バンコクの地下鉄(MRT)完全ガイド!路線図、料金、乗り方など徹底解説!

※原文:ニコラ 和訳:エナ

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チャオ!イタリア人トラベラー、ニコラです!
「バンコクの地下鉄ってどんなもの?路線図、料金や乗り方は?」と思ってるなら、この記事は必読だよ。

バンコクの地下鉄はMRTって呼ばれている。
MRTは市内中心地を回るのにとても便利だし、BTSスカイトレイン(高架鉄道)や空港線への乗り換えもできる。

渋滞が多いバンコクだから、地下鉄には本当に助けられたよ。
多くの観光地に簡単にアクセスできるし、渋滞にハマることが多いタクシーよりも速く移動できるしね。

そんなバンコクの地下鉄(MRT)の路線図や乗り方、チケット、MRTカードについて解説しようと思う。

バンコクの地下鉄(MRT)ってどんなもの?

バンコク観光 MRT(地下鉄)の駅構内

バンコクの地下鉄はMRTと呼ばれていて、市内中心部を通るのはブルーラインのみだ。
地下鉄だと市内を速く安く移動できるし、タクシーと違って渋滞にハマる心配が無いからとても快適だよ!

バンコクのタクシーはとても安いけれど、渋滞が多発するのが問題だよね。
特にサイアム、シーロム、アソーク周辺のピークタイムの渋滞はすごいものだよ。

だからバンコクでは地下鉄やBTSが大活躍する!
三大寺院ならMRTでアクセスできるしサイアムやスクンビット、トンローにはBTSが走っているから、両方使い分けることになるだろう。

バンコクの地下鉄の特徴を下記に簡単にまとめているよ。

・地下鉄はMRTもしくはメトロと呼ばれている。MRTは「Mass Rapid Transit network」の略。
・ブルーライン、パープルライン、ピンクライン、イエローラインの4路線がある。
・旅行者が主に使うのは市内中心地を通っているブルーライン。合計38駅。
4~7分間隔で運行(時間帯による)
・チケットは各駅のチケットオフィスや券売機で購入できる。
BTSと空港線に接続できる駅がある。

それでは次のセクションから路線図やチケット、乗り方などについて詳しく説明していこう。

ちなみに自力で電車に乗って観光する自信が無ければ、現地ツアーなどを利用するのも一つの手だよ。

バンコクの現地ツアー一覧はこちら

バンコク地下鉄(MRT)の路線図。カタカナ表記も!

MRTの路線図は各駅で見ることができて、タイ語と英語の二言語で表記されている。
読み方が複雑な駅も多くあるから、僕の方で英語の路線図にカタカナ表記を加えてみたよ。

ぜひこの路線図をプリントアウトして旅行に役立てて欲しい。
路線図の水色の線がMRTブルーラインだ。

バンコク観光 MRT(地下鉄)、BTSスカイトレイン、空港線の路線図

このマップにはMRTの他に、BTSスカイトレインの2路線やARL(空港線)も含まれているよ。

MRTブルーライン
MRTパープルライン
・BTSスクンビット線
・BTSシーロム線
・ゴールドライン
・BRTバス・ラピッド・トランジット
・ARLエアポート・レール・リンク
丸いMマーク:MRTのBTS・ARLへの乗り継ぎ案内

チケットオフィスで券を買う時なんかに、この路線図のカタカナを参考にしてね!

MRTの公式サイトから路線図をダウンロードすることもできる。

バンコクの地下鉄(MRT)のチケットの種類と料金

バンコク観光 MRT(地下鉄)の電車の中

バンコクの地下鉄のチケットには次の二種類がある。

1. 1回乗車券(トークン)
2.MRTカード
3.クレジットカードのタッチ決済

過去にはMRTの1日乗り放題券もあったみたいだけど、残念ながら今は無くなってるみたいだ。
その代わりに、MRTカードという日本でいうSUICAのような交通系ICカードがある。

それでは1回乗車券とMRTカードについて、それぞれ説明していこう。

MRTの1回乗車券について

バンコク観光 MRT(地下鉄)のトークン切符

1回乗車券はトークンになっていて、丸いプラスチック状のチケットなんだ。
観光客はこの1回乗車券を一番よく使うことになるだろう。

詳細は以下。

・料金:17バーツ(約70円)~70バーツ(約300円)。17バーツが最低料金で、目的地までの距離によって料金が加算される。上限は70バーツ。
・磁気トークンチケットで、購入した当日のみ使える。

気をつけたいのが、チケットオフィスでも券売機でも、チケットを買うのにかなり並ぶ時があるということだ。
だからトークンを購入する際は、予定より早めに出かけた方がいい。

次のセクションで詳しく説明するけれど、MRTカードなら毎回チケットを買う必要は無いから並ぶ手間は省けるよ。

MRTカードもある!料金や使い方は?

MRTカードとは?

バンコク観光 MRT(地下鉄) MRTスマートカード

もしバンコクに3~4日以上いる予定で、MRTを主に利用するのであればMRTカードを使うのもいいだろう。
MRTカードさえあれば毎回チケットを買うために長い列に並ぶ必要は無くなるよ。

MRTカードはICカードで、上述のように日本のSUICAのようなものだ。
チャージさえしておけば駅に着いたら改札に直行できるから、快適だよ。

ただ残念ながらこのMRTカードはBTSスカイトレインやバスには使えない
地下鉄でのみ利用ができるカードだから注意してね。

MRTカードの料金

発行時にかかる料金は合計180バーツ(約750円)で、内訳は下の表のようになる。

カード発行手数料30バーツ(約130円)
デポジット料金(カード返還時には返金される)50バーツ(約220円)
初回チャージ料金(地下鉄利用に使える)100バーツ(約450円)
合計180バーツ(約800円)

内訳の中の「初回チャージ料金100バーツ」は地下鉄を利用する際に使えるチャージだから、料金は実質80バーツだね。

またデポジット(保証金)の50バーツはカードを返還する際に返金される。

チャージは各MRT駅のチケットオフィスですることができ、チャージの最小金額は100バーツだ。

バンコクの駅員さんたちは「Charge(チャージ)」じゃなくて「Top Up(トップアップ)」って言ってるみたいだったよ。
だからチャージが通じなかったらトップアップって言ってみてね。

またMRT駅構内にある新型の券売機やチャージ機、セブンイレブンなどのコンビニなどでもチャージすることができる。

ちなみにMRTカードを使っても地下鉄の利用料金は通常料金の通りで、特に割引とかは無い。

MRTカードの購入場所

MRTカードは地下鉄の各駅のチケットオフィスで買うことができる。必要書類などは特に無い。

カードの購入や使用の際に名前の確認はしないから、このカードは誰でも使うことができる。

有効期限が10年間だから、バンコクリピーターなら何回でも使えてお得だね。

MRTカードのチャージ残高は返金される?

帰国するまでに使いきれなかったチャージ残高と保証金の50バーツは返金可能だ。

返金が300バーツ未満の場合は駅の窓口で返金してもらえる。
300バーツ以上の場合は基本的にタイの銀行を利用した銀行送金での返金となる。

ただ駅員さんに聞いてみたら300バーツ以上でタイの銀行口座がない場合は窓口で相談してと言われたから、おそらく窓口で対応してくれるんじゃないかな。

はっきり窓口で対応可能だと言われたわけじゃないから、300バーツ未満の返金額になるように調整した方が無難かもね。

また、もしMRTカードに傷や破損などがあった場合は保証金の50バーツが返金されないから気を付けよう。

MRTはクレジットカードのタッチ決済も使える!

バンコクのMRT(地下鉄)  駅構内のVISA決済の広告

MRTではVISAカードやマスターカードなどのクレジットカードのタッチ決済も使えるんだ!

切符やMRTカードを買う必要がないからすごく手軽だね。
改札でクレカをタッチすればいいだけ!

しかも海外事務手数料はかからない。
でも、為替手数料はかかるっぽいからこの点は注意してね。

僕自身、一度クレカのタッチ決済を試してみたんだけど、17バーツ(当日のレートで72円)だったのにあとでクレカの明細を確認すると78円になってたんだ。

だから為替手数料が加算されたんだと思う。
まあ大した金額じゃないからMRTをめちゃくちゃ頻繁に利用するわけじゃないなら、気にしないでいいと思うけどね。

個人的にはそれよりもセキュリティ面の方が心配に感じたかな。
MRTに乗るたびにクレカを取り出すのはそれだけ紛失や盗難の可能性が上がるってことだから、使うときは注意しよう。

バンコクの地下鉄(MRT)のチケット購入方法

地下鉄のチケットは、上述のように駅のチケットオフィス、もしくは券売機で買うことができるんだ。

なお、MRTカードの場合はチケットオフィスでのみ販売されてるよ。

チケットオフィスでチケットを買う方法

バンコク観光 MRT(地下鉄) チケットオフィス

もしタイ語もしくは英語が話せるのであれば、駅構内のチケットオフィスで切符を買うといいだろう。
チケットオフィスのスタッフは皆親切だから、君を快く助けてくれるよ。

路線図上の行きたい駅を指さすか、もしくは駅の名前を伝えてみて。
そしたら値段を教えてくれるから、支払ってトークンチケットをもらおう。

MRTカードの場合

・MRTカードを購入:MRTカードを購入するなら、「I buy MRT card」や「MRT card, please」と言えば伝わるよ。
・MRTカードをチャージす:MRTカードをチャージする場合は、「Top up(トップアップ)」と言えばOKだ。

券売機で切符を買う方法

券売機は各MRT駅にあり、6時~24時の間に利用できる。

注意したいのが、券売機で購入する場合は硬貨とお札のみ利用可能でクレジットカードは使えないということだ。

新型と旧型の券売機があるけれど、新型を使って券売機の使い方を説明していくね。

券売機の言語はタイ語と英語表示ができて、使い方は簡単だ。
では一緒に使い方を見てみよう。

STEP1.まず「English」をタップしたら、「Blue Line」をタップしよう。

バンコクのMRT(地下鉄) 券売機の使い方

下図のように「Blue Line」をタップ。

バンコクのMRT(地下鉄) 券売機の使い方

STEP2.目的の駅をタップしよう。ここではスクンビット駅で進めていくよ。

バンコクのMRT(地下鉄) 券売機の使い方

STEP3.駅をタップすると、現在地の駅と目的地の駅、および料金が画面右側に表示される。

バンコクのMRT(地下鉄) 券売機の使い方

STEP4.硬貨もしくはお札を挿入して支払おう。下の画像の矢印の部分だ。

バンコクのMRT(地下鉄) 券売機の使い方

STEP5.トークンが出てくるから、忘れずに取り出してね。券売機の下部から出てくるよ。

バンコクのMRT(地下鉄) 券売機の使い方

以上、簡単だろう?
旧型の券売機の使い方も新型とほとんど同じだ。

地下鉄(MRT)の乗り方

ここでは、MRTの乗り方の流れを説明しよう。
バンコクの地下鉄は日本と似たような感じだから、そんなに心配しないでいいよ。

地下鉄の駅は、街中では青い「M」のマークの案内標識で表示される。
一部の駅はデパートやホテル直結だ。

バンコク観光 MRT(地下鉄) 案内標識

駅構内に入る前には、セキュリティチェック(手荷物検査)がある場合もある。武器や爆発物を所持して無いかのチェックだ。
セキュリティがしっかりしてるから安全だね!

バンコク観光 MRT(地下鉄) セキュリティチェック

駅構内は下の画像のような感じだよ。
改札の隣にチケットオフィスがあって、案内標識は全てタイ語と英語の二言語で表示されてるんだ。

バンコク観光 MRT(地下鉄) 駅構内

上述のように、ピーク時にはかなり並ぶ場合もあるから、時間に余裕を持って来てほしい。
通常、券売機に並ぶ列とチケットオフィスに並ぶ列の二種類があるから、間違えないように並んでね。

すごく混んでる時は、チケットオフィスに並ぶことをオススメするよ。
チケットオフィスの方が回転が速いことが多いんだ。

バンコク観光 MRT(地下鉄) 券売機に並ぶ列

改札の通り方は、1回乗車券(トークン)とMRTカードで多少異なる。

トークンチケットの場合

・改札に入る:改札のセンサー部分にトークンをかざすと改札のゲートが開く
・改札から出る:改札の挿入口にトークンを挿入し、改札から出る。トークンは回収される

MRTカードの場合

・改札に入る:センサー部分にカードをかざすと改札のゲートが開く
・改札から出る:センサー部分にカードをかざすと改札のゲートが開く

不安になったら周りの人がどうしているか見てみるといいよ!マネすればいいだけだ。

バンコク観光 MRT(地下鉄) 改札

改札を通ったら、乗り場に行って電車に乗ればOKだ!
逆方向に行っちゃうと大変だから、乗り場に行く前に方面を確認してね。

乗り場の手前に方面や路線に関する案内図が必ずあるよ。

MRT(地下鉄)の時刻表と始発・終電

バンコクMRTの始発と終電は以下の通りだ。

MRT「ブルーライン」
始発の時間終電の時間運行間隔
6:0024:00約4~7分
MRT「パープルライン」
始発の時間終電の時間運行間隔
月~金5:3024:00約6~9分
土日祝6:0024:00約6~9分

始発と終電は駅によって変わるけど、6時~24時の間になる。

各駅ごとの始発と終電は、次のバンコクMRT公式アプリで簡単に確認ができるから、見てみてね。

・Google Play:Bangkok MRT
・App Store:Bangkok MRT

MRTとBTSスカイトレイン間の乗り換えは可能?

BTSスカイトレインとは、バンコクの高架鉄道のことだ。
旅行者は市内の移動でBTSとMRTを使い分けることになるだろう。

残念ながら現状ではMRTとBTSを一つの切符で乗り継ぐことはできない。
それぞれ別の会社が運営してるから、別の切符が必要になる。
だから例えばMRT→ BTSに乗り継ぐ際は、MRTを出てBTSの駅で新たに切符を買って、電車に乗ることになる。

ちなみにBTSに乗り継げるMRT駅が5か所あるんだ
路線図ではBTSに乗り継ぎができる駅は、青い「M」のマークが表示されているよ。

BTSとの接続が分かるようになってるから、確認してみてね。

下表に乗り継ぎができる5つの駅をまとめてるよ。
BL13やN8というのは駅番号のことで、すべての駅には駅番号がふられている。

MRTの乗り換え可能駅 ⇔ BTSの乗り換え可能駅
チャトゥチャック公園駅(BL13 Chatuchak Park)⇔スクンビット線 モーチット駅(N8 Mo Chit)
パホンヨーティン駅(BL14 Phahon Yothin)⇔スクンビット線 ハーイェクラットプラオ駅(N9 Ha Yaek Lat Phrao)
スクンビット駅(BL22 Sukhumvit)⇔スクンビット線 アソーク駅(E4 Asok)
シーロム駅(BL26 Si Lom)⇔シーロム線 サラデーン駅(S2 Sala Daeng)
バーンワー駅(BL34 Bang Wa)⇔シーロム線 バーンワー駅(S12 Bang Wa)

旅行者にとって便利なのは市内中心部にあるスクンビット駅⇔アソーク駅と、シーロム駅⇔サラデーン駅だろう。

これらの駅の近くに宿泊するとBTSとMRT両方にアクセスできるから、交通の便が抜群で宿泊地としてもすごくオススメだよ!
詳しくは「バンコクのおすすめホテル21選!立地・コスパ・高評判がそろった優秀ホテルを厳選」の記事を参考にしてね。

BTSスカイトレインのチケットや乗り方については、「バンコクのBTS完全ガイド!路線図、料金、乗り方など徹底解説!」の記事に詳しく書いてるよ!

MRT(地下鉄)の観光の便利な駅は?

地下鉄の駅はたくさんあるけれど、その中でも特に観光に便利な駅は以下だろう。

解説
スクンビット(Sukhumvit)駅BTSアソーク(Asok)駅に接続でき、サイアムやトンローへのアクセスもよく交通の便が抜群!人気のレストランやショップ、マッサージ店も多い
シーロム(Silom)駅BTSサラデーン(Saladaeng)駅に接続できる。一流ホテルが集まるハイソなエリアで人気レストラン、アフタヌーンティーやルーフトップバーを楽しめる
ペッチャブリー(Phetchaburi)駅エアポートレールリンク(空港線ARL)への乗り換え駅
サナームチャイ(Sanam Chai)駅ワットプラケオやワットポーの最寄り駅
ガムペーンペット(Kamphaeng Phet)駅チャトゥチャックウィークエンドマーケットの最寄駅
バーンパイ(Bang Phai)駅ワットパクナムの最寄駅
バンスー(Bang Sue)駅タイの主要鉄道駅に接続できる。アユタヤに行く電車が出ている

MRT(地下鉄)を利用する際の注意点

注意点

・券売機で切符を購入したいなら、硬貨を準備しておこう。お札だとお釣りが細かくて面倒なことがある
・朝や夕方などのピークタイムの際は券売機もチケットオフィスもかなり並ぶ場合がある。時間に余裕を持って行動しよう。
・混んでいる駅構内や電車の中ではスリに注意。ショルダーバッグは斜め掛けにし、リュックは前に持つなどして対策しよう。
・基本的には駅構内にトイレは無い。トイレはホテルで済ませておこう。
・タイでは僧侶をよく見かけるが戒律上、僧侶は女性に触れることができない。電車内では隣に座らないように注意しよう。

まとめ

僕たちがバンコクに行った際はMRTとBTSを本当によく利用したよ。
渋滞にハマりやすいタクシーと比べると、速く移動できて時間が節約できるのがよかった。

ただしMRTとBTSの乗り換えは結構歩かないといけない場合もあるから注意してね。
MRTとBTSの乗り継ぎが一枚の切符でできない点が残念だよね。将来的に共通の切符になればいいんだけど。

MRTは想像してたよりもずっと清潔で快適だったよ。
バンコクではMRT、BTSとタクシーを使い分けて効率よく観光してね!

もし自力で電車に乗って観光する自信がないという人は、現地オプショナルツアーも検討してみてね!

バンコクの現地ツアー一覧はこちら

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