ベネチアのムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を1日で回る!離島巡りの旅

※原文:ニコラ 和訳:エナ

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チャオ!イタリア人トラベラー、ニコラです!

ベネチアはラグーンに浮かぶ多数の島の中の一つで、ベネチア周辺にもたくさんの離島があるってことを知ってるかな?
その中でも特に有名で観光客に人気なのがムラーノ島、ブラーノ島とトルチェッロ島だ。

もしベネチアに2日以上滞在するなら、絶対にこの3つの島も回らないといけないよ!
美しい島々であることはもちろんのこと、ベネチアの文化や起源、歴史を知るためにも重要な場所だ。
3つの島々はそれぞれ個性的で趣が違う。美しい小道の数々やカラフルな景色に、恋に落ちてしまうだろう!

この記事ではこれらの3つの島全てを1日で回る方法を説明しようと思う。

行き方にはベネチアの公共交通機関である水上バス「ヴァポレット」を使う方法と、現地ツアーiconを使う方法がある。

結論からいうと、自由に自分のペースで回りたいなら水上バスがいいだろうし、現地の交通機関を使うことに不安を感じる人には現地ツアーの方がオススメだ。

詳しくはこの記事を読んでね!

ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島の地図

まずはこの地図でベネチア本島とムラーノ島、ブラーノ島、トルチェッロ島の位置を確認してみてね。

①ベネチア本島 ②ムラーノ島 ③ブラーノ島 ④トルチェッロ島

ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島について

前述のように、3つの島はそれぞれ違う特色や趣がある。ここではその特色について少しお話しよう。

ベネチアングラスの島!ムラーノ島!

ベネチアの離島巡り ムラーノ島

ムラーノはベネチアのラグーンの中で最も人気の島の一つで、小さなベネチアのような場所だ。
ベネチアングラスの工房がたくさん集まっている島として、世界的に有名だよ。

ムラーノ島は美しいクリスタルガラスを長年製造してきた。
その歴史は10世紀頃にベネチア人の商人たちが東洋からガラス製造技術を持ち帰って以来、ずっと続いてる。

ムラーノ島には至る所にガラス工房があるから、伝統的な製法でガラス作りをする職人たちの素晴らしい技を見ることができる。
もし時間が十分にあるならガラス博物館にも行ってみるといいよ。

ベネチアングラスを扱っているお店がたくさんあるから、すばらしいお土産も見つかるだろう。

ムラーノ島については、この記事で詳しく書いているよ。

ベネチア・ムラーノ島はガラス工房の島!ベネチアングラスを堪能しに行こう!

カラフルな街並みのブラーノ島!

ベネチアの離島巡り ブラーノ島

もしかしたらテレビや雑誌、ネットなんかでこのブラーノ島のカラフルな街並みを見たことがあるかもしれないね。

この漁業が盛んな島では、カラフルでポップな家々が並び立っているんだ。
レッド、イエロー、ブルー、グリーン・・・想像し得る限りのあらゆる色の家が立っている。

この独特でキュートな景観に感動することだろう。
超フォトジェニックだから写真撮影が楽しい場所だ。

ブラーノ島のもう一つの特徴は、伝統的なレース編みだ。
ぜひ散策がてら、お店の高品質なレースを見て回ってブラーノ島の活気ある集落を楽しんでほしい。

ブラーノ島については、この記事で詳しく書いているよ。

ベネチアのブラーノ島はカラフルな絶景の街!行き方と伝統レース編みなど見所情報

ベネチア発祥の地トルチェッロ島!

ベネチアの離島巡り トルチェッロ島

トルチェッロ島はベネチアが最初に帝国を築いた場所で、ベネチア発祥の地だ。
この小さな島にはぶどう園、古代の大聖堂や有名な悪魔の橋(Ponte del Diavolo)なんかがある。

僕はこの美しい場所のことを思い出すと、「静か」「まったりできる」「アンティーク」って言葉が浮かんでくる。

ちなみに20世紀の有名小説家アーネスト・ヘミングウェイはかつて度々トルチェッロ島を訪れて、「ロカンダ・チプリアーニ(Locanda Cipriani)」っていうホテルに泊まっていたそうだ。

トルチェッロ島については、この記事で詳しく書いているよ。

ベネチア発祥の地・トルチェッロ島へ!ベネチア人による行き方・見所まとめ

ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を回る際の所要時間

ベネチアの離島巡り ブラーノ島の景色

この3つの島々を全て回るんなら、次のような順序で回るのが一般的だ。

①ムラーノ島 → ②ブラーノ島 → ③トルチェッロ島

ささっと回るなら、4時間もあれば3つの島を回ることができる。
もし時間が無くなったら、トルチェッロ島は飛ばしてもいいだろう。

所要時間は、

・ブラーノ島:1時間
・ムラーノ島:1時間
・トルチェッロ島:30分

と思っておけばいいよ。

十分な時間があるなら5-6時間かけるとゆっくり楽しめるだろう。
どの島も本当に素晴らしく美しいから、僕としてはぜひ時間をかけて回ってほしいと思ってるよ。

自力で行くなら水上バス(ベネチアの公共交通機関の船のことで「ヴァポレット」と呼ばれている)で回ることになるから、効率的に回るために事前に次の島に行く水上バスの時間をチェックしておこう。

水上バスの利用方法詳細については「ベネチア水上バス・ヴァポレットの乗り方!路線図・チケット・料金まとめ」で読んでほしい。

次のセクションでは水上バスで3つの島を回る方法や、それぞれの水上バスの所要時間を説明しようと思う。

水上バスでムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を回る方法

ベネチアの離島巡り ブラーノ島の景色

3つの島を回る現地オプショナルツアーiconもあるけれど、自力で行けばより自由に過ごすことができるだろう。

でも水上バスはちょっと複雑だし慣れてないと難しいかもしれないから、自信が無い人はツアーを使った方がいいかも。
安価なツアーもたくさんあるからぜひあとのツアーについてのセクションも読んでみてね。

前述のように時刻表を前もって確認しておいて、グーグルマップの助けも借りよう!

繰り返しになるけれど、「ムラーノ島」→「ブラーノ島」→「トルチェッロ島」の順序が一番効率的だよ。

ベネチアからムラーノ島に行く!

ベネチアの離島巡り ヴァポレット

まずベネチアからムラーノ島に行こう。ムラーノ島の水上バスのターミナルは、

・ ムラーノ・コロンナ(Murano Colonna)
・ ムラーノ・ファロ(Murano Faro)

の2つがある。2つと言っても歩いて8分の距離だから、どちらのターミナルで降りてもそう変わらないよ。

各ターミナルの位置は下の地図で見てね。

①ムラーノ・コロンナ(Murano Colonna) ②ムラーノ・ファロ(Murano Faro)

ベネチア本島から上記のムラーノのターミナルに行くには、主に次の3ヵ所の乗り場がある。

厳密に言うともっとあるけど、キリがないからメインの3か所だけ解説するよ。
ホテルの場所によってどこを利用するか決めてね。

地図番号については下の地図を参考にしてほしい。

水上バスターミナル地図番号説明
フォンダメンテ・ノーヴェ(Fondamente Nove)①と②ベネチア歴史地区の北側で、ラグーンに面した水上バスターミナル
フェローヴィア(Ferrovia)③と④サンタルチア駅の目の前の水上バスターミナル
ピアッツァーレ・ローマ(Piazzale Roma)⑤と⑥ピアッツァーレ・ローマのバス停近くの水上バスターミナル

①フォンダメンテ・ノーヴェ ②フォンダメンテ・ノーヴェ ③フェローヴィア ④フェローヴィア ⑤ピアッツァーレ・ローマ ⑥ピアッツァーレ・ローマ

上記3つの水上バスターミナルはとても大きくて、同じターミナルの中で路線によって複数の乗り場に分かれているんだ。
だから①②と③④、⑤⑥はそれぞれ同じターミナルだけど、違う乗り場だから地図上の位置を分けている。

これから乗り場や路線(Line番号)についても詳しく説明していくからよく読んでね。
ターミナルの各乗り場には、Line番号が記載された電光掲示板があるから、それを見て乗り場を確認すると安心だよ。

フォンダメンテ・ノーヴェから乗る場合

フォンダメンテ・ノーヴェ(Fondamente Nove)からムラーノ島に行く場合は、次の方法がある。

地図上の乗り場①:水上バスのLine4.1もしくはLine4.2に乗る
地図上の乗り場②:水上バスLine12もしくはLine13に乗る

Line4.1もしくは4.2に乗った場合は、両方とも10分で ムラーノ・コロンナに着く。
また、Line12もしくは13に乗った場合は、9分で ムラーノ・ファロに行ける。

フェローヴィアから乗る場合

サンタルチア駅目の前のフェローヴィア(Ferrovia)からムラーノ島に行く場合は、次の方法がある。

地図上の乗り場③:水上バスのLine3に乗る
地図上の乗り場④:水上バスLine4.2に乗る

Line3「Diretto Murano(ムラーノ直行)」に乗った場合は、17分で ムラーノ・コロンナに到着だ。ムラーノ・コロンナの後にムラーノ・ファロにも停まるよ。

Line4.2でも行けるけど、各停だからLine3よりも遅くなる。

ピアッツァーレ・ローマから乗る場合

ピアッツァーレ・ローマ(Piazzale Roma)からムラーノに行く場合は、次の方法がある。
フェロヴィーアから乗る場合と同じLineだよ。

地図上の乗り場⑤:水上バスのLine3に乗る
地図上の乗り場⑥:水上バスLine4.2に乗る

各ラインの説明については、上述の「フェローヴィアから乗る場合」を参考にしてほしい。

ムラーノ島からブラーノ島に行く!

ムラーノ島からブラーノ島に行く水上バスには、上述のムラーノ・ファロから乗ることができる。

Line12の水上バスに乗ったら、30分でブラーノ島に着くよ。

「Burano」って書いてるターミナル(下の地図の船アイコン)に着いたら降りてね。

ブラーノ島からトルチェッロ島に行く!

ブラーノ島の観光が済んだら、到着した時と同じ水上バスの乗り場に行こう。
ここからトルチェッロ行きの水上バスも出ている。

来た時と同じLine12に乗ったら、トルチェッロ島までは5分ほどだ。

「Torcello」って書いてるターミナル(下の地図の船アイコン)に着いたら降りてね。

トルチェッロ島からベネチアに帰る!

トルチェッロ島からベネチアに戻る時は、到着した時と同じ水上バスの乗り場から、Line12に乗ってね。

この水上バスはベネチアのフォンダメンテ・ノーヴェ(Fondamente Nove)に到着する。

ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を回る際の料金は?

ベネチアの離島巡り ブラーノ島

自力で水上バスを利用して3つの島を回るんなら、かなりリーズナブルな料金で行ける。

水上バスの料金はかかるけれど、各島には無料で入れるからね。
水上バスの料金は、

・1回乗車券:9.5ユーロ
・24時間乗り放題チケット:25ユーロ

のようになってる。

一回乗車券は9.5ユーロで、75分間有効かつ時間内なら乗り換えも可能だ。
でも3つの島を回るなら24時間乗り放題のチケットを購入した方が安くなるよ。

旅行予約サイトのKKdayから、水上バスの1日/2日/3日パスなどを日本語で事前予約購入できる。

KKday ベネチア水上バスツーリストパス

水上バスの料金詳細については、「ベネチア水上バス・ヴァポレットの乗り方!路線図・チケット・料金まとめ」で詳しく説明しているから読んでみてね。

3つの島を回る現地オプショナルツアー

自力で行く自信が無い人や気楽に旅をしたい人には現地オプショナルツアーをオススメするよ。

3つの島を巡るツアーを利用すれば、時刻表や水上バスの乗り方を考えずにすむから安心して離島めぐりを楽しめる。

かなりリーズナブルなツアーもあるし、日本語ガイド付きのツアーなら各島の歴史や重要なスポットについて説明を聞くこともできる。
またムラーノ島でガラス工房の見学やガラス作り体験ができるツアーなんかもあるんだ。

3島を巡る人気ツアーはこちら。

ヴェネツィア 離島めぐりツアー ムラーノ島&ブラーノ島&トルチェッロ島 <日本語アシスタント>icon

日本語アシスタントと一緒に上記の島を回れるツアーだ。
ムラーノ島とブラーノ島のみ回るプランか、もしくは3島すべて回るプランかのどちらかを選べる。

水上バスが難しそう、不安と思う人はツアーも検討してみてね。

ブラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島 現地ツアー一覧icon

ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を回る際のアドバイス

ベネチアの離島巡り ブラーノ島

自力で3つの島を回るなら、8:30~9:00amぐらいにはベネチアを出ることをオススメするよ。

そしたら水上バスの乗り場を探すのに迷ってもたっぷり時間があるし、チケットを購入するのに少し時間がかかった場合も安心だ。

現地オプショナルツアーで行く場合は、だいたい朝9時頃の出発になると思う。
ツアーの方が朝ゆっくりめに出れるだろう。

まとめ

ベネチアの離島巡り ブラーノ島とニコラ

僕はベネチアの家庭に生まれたから、子どもの頃からよくこれらの島についての色んなストーリーを聞かされて育ったよ。

家にはムラーノ産のガラスの灰皿やブラーノ島のカラフルな景色の写真があるし、トルチェッロに鴨狩りに行く友人もいる。

一番驚くべきことは、3つの島はそれぞれとても近い場所にあるのに全く違う趣を持っているということだ。
各島にユニークな個性があるからこそ、島巡りの旅はより意義のある素晴らしいものになるだろう。

この離島巡りの旅から、ニコニコのいい笑顔で帰ってきた旅行者たちをたくさん見てきたよ。
さあ、これ以上言う必要はないね。よい旅を!

ブラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島 現地ツアー一覧icon

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