ベネチア発祥の地・トルチェッロ島へ!ベネチア人による行き方・見所まとめ
※原文:ニコラ 和訳:エナ
チャオ!イタリア人トラベラー、ニコラです!
ベネチア発祥の地とも呼ばれる島「トルチェッロ島」を知ってるかな?
この島はベネチアで最も古くから人々が住み着いた場所なんだ。
この島に来ると、かつて最初のベネチア人たちが暮らしていた時代にやってきたかのように感じるよ。
島の景色は古代ローマ帝国の頃のままで、ベネチアの原風景を楽しめる場所だ。
静かで少しメランコリックで、数々の伝承や見所があり、アッティラの王座(Trono di Attila)や悪魔の橋 (Ponte del Diavolo) などのスポットも楽しめる。
この記事ではそんなトルチェッロ島の見所や、ベネチアからの行き方をまとめている。
トルチェッロ島への行き方にはベネチアの公共交通機関である水上バス「ヴァポレット」を使う方法と、現地ツアーを使う方法がある。
結論からいうと、自由に自分のペースで回りたいなら水上バスがいいだろうし、現地の交通機関を使うことに不安を感じる人には現地ツアーの方がオススメだ。
詳しくはこの記事を読んでね!
1. トルチェッロ島はベネチアが誕生した島!
2. トルチェッロ島の伝説の悪魔の橋
3. アッティラの王座に座ってみよう!
4. トルチェッロ島のサンタ・マリア・アッスンタ聖堂と博物館
5. ベネチアからトルチェッロ島への行き方
6. トルチェッロ島に自力で行く際の料金は?
7. トルチェッロ島に行く現地オプショナルツアーも!
8. まとめ
トルチェッロ島はベネチアが誕生した島!
トルチェッロ島はベネチア本島からは船で50分ほど、カラフルな家々が有名なブラーノ島からは船で5分ほどで行ける島なんだ。
上述のようにベネチア人たちが最も古くから暮らし始めた場所で、ベネチア発祥の島とも言える。
ベネチアを取り囲むラグーン内で一番古い建物である「サンタ・マリア・アッスンタ聖堂 (Basilica di Santa Maria Assunta)」もこの島にある。
とても静かでまったりできて、はるか古代の景色が目に浮かぶような場所さ。
とても小さな島だから、急げば1時間以内で回ることができるだろう。
ここで逸話を一つご紹介しよう。
20世紀を代表する小説家アーネスト・ヘミングウェイはかつて度々トルチェッロ島を訪れて、「ロカンダ・チプリアーニ(Locanda Cipriani)」っていうホテルに泊まっていたんだよ。
このホテルのレストランにはエリザベス女王やダイアナ妃も訪れたことがあるんだ。
ぜひこのレストランでランチでもしてみてね!
ここからはトルチェッロ島の見所を紹介しようと思う。まずは下の地図で場所を確認してほしい。
トルチェッロ島の伝説の悪魔の橋
トルチェッロ島の水上バスを降りて島の見所が集まっている広場に向かって行くと、右手に奇妙な橋が見えるだろう。
これがトルチェッロ島でとても有名な悪魔の橋 (Ponte del Diavolo)だ。
この橋はベネチアの他の多くの橋と違って、欄干(人が落ちるのを防止するための両側の柵)がない。
とても独特な形だよね。
「悪魔の橋」という名前は、ある女性が死んだ恋人を生き返らせるために悪魔と契約を交わしたという伝説から由来している。
この伝説上で、女性が悪魔と落ち合って恋人を蘇らせた場所がこの橋なんだよ。
トルチェッロ島の人々は今でもこの伝説を語り継いでいて、この悪魔の橋は観光客に人気の撮影スポットなんだ。
ぜひこの橋と一緒に写真を撮ってみてね!
アッティラの王座に座ってみよう!
トルチェッロ島で一番重要なスポットの一つは、このアッティラの王座(Trono di Attila)だろう。
この石造りの椅子は、広場の一角に置かれている。
アッティラの王座は、かつてフン族の王だったアッティラ王が使っていたものと言われているんだ。
ぜひこの椅子に座って、王様気分を味わってみてね!
トルチェッロ島のサンタ・マリア・アッスンタ聖堂と博物館
サンタ・マリア・アッスンタ聖堂 (Basilica di Santa Maria Assunta)はベネチアのラグーン内では最古の建物だ。
もともとは7世紀に建てられた大聖堂なんだけど、聖堂内では12~13世紀に作られた素晴らしいビザンチン様式のモザイクを見ることができる。
素晴らしいラグーンの展望やトルチェッロ島の景観を見たいのであれば、この大聖堂の塔に上ることをオススメするよ。
また、ここには大聖堂博物館(Museum of the Basilica)もあるから興味があれば行ってみてね。
この大聖堂の隣には五角形の柱廊が特徴的なサンタ・フォスカ教会(Chiesa di Santa Fosca)もある。
・営業時間:毎日10.30 am – 6 pm、最終入館5.30 pm
・チケット
>教会:5ユーロ
>教会 + 博物館のコンビチケット:8ユーロ
(※2022年6月改稿時の料金)
ベネチアからトルチェッロ島への行き方
トルチェッロ島には水上バス(「ヴァポレット」と呼ばれる公共交通機関の船)でアクセスできるんだけど、多くの人は近くにある「ブラーノ島」や「ムラーノ島」も一緒に回るんだ。
3島を全て回ろうと思っているんなら、この記事「ベネチアのムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を1日で回る!離島巡りの旅」で行き方を確認して欲しい。
もしベネチアから直接トルチェッロ島に行くなら、次の3つの水上バスターミナルからトルチェッロ島行きの船が出てるよ。
ホテルの場所によってどこを利用するか決めてね。
ターミナルの場所と地図番号については下の地図を参考にしてほしい。
水上バスターミナル | 地図番号 | 説明 |
---|---|---|
フォンダメンテ・ノーヴェ(Fondamente Nove) | ①と② | ベネチア歴史地区の北側で、ラグーンに面した水上バスターミナル |
フェローヴィア(Ferrovia) | ③ | サンタルチア駅の目の前の水上バスターミナル |
ピアッツァーレ・ローマ(Piazzale Roma) | ④ | ピアッツァーレ・ローマのバス停近くの水上バスターミナル |
ここで気をつけたいのが、各フェリーターミナルはとても大きくて、同じターミナル内で路線によって複数の乗り場に分かれているということだ。
それぞれのターミナルからの行き方について説明していくけど、乗り場の位置についても書いてるからよく読んでね。
ターミナルの各乗り場には、Line(路線)番号が載った電光掲示板があるからそれを見て確認すると安心だよ。
フォンダメンテ・ノーヴェから行く場合
フォンダメンテ・ノーヴェの上の地図②の乗り場からLine12もしくは13の船に乗ったら、50分ほどでトルチェッロ島に着くよ。
フェローヴィアから行く場合
フェローヴィアから乗る場合はフォンダメンテ・ノーヴェで別の路線に乗り換える必要がある。
フェローヴィアのターミナル(上の地図③)でLine4.2に乗ったら、上記のフォンダメンテ・ノーヴェ(上の地図①)で降りよう。
フォンダメンテ・ノーヴェのターミナルは大きくて複数の乗り場があるんだけど、地図②の乗り場からLine12もしくは13の船に乗ってね。
トルチェッロ島までは50分ほどだよ。
ピアッツァーレ・ローマから行く場合
フェローヴィアから行く場合と同様に、フォンダメンテ・ノーヴェで乗り換える必要がある。
まずピアッツァーレ・ローマのターミナル(上の地図④)でLine4.2に乗って、フォンダメンテ・ノーヴェのターミナルで降りよう。
上の地図②の乗り場からLine12もしくは13に乗ったら、50分ほどでトルチェッロ島に着くよ。
トルチェッロ島に自力で行く際の料金は?
自力で水上バスを利用してトルチェッロ島に行くんなら、かなり安価に行けるんだ。
水上バスの料金はかかるけれど、島には無料で入れるからね。
水上バスの料金は、
・24時間乗り放題チケット:25ユーロ
となっている。
1回乗車券は9.5ユーロで、75分間有効かつ時間内なら乗り換えも可能だ。
トルチェッロ島以外にも水上バスで行きたいなら24時間乗り放題のチケットを購入した方が安くなるだろう。
1回1回チケットを買わなくていいから簡単だしね。
旅行予約サイトのKKdayから、水上バスの1日/2日/3日パスなどを日本語で事前予約購入できる。
水上バスの乗り方や料金の詳細については、「ベネチア水上バス・ヴァポレットの乗り方!路線図・チケット・料金まとめ」で詳しく説明している。
またトルチェッロ島と一緒に、周辺のムラーノ島・ブラーノ島を周遊するなら、「ベネチアのムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を1日で回る!離島巡りの旅」も読んでね。
トルチェッロ島に行く現地オプショナルツアーも!
自力で行くのが不安な人や面倒を避けたい人、当日の飛行機に乗らないといけない!って人は、現地オプショナルツアーをオススメするよ。
トルチェッロ島に行くツアーは、たいてい近くの離島「ブラーノ島」や「ムラーノ島」とセットになっている。
3島を巡る人気ツアーはこちら。
>ヴェネツィア 離島めぐりツアー ムラーノ島&ブラーノ島&トルチェッロ島 <日本語アシスタント>
日本語アシスタントと一緒に離島を回るツアーで、ムラーノ島とブラーノ島のみ回るプランか、もしくは3島すべてを回るプランかのどちらかを選べる。
水上バスが難しそうだし自力で乗るのは不安と思う人は、ツアーも検討してみてね。
まとめ
トルチェッロ島は小さいけれど魅力にあふれた島で、間違いなく僕のお気に入りだ!
トルチェッロ島だけでなく、ブラーノ島やムラーノ島にもぜひ行ってほしいものだね。
特にトルチェッロ島とブラーノ島は船で5分の距離だ。
3島全て回っても急げば4-5時間で済むし、どの島もそれぞれ特徴的で素晴らしいから、ぜひ全て回ることを考えてみてね。
3島の周り方は別記事「ベネチアのムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島を1日で回る!離島巡りの旅」で確認してほしい。
ベネチアの離島めぐりの現地ツアーはこちら。
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