとは920年頃にヴラディスラフ1世によって建てられましたが、1142年の火災の後に改築され、その際にほぼ現在の姿が完成しました。
その後、17世紀にバロック様式のファサードが付け加えられています。
外観がとても綺麗なのでそんなに古い教会には見えなかったです!
聖イジー教会の見どころは以下の通り。
・ヴラティスラフ1世のお墓:聖イジー教会を建てたヴラティスラフ1世のお墓。聖ルドミラ礼拝堂に行く階段の手前右側に置かれている。
・ヤン・ネポムツキー礼拝堂(地下):チェコの守護聖人ヤン・ネポムツキーを祭っている。バロック様式の礼拝堂。
聖ルドミラ礼拝堂。天井にはフレスコ画も。
私がプラハ城を訪れた日の夜には、聖イジー教会でオーケストラのコンサートも行われていました。
大人気のコンサートのようで残念ながら当日チケットは売り切れでしたが、興味がある人はぜひチェックしてみてくださいね。
黄金の小路
聖イジー教会を見終わったら、残すは黄金の小路とダリボルカ塔。
黄金の小路の手前には「Zlatá ulička」と書かれた案内標識が立っています。
ゲートで通常チケットを見せたら、中に入りましょう!
黄金の小路(Zlatá ulička)に入ると、石畳の小道にカラフルで可愛らしい家が立ち並んでいます。
ここには16世紀から城の狙撃兵や職人たち、召使などが住んでいました。
名前の由来については色んな説がありますが、錬金術師が住んでいたからとか、金細工師が住んでいたからとか言われています。
見どころは22番の「フランツ・カフカ」の仕事場です。
チェコの有名作家フランツ・カフカが、1916年から半年ほど、ここを仕事場として借りていたそうです。
現在はカフカ関連の書籍などが販売されています。
青い壁と緑のドア枠が目印の可愛い家で、ドアの上にNo.22と書かれています。
この小道には買い物ができるお店もたくさんあり、チェコで人気のホームスパブランド「MANUFAKTURA(マニュファクトゥラ)」の店舗もありました。
MANUFAKTURA(マニュファクトゥラ)。看板にはビールシャンプーと書かれてました。
どのお店も可愛い!
マニュファクトゥラは自然素材にこだわった商品を製造していて、ビールコスメなんかはお土産にもオススメですよ!
チェコのオススメのお土産については「チェコ・プラハのお土産!雑貨、スーパーのお菓子、ビールなどおすすめまとめ」の記事もご参考に。
ダリボルカ塔
黄金の小路の突き当りにある12番・グリーンの家の階段から、ダリボルカ塔(Daliborka Tower)に行くことができます。
ダリボルカ塔は中世の時代に牢獄として使われていた場所です。
「ダリボルカ」と言う名前は、最初の囚人である騎士ダリボル・ズ・コゾイェド(Dalibor z Kozojed)からきています。
中には拷問道具などが展示されているので、苦手な方は避けた方がいいかも。
おまけ1:ロブコヴィッツ宮殿
ロブコヴィッツ宮殿(Lobkowiczký palác)は黄金の小路の反対側にある宮殿で、プラハ城で唯一の個人所有の建物となっています。
現在は博物館として使われていて、別途チケットを購入して見学することができます。
ロブコヴィッツ家は膨大なコレクションを所蔵していて、有名画家のブリューゲルやベラスケスの絵画から、モーツァルトやベートーヴェンの手稿まで展示されています。
またコンサートも開催しており、こちらも別途チケットが必要です。
ちなみに中のカフェを利用する場合は、宮殿の敷地内に無料で入れます。
テラス席からはプラハの美しい街並みを見渡すことができるので、オススメですよ!
おまけ2:おもちゃ博物館横の少年の像
ロブコヴィッツ宮殿の向かい側にあるおもちゃ博物館(Nejvyšší purkrabství)横の広場には、大事な部分が金ぴかになっている裸体の少年の像が置かれています。
この少年像は「Youth」という作品ですが、なんでも大事な部分を触ると幸運になれるという縁起物らしく、私もスリスリしてきました(笑)
皆が触るから塗装が剥げて金ぴかなんでしょうね。
皆さんも縁起を担ぐために、ぜひ触ってきてくださいね♪
プラハ城の詳細・営業時間
プラハ城詳細
プラハ城詳細
名称:プラハ城(Pražský hrad)
住所:Pražský hrad, 119 08 Praha 1
電話番号:+420 224 372 423
プラハ城営業時間
プラハ城の敷地 | |
通年 | 6:00~22:00 |
旧王宮、常設展「プラハ歴史物語」、聖イジー教会、城の衛兵に関する展示、黄金の小路、ダリボルカ塔、プラハ城写真ギャラリー | |
夏季(4/1~10/31) | 9:00~17:00 |
冬季(11/1~3/31) | 9:00~16:00 |
聖ヴィート大聖堂 | |
夏季(4/1~10/31) | ・大聖堂:月曜~土曜9:00~17:00、日曜12:00~17:00 ※最終入場は16:40 ・南塔:10:00~18:00 ※最終入場は17:30 |
冬季(11/1~3/31) | 大聖堂:月曜~土曜9:00~16:00、日曜12:00~16:00※最終入場は15:40 ・南塔:10:00~17:00 ※最終入場は16:30 |
プラハ城庭園 | |
4月~6月/9月 | 10:00~19:00 |
7月~8月 | 10:00~20:00 |
3月/10月 | 10:00~17:00 |
11/1~11/12 | 10:00~16:00 |
11/13~2/28 | 閉園 |
改装工事やイベントなどで一部施設が閉まる場合もあるので、最新情報については公式サイトで確認をお願いします。
プラハ城に行く現地オプショナルツアーも!
自力でプラハ城に行くのが不安という方や、日本語ガイドの説明を聞きながらお城を回りたいという方は、現地オプショナルツアーを検討するといいかもしれません。
プラハ城の入場チケットがついてるツアーなら、購入の列に並ぶ手間も省けます。
日本語ガイド付きの人気ツアーはこちら。
半日でプラハ城(入場観光)を含む多数のスポットを回れるので、効率的です。
ガイドと一緒にトラムに乗れるので、トラムに乗りたいけど自力ではちょっと不安…という方にも安心。
また日本語ガイド付きのプライベートツアーもあります。
>【プライベートツアー】プラハ市内&プラハ城入場 観光ツアー<昼食付/日本語/プラハ発>
プラハ城の入場観光付きで、更には市民会館や旧市街広場、カレル橋を含む観光スポットを貸切チャーターで回ります。
プラハ城を観光するツアーは他にも多数あります。いろいろチェックしてみてくださいね。
まとめ
世界最大級に大きいプラハ城なだけあって、本当に見どころ満載ですね!
計画的に観光しないとあっという間に時間が過ぎてしまうので、事前にしっかり計画して効率的に回るのがオススメです。
それでは、プラハ城を楽しんできてくださいね!
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